黒(その十)
投稿者名:NATO
投稿日時:(01/ 9/ 1)
「またか・・・」
夕日差し込む小学校の正面玄関。とうに下校時刻はすぎていたが、そこでため息をつく少年一人。そのころは女の子のこと・・・とは横島の言葉だが、小学校も5年くらいになればいくら成長の遅い男の子とはいえ異性を意識するようになる。さらにこのくらいはいじめなどが深刻になるようなころで・・・。女の子にもてまくった銀一がその標的となるのは当然の事であった。今も余りにお約束な下駄箱に靴が無いと言う状況で途方にくれていた。そのとき
「どうしたんだ?こんなとこで。」
やけに明るい声が聞こえた。こんな時間に他に生徒がいるとは思っていなかったので驚き振り返った。たしか同じクラスでやたら友達が多くクラスの中心にいる男子だった(女の敵ではあったが・・・)その男子、横島に銀一は答えた。
「帰ろうと思ったら靴が無くなってて・・・」
横島がどう答えるか正直言って銀一は不安だった。ざまあみろとあざ笑いながら帰ってしまうのだろうか。口だけは心底同情するふりをしながら・・・それとも偽善ぶって先生に言いにいくのだろうか。優越感にひたりながら・・・だが、返ってきた答えはそのどちらでもなかった。
「それでどうするんだ?帰るなら一緒にいこう。いや〜一人ってのも寂しくて人探してたんだけどこんなところにいるとはな〜。先生も先生だよな〜た化が宿題忘れた程度でこんな時間まで残すか普通?」
その言葉を聞いて銀一は安堵するとともに朝先生に一週間宿題を忘れつづけていたのを思い出しふきだした。それをみて横島もさっしたらしくふたりでしばらく笑いあった。
次の日の朝、いつものようにいやいやながらも学校にきた銀一に、ずっと早く来ていた横島が話しかけた。
「これ、今朝色々探してみたんだけどまさか焼却炉なんかにあるとはな〜よっぽど恨みかうようなことでもたのか?」
手には銀一の運動靴が握られていた。どうやら横島はいつもより早く来て、銀一の運動靴を探していてくれたらしい。それに気付くと、銀一は涙をこらえるのに必死になった。それを見ていた横島は、
「また授業終わったら一緒に帰ろうか。いや帰りよりたい所あるんだけど、女子が寄り道ってうるさいだろうからな。頼むよ。」
恐らく半分は気を使い、半分は本音だったろう。
その放課後、横島とその悪友、そして銀一は一緒に帰っていた。横島の友達はぶつくさ言ってたが、どうやら言った事に強く反対させない不思議な人望を持っているらしい。押し切ってしまった。その途中朝言った通りにプラモ屋によった後、ちりじりになって帰りながら、横島と銀一は、神社のコンクリに腰掛けた。
今までの
コメント:
- こっちが本物です。どうやらエラーがあったみたいで、この一部始終をあとに横島の腐れ縁で、銀一とも“友人”となった夏子に言ったと言うわけで・・・。なんかどうもと言う話しですが、とりあえず次の銀一の語りメインの話しで回想は終わりです(多分)いつまでも間章にこだわるわけにも行かないので・・・ (NATO)
- この回想は必要かなぁ。まださわりだけだからなんともいえないけど・・・夏子が簡単に話す程度でいいと思うけど。
それよりもおキヌちゃんの方が気になります。 (JIANG)
- むむむ、自分じゃあ
こんな過去かんがえらんないっすね
小学校の焼却炉は今使えないんですよね
時代を感じます (いたけし)
- 銀ちゃんメインと云うのは正直意外でしたが、この挿話がどう云った位置付けに成るのか楽しみですね。 (Iholi)
- 横島がイイ奴だ――。友達思いのイイ奴だぁ――――。 (ARSENAL)
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