ザ・グレート・展開予測ショー

世界最強決定戦その二


投稿者名:ツナさん
投稿日時:(01/ 9/ 4)

 東西の入場口から選手たちが姿を表す。
 一人二人四人八人十六人三十二人六十四人百二十八人二百五十六人っていいかげんにしろ、ってぐらい選手がぞろぞろと現れる。
 空手ありキックボクサーあり少林寺あり柔道あり力士あり剣道ありプロレスラーありガンマンあり、フェンシングあり怪しい奴もあり、そしてその中に一人浮いている横島の姿。
「こ、ころされちゃいますよぉ、美神さん」
「横島君!!!骨は拾ってあげるからね!!!死ぬ気で優勝しなさい!!!」
心配そうなおキヌちゃんに無責任な美神さん。
 そんなところにアナウンスの声が響いてくる。
『ええ、選手一堂ここに会しましたところで、大会委員長、枝島平八楼様より開会のご挨拶があります』
「へぇ、あの枝島のおっちゃんが仕切ってたのね通りでこんな無茶ができたものだわ」
「知ってるんですか、美神さん」
「ええ、日本のドンって言われる世界屈指の大物よ。政治家から財界、教育界からスポーツ界にまで多大な影響を与える人物で、彼の一言で首相の首はもとより、保育園の一園児まで、自由にできないものは何もないといわれているわ」
「すごい人なんですね」
まぁ驚いた、と普通の反応を見せるおキヌちゃん。
「ええ、まぁそうなんだけど・・・ほかにもっと驚きようがないの」
「じゃぁ・・・うわぁ、そんな人なら美味しいもの食べ放題ですね」
「・・・もういいわ」
それはともかくとして、闘技場の真南、ビップルームらしいガラス張りの一角に、紋付姿のやたらと威厳の漂ういかにも体育会系といった感じのごついオッサンが姿を表した。
 そして大きく息を吸うと、一息に、
『諸君!日ごろの鍛錬の成果を発揮し、死ぬ気で戦えぃ!!!!!』
と激励の言葉?を選手達に送った。

うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!! 

気迫篭った声に、選手たちの意気も嫌が応にも上がる。
 武器を振り回す物、拳銃を天に向けて撃ちまくる者、拳を突き上げ雄叫びを上げるもの、などなど、とにかくものすごい熱気が会場全体を包み込んだ。
 下手な祭りより盛り上がっている。
 観客たちも普段は社交界でお上品にやっているような人たちばかりなのに、まるでサッカーのフーリガンのように上着を脱ぎ散らし、カンやら瓶やらをぶん投げ、奇声を上げている。
 有る意味、世界中のありとあらゆるカルト集団より、危険だ。血沸き肉踊るとはまさにこのようなことを言うのだろう。
「・・・下手な麻薬より、危険ね、あのおっさん」
「横島さん・・・死んでも生きられます・・・」
もはや達観したおキヌちゃん。美神は取りあえずブローカーを呼んで横島の優勝に1000万かけるわ、と伝えた。

『え、えー、皆さんご静粛に。それでは続きましてこれより、予選を執り行いたいと思います。エー予選内容は・・・え、これ間違いないんですか・・・、コホン、えー、当初リーグ戦による予選を執り行う手筈となっておりましたが、参加者多数のため、また大会委員長の強い希望ございまして、・・・選手全員参加のバトルロイヤルに決定しました。それに勝ち残った上位16名を決勝進出者とします』
アナウンサーの言葉に、一同唖然として、暫く会場中がシーンと静まり返った。
「・・・横島さん・・・」
「・・・だ、大丈夫よ、横島君ゴキブリより生命力有るんだから・・・」
もはや覚悟を決めたおキヌちゃんと、さすがにこれはやばいと冷や汗を流しながらもおキヌちゃんを慰める美神さんの姿が、その一角にあったのは言うまでもない。

続く・・・。
 次回、壮絶バトルロイヤル。ダース単位で人が飛ぶ。

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