ザ・グレート・展開予測ショー

【リレー小説】 『タダオの結婚前夜』(16) 後半


投稿者名:遁譜村
投稿日時:(01/ 9/ 2)

厳密に見ると、その桁外れのマイト持つ存在はどうやら、武道館に中にはいっていないようだ。
「あそこ、あそこの影にいるみたいです!」
いそいで、向かおうとする三人の耳に嗜める声がする。
「待ちなされ!美神殿」
その声は上空から聞こえてきた。聞き覚えの声である。
「道真様!」
人間にして、神になった男、菅原道真その人・・否、神である。
「不用意に近付いていい存在ではない。ささ、私の影に」
美神としては、どうも不思議である。
「ねぇ。貴方はどちらかというと、頭脳派の神、戦闘は・・・」
その答えは、
「実は、先頃、魔に魂を売った道真、私の分身と元通りになったのです」
それにより、かなりの力を得たらしい。
「たしかに、あの存在ほどじゃありませんが、かなりのマイトを!」
・・はてはて、どっかの漫画で聞いたことの有るような展開である、しかもあっちも神であったか・・
そして、空間が歪む。
「なっ、何ですか?」
答えはハヌマン様である。
斉天大聖事、孫悟空。
・・ますますどっかの漫画で聞いたことの有るような名前である、最も気功を飛ばすような攻撃は出来ない、事もないか?・・
「ハヌマン様!」
「久しいな。美神。ヒャクメ、しかし、今は旧恩をあたためあっとる場合ではない!」
如意金箍棒,通称如意棒を構えている。
この武器は、とてつもなく重い。およそ八トンである。
「私も手伝うわ。だって、このために来たのですもの!」
神通棍に力を込める。さっきまで、うなだれていたが、戦闘となると気合がはいるのだ。
「それに、ね」
オキヌちゃんにちょっと不可解な笑みを浮かべてから、
「私のことですもん。きっと残り1時間でも絶対なんかやってのけるわよ」
「あー、でも、よ、横島さんは、わ、私の・・」
妙に焦るも、嬉しいと言う感情は隠し切れていない。
「緊張感ないなー」
ヒャクメが呆れているが、ハヌマン様には、頼もしく思うかもしれない。
「出て来い、そこの!」
すっと黒い煙が見えたかと思うと、それが徐々にフードの形となる。
「アシュん時もあんな格好をしていたわね。悪魔のファッションかしら」
美神の憎まれ口も当たらずとも遠からず、というべきか。ハヌマンが答える。
「あのフードはな。魔物が人間界の外気になれるまで必要なんじゃ」
「つまり、あのフードを取れば、此方にも勝機がありますな、ハヌマン様」
道真公もばっと扇を広げる。
『・・道真公に、斉天大聖か。人間界では最高クラスの神だな・・』
フードの悪魔が口を開く。
眼光が鋭い。
おっ、お前は!と、ハヌマン様の口がそう動いたのを道真公は見逃さなかった。
「貴様が首魁ね、どうして横島クンを狙うのよ!」
『・・我等、横島には興味無い。問題は、産まれて来る子、人にして魔の能力を持つ物・・』
「やっぱりね。私と横島さんの子供だし」
因みに、この美神とオキヌちゃんが来た世界の横島は、小竜姫様とプールにいって、
サウナでとても普通では拝み切れないような光景を目の当たりにして、
鼻血を出してしまった。
・・まぁ、高校生なら、か・・
一陣の風が舞う、それを待って。
『・・その赤子、80%の確率で神側につく事になる。魔種族、絶滅の危機すらある・・』
それは、天界でも判っているとヒャクメが言って、言葉を続ける。
「それに、天魔の最高責任者の会合で、見守るという事にしたじゃない!」
『・・なれど、その存在、人、神が我が盟友アシュを恐れたが如く、我等も恐れる・・』
なるほどと、道真公。
『・・それに手を出さないよう指示を受けたのは『結婚後』まだ盟約違反で無し・・』
「わ、私の子には、そんな真似させません!、だから、け、け・・」
「・・オキヌちゃん?まだ結婚はしないでしょ・・?」
美神にジト目で睨まれてしまったが、顔に喜びの心が少しだけ見うけられる。
だが、ハヌマン様が、
「言うても無駄じゃろう。こんなんで帰るとは思えん」
ちゃと、如意棒がなった。だが、その悪魔は不意にその悪魔が武道館を眺める。
『・・ふむ。部下達も引き上げたか。さてここで遣り合うのは簡単だが・・』
フードを更に目深にかぶって、
『・・私とて人間界の破壊は好まない。どうする?』
うっと、言葉に詰まる三人・・・正確には一人と、一神と、一匹。
『・・また近いうちに会おう。・・』
徐々に形がおぼろげになっていった。
「待った、せめて名前でもいいなさいよ!」
『・・我は地獄の魔王を名乗る事の許された一人、ベール、通称、「東方のベール」・・』
消えてしまった。
どたっ、っと音がすると、ヒャクメが腰を抜かしていた。
「そう・・か、結婚式の邪魔が、東方のベールか。どえらい悪魔ね」
「斉天大聖、おぬし、あのベールとやらをしっておるのか」
こくりと、頷いて、
「うむ。間違いあるまい、一度遣り合った事がある。風の使い手だ」
一呼吸置いてから、
「天竺(インド)までの旅で最も力を持っていた男、芭蕉扇の持ち主・・」
オキヌちゃんが、はっと気付く。
「牛魔王、の事ですか?」
はっきりと肯定した。
風が再度一陣待った。
「さて、これからどうするかね?斉天大聖」
「うむ小竜姫が皆を妙神山へと連れている筈、我等も・・」
しかし、このまま二人を妙神山に連れていく訳にはいかない。
花嫁前夜のオキヌちゃんが妙神山にいる。
そして、

美神とマリアは太平洋を飛行していた。
「マリア、あのさぁ、何処かで洋服を調達したいんだけど・・・」
『Yes・Ms・美神』
地中海から、それこそ着の身着のまま、水着の赤いビキニパンツにバスタオルを胸にまいているだけの格好なのだ。
「ねぇ。みんな、何処にいるのかな?」
『スキャン・します』
すぐに妙神山へいることが報告されるはずである。

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