ザ・グレート・展開予測ショー

ドクターカオスの珍発明5


投稿者名:KUMAさん
投稿日時:(01/ 9/ 6)

「先生、この作戦の総指揮はこのボクに取らせてください!」西条は美神美智恵に直訴していた。この作戦とはもちろん横島掃討作戦のことである。
「・・・ わかりました。西条君にこの作戦の総指揮を委任します」美智恵は西条にそう告げると「作戦の成功を期待します。がんばりなさい」と付け加えた。
「はい、有難う御座います。美神隊長!」西条は美智恵に敬礼すると部屋を出ていった。
《悪いけど、西条クンじゃ今の横島クンには歯が立たないでしょうね・・・ 》美智恵はそう思ったが、口には出さなかった。
《西条君の作戦が成功すれば良し、成功しなくても横島クンの手の内を見ることが出来れば上出来ね》西条を捨て駒にすることも辞さないという鬼の美神隊長だった。

「お前たちはすでに包囲されている。無駄な抵抗は止めて出てきなさい。」西条がハンドスピーカーを持って廃屋に向かって叫んでいる。
オカルトGメンの捜査力は凄まじいものがある。あらゆる科学捜査の他にも霊的捜査等の特殊捜査も可能である。
横島たちの隠れ家はすぐに割り出されていた。
その隠れ家の廃屋の周りをオカルトGメンの武装捜査官が二重、三重に取り囲んでいた。
「これが最終警告だ!後10分待つ!出てこなければ実力行使を行う」
西条はそう言い終わると、「出るなよ。出てくるなよ横島クン。君を合法的に葬る絶好のチャンスなんだ。絶対出てくるなよ」
霊剣ジャスティスに手をかけながら不穏な事を呟く西条であった。

実は横島は法律的には何の罪も犯していないのである。人工霊横島たちの覗き行為や痴漢行為はオリジナル横島の罪にならないのだ。
霊自体を取り締まる法律そのものがないためである。横島自身は何もしていない。
ではどうして横島がオカルトGメンに追われているかというと、横島は人工霊横島たちを使って、いくつもの国家機密を盗み出したのだ。
そして、なんとインターネットに盗み出した機密情報の一部を流してしまったのだ。
この横島の暴挙により日本政府は上へ下への大騒ぎになってしまったのである。
全国でデモや暴動が起こり、数人の大臣の首が吹っ飛び、高級官僚のほとんどが左遷されてしまったほどだ。さらに首相の首も今や風前の灯火となっている。

もはや人工霊横島を操り暴走する横島に対して普通の警察では対処出来ないとして、首相直々にオカルトGメンに横島逮捕の命令が下ったのである。
そして現在に至る。

大捕り物が行われた次の日、ここはオカルトGメン専属ホスピタルである。
集中治療室に西条の姿があった。西条の身体には特に怪我は見受けられない。ただとんでもないショックを受けたのか髪が真っ白になっていた。
瞳も虚ろで医師の問い掛けにも無反応である。
「これは、強度のショックを受けたことによる心神喪失状態ですな」医師は腕組みをして西条を無言で見ていた美神美智恵に向かって言った。
「しかし、ここまで徹底的に人間の精神を壊滅させるショックとは」医師が呟く。
【西条の頭の中にはフルチンでラインダンスを踊っている無数の横島の姿があった】by作者
《やはり、西条クンではまるで歯が立たなかったようね。やはり正攻法では横島クンは捕まえられないわね》美神美智恵は次の作戦を考えていた。

「なんで私がこんな所にいなけりゃならないのよー!ここから出せ―ッ!!」ドアの鉄格子を掴んで叫ぶ美神令子。
美神、おキヌちゃん、シロ、タマモの美神令子除霊事務所の面々がオカルトGメン日本支部の一室に軟禁されていた。
「あの大馬鹿、とっ捕まえたら最上級オシオキのフルコースだからね」
同時刻、ぶるんっ背筋に冷たいものが走るオリジナル横島であった。
「まぁまぁ美神さん、あんまり怒ると皺が増えますよ」お茶を入れながら美神に向かっておキヌちゃんが言った。もうおキヌちゃんは状況に慣れてしまったようだ。
「先生、シロは何があろうと先生を信じているでござる」この犬の少女もある意味とても不幸である。【だから拙者は犬じゃなくて狼でござる(涙)】byシロ
「ご飯だけは食べ放題だからいいじゃない」狐うどんといなり寿司を目の前に置きながらタマモ。

横島の真の目的は、ドクターカオスに活躍の場はあるのか。


―つづく―

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