【リレー小説】 『タダオの結婚前夜』(16) 前半 武道館パート
投稿者名:遁譜村
投稿日時:(01/ 9/ 2)
妙神山管理人、小竜姫様は理解した。
下界の異常事態に。
水晶に映る二つの黒点。しかも一つは「神」レベルの持ち主のようだ。
「これは、なんとかしないとな。小竜姫」
「はい。ハヌマン様」
上司のハヌマン、斉天大聖事、孫悟空も気が付いている。
「ワシは、過去の美神殿等の所へ向かう。お主は」
「いわずとも。ついでに唐巣神父にも来てもらいましょう」
「うむ。ついでにこの妙神山に連れて来るが良い、念の為じゃ」
えっと、驚く小竜姫。
「あのー。もうスペースが、ちょっと・・・」
「・・ここには無限世界を作れるじゃろうが」
そういって、妙神山から姿をけす。
「あっそか」
独り言を言ってから、小竜姫は二人の鬼門を呼びつけた。
ジークに扱かれていた二人には天の声であろうか。
一人寂しく任務するジークにどことなく哀愁がただよう。
ひゅ〜。
さて、小竜姫が事を説明して、
「だから、貴方たちの空間移動能力が必要です」
イエッサーと答えたので、疑問を隠せない小竜姫の耳に、
「一寸待ってください!」
横島がふらりと部屋に入ってきて、
「俺も行きます」
無論、小竜姫にも異存は無かった。
場所は大西洋上空。ICPOのロゴが付くヘリコプターには、西条やピート、そしてカオスが乗っている。
「この分では明日の朝には日本につくのぉ」
カオスが紅茶を飲んでいると、急に時空の歪が現われる。
「なっ、なんだ?」
西条がジャスティスを構えると、
『待て待て、俺だ。右の鬼門だ』
テレポーテションで、ヘリに乗りこむと、
「今、武道館で大変な騒ぎになっておる。すまんがすぐに来てくれ」
「来てくれって仰っても」
ピートがこのヘリのスピードを説明すると、
「わかっておる。ほれ、この箱にはいらんか!」
『妙神宅急便』とロゴの入ったダンボールに入るように指示する。
「こんなかにか?」
西条の心配は無用だ。このダンボールも無限空間になっている。
「はいったか。ではいくぞ!」
ヘリの運転手を残して、中は空になった。
「・・ちゃんと料金払ってくれるんだろうな?」
当然の心配である。
同じ頃、左の鬼門は、エミ宅、冥子宅、そして唐巣教会へと、順繰りに廻って行った。
「便利なタクシーなワケね」
「冥子わかんなーい」
という感想があった。
そして、武道館。
「オーラオラオラオラオラオラ、オラァ!」
「すっ、すごいです、お義父さん。拳だけで霊を!」
横島の霊能力開花も遺伝的な物であるのだと、妙な感心をしてしまう。
「オーラ、ッラぁ・・」
疲れを見せるとヒーリングを施す。
「ふぅ。ありがとさん。オキヌちゃん。だが・・」
「多勢に、無勢よね、花嫁がピンチの時にあの子は何をしているのよ!」
と、言った時、百合子の後に低級霊が襲おうとしていた。振り向いて悲鳴をあげる。
だが、目をあけた時、その霊は粉々になっていた。
「親父、御袋、大丈夫か!」
横島がすぐさま現場へとかけつけた。
「忠夫。遅いぞ、結婚する前から、やもめになる積もりだったのか?」
大樹のブラックジョークも、
「そんな甲斐性無じゃねぇよ、あっ、その。お、お」
オキヌちゃんと面を向かって何か話しかけようとするが、何故かどもる。
「あはっ。お前でいいですよ。あなた」
頭を少し掻いて、
「あぁ、俺の両親頼むぜ。お前」
「はいっ。あなた」
そういって、文珠をひとつ取り出して、爆発させる。
範囲五メートル四方にいた悪霊は昇天したか、爆風で飛ばされた。
そして、空間の歪み。
「やるジャン。横島」
「ひっさしぶりですのぉー」
「助けに〜〜きたよぉ〜〜〜、横島〜〜〜君」
「サンクス、タイガー!エミさん冥子さん!」
少し遅れて唐巣神父。
「エミ君。結界を!!」
かの「ザ・クライシス」の時に編み出した、聖魔それに式神をつかう最高の結界。
それを三人が召喚する。小竜姫も登場する。
「結界は私が守ります!横島さんは!」
えぇ、判っています、「栄光の手」を出現させる。
と、同時に。再度空間が歪み出す。
「はーっはははは!欧州の魔王、カオス参上!!」
先ずはカオスから出現した。
「おっ!良い所に!マリアは?」
「ん?小僧か。いや、マリアは所用でいっしょに行動してない」
「・・じゃあ意味がないな」
何とも失礼な言い分である。
だが、次々と現われる、西条やピート、魔鈴は貴重な戦力である。
更に、
ドア付近に居た悪霊が、断末魔をあげている。
「人呼んで雪之丞、推参」
「私も加わりますわ!」
「あぁ、天下御免の美人GSよ」
弓に魔理も登場。
これで、マリアを除くオールキャスト、登場である。
加えて今回は、ヘルシング親子に、横島夫妻。そして何故か、
「ふん。このブラトーも人間側につこう」
何があったのか。現在のブラトー島は観光地として、賑わっているのだ。
まぁ、人間よりの吸血鬼も少なくないので、問題は無いといえるか。
そうなると、今まで無差別に攻撃を加えていた悪霊側も、一度終結する。
「おい、終結場所、霊力を使って見てみろよ!」
雪之丞が叫ぶと、何も無い空間に見える場所から、声がする。
『ふふふ。まぁ所詮ハエの考えた奇襲が成功するとはおもっていなかったけどね』
「ワッシが精神感応で!」
そういって、声の主を具現化させると・・・。三人程いる。
一人は小さな子供を模したダミアン。
一人は足を八本持ったスキンヘッド。プロフェッサーヌル。
そして、でかい乳。そしてミニスカート。忘れもしない邪神。メドゥーサ。
旧アシュ軍団の要といえた悪魔達。
『ひさしぶりだねぇ。横島、しばらく合わないうちにいい男になって』
どうも皮肉には感じられないところが微妙である。
武道館での戦闘が始まろうとしていた。
守られているのは横島大樹、百合子。
防御は、唐巣神父、エミ、冥子。そして今回は純粋な魔力を持つ魔鈴さん。
攻撃司令塔は千里眼能力を持つオキヌちゃん。
タイガーは言わば要のセンサーである。
手足になるのは、横島に雪之丞、ピート、魔理に弓。ヘルシング親子にブラトー伯爵。
「くくく。このような方法があったとは!人間とはかくも賢きものよ!」
「そうでしょ?父さん」
ピートも何故か得意満面である。
この親子に何が有ったかは・・[ 【リレー小説】『タダオの結婚式』外伝 ]に任せるとしよう。
適材適所に指示を出すタイガー。反撃も許されない魔軍であるが、かの三人は場所の所為か、一太刀も浴びせられない。
動かないのだ。
『ふふん。今遣り合うのは、此方が不利ね、退却するよ、タコ』
「・・・・そうだな」
なんですって?と驚くのは小竜姫様。
『たしかに、こんな真昼間から、しかもこちらが形成不利、他の仲間も到着していない』
同意するデミアン。
『そうさ。こんな間抜けなハエの作戦で命を落す事も無いし』
きっと、GSメンバーを見据えて、
『くくく。結婚式をぶち壊すには十分だよ。退却!!』
これは、有る意味すごい戦略やもしれぬ。
大本が出張らなかった事実は結界が無駄に終わったと言って良い。そして、結婚式はどうなるか。
少なくとも。
「うぅう。うぅう。貴方」
夫となる男の胸で妻になる女は泣いていた。
「大丈夫。絶対結婚式をあげるからさ」
オキヌちゃんが泣き止む頃をみはからって。
「みなさん。妙神山へ来てください、念の為です」
そして、ジーク、ワルキューレを尋ねる事になる。
今、魔界でどういう事がおきているのか、と。
今までの
コメント:
- この『遁譜村』のHNは、「リレー小説専用」のPNっす。
先ずは前半。
大規模戦闘を逸らす形になりましたが、
今までバラバラだった面子を一まとめにしてしまいました。
さて、
謎のブラトー伯爵ですが、IholiさんはNo8に「僕の父を乗せて」という記述があります。
そう。ブラトーは此方側の人間であると言っても、
過言ではないようです。
どうですか?誰か外伝やってみません? (トンプソン)
- 外伝」…ううっやりたいっ(涙)
だけど、っ思案中 (hazuki)
- 流石は老師。彼に比べればもはやジークも赤子同然ですね。
横島シニア夫妻&ジュニア夫妻(予定)も結束は十分! これで全員集合すれば鬼に金棒です。
ブラドー伯に関しては、好い処に気が付かれましたな。勿論別の解釈も成り立つことも期待していましたが、まあこの形が一番でしょう。
さてさて、後編も見てきますか。 (Iholi)
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