ザ・グレート・展開予測ショー

見つめる人


投稿者名:ツナさん
投稿日時:(01/ 9/ 2)

 夏が終わり、足早に秋の風が流れ逝く山の頂。
 飛び交う雲。
 偽りないもの。
 ここにあるという現実。幾星霜の時を見つめてきたからいえる、一つの真実。
 すべてに始まりはない、ただ有るという事。
 ただ有るのみ。ただ有るものをこの社よりすべてを見聞きする、ただそれだけの日々。
 
 いかなる事も、すべては記憶の片隅から次第に消えていく。
 悲しみも怒りも、喜びも楽しみも、時の流れに埋もれていく。
 
 消え逝く魔神が飢望(のぞ)んだ、自らの終わり。
 私はそれすらもただ見つめていた。
 
 私は、私は如何したいのか・・・。
 生きるということを、自らの意に反して続けるという無限地獄。

 装束をまとい、剣を振るうことも、永遠に等しい時の流れのうちには一瞬に過ぎない。
 私は、見つめている。自分自身さえ、どこか遠くの彼方から見つめている。

 今ある心さえも見つめている。それは一時の夢現。永遠に刻まれる時のひとかけら。
 
 私の見つめるもの、みないつかは消えていく。
 私にできるのは、ただ見つめること。愛しい人達をただ見つめることだけ・・・。

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