ザ・グレート・展開予測ショー

世界最強決定戦、その一


投稿者名:ツナさん
投稿日時:(01/ 9/ 4)

 美神除霊事務所に一枚の手紙が届いた。
 そこに記されていたのは、シンプルかつ明瞭な一文。
「横島忠夫殿、世界最強、史上最強の人間を決める選手権大会に参加願いたい。優勝賞金2000万ドル、場所はS県F山A樹海内特設会場。なお当局は参加者の身にいかなる事態が起きようと、一切感知しない、また不参加の場合は全世界に向け貴殿の信頼を失墜さえうるに十分な情報を公開するゆえ、留意されたし」 
 要するに、死ぬかもしれない大会に参加しなさい、しなきゃ恥ずかしい写真全世界にばら撒くぞ、ということである。これほど単純明快な話はない。
 横島は手紙が届いた当初はろくでもないいたずらだろうとたかをくくっていたが、三日後、横島の知人友人身内すべてに再び同じ消印のダイレクトメールが送りつけられて、更に男の声で電話がかかってきたので、こりゃいたずらじゃないぞ、と言う話になり。
 結局、賞金に目のくらんだ美神に強制連行という形で、F山A樹海内の特設会場に連れて行かれた。
 そこは広さはトーキョードームとほぼ同じ程度、そしてその容姿はそのまんま紀元前ローマのコロッセオを思わせる、中央の闘技場を囲むように観客席を置き、東西に入場口のある、石材建築の会場であった。
 ただ、当時の様相と違うのは、しっかりと屋根がかかっていることである。
 これはさすがに石と言うわけにも行かなかったらしく、金属製の巨大十六角錐がぽこっと上に乗っかっている、といった感じだ。
 横島と美神、それと応援するとついてきたおキヌちゃんは、ヘリでその会場に乗りつけた。というより、その会場までの道が開けて無いのである。
 建築するさいも、必要器材などは全部ヘリでこつこつ運んだらしい。
 なぜそのようにしたかのか、理由は定かではないが、美神いわく、これを作ったやつはよほどの暇人でしかも超金持ちなんだろうという事だった。
 そして、会場入りする美神たち。
 試合開始まで観客席で皆でまっていようという話だったがしかし、選手は選手は直ぐに控え室に回され、観客席には美神とおキヌの二人で行くことになった。
 そして観客席を見るとそこには世界各国、古今東西の中でも名だたる富豪と言われる人たちが勢ぞろいしていたのである。
 つまるところこの大会が意味しているのは、はっきり言って金持ちの道楽である。
 こんな会場も、横島の手紙の件も、これならうなづける。
 こんなことならもっといい服着てくるんだったわ、と美神。巫女衣装のおキヌちゃんと二人してかなり浮いているものの、やはり美神は日本有数の富豪だけあり、「同類」の内でも結構有名らしく、それほど虚仮にされるようすは無かった。もっともその本質、性情を知る人も多いらしく、内心「この女、敵に回したくない」と思っているらしい。あーた一体何をしてきたか、といったところである。
 とにもかくにも舞台は整い、やがて闘技場にぞろぞろと選手が姿を現し始めた。

・・・続くのである。

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