ずっといっしょにいたい その6(最終回)
投稿者名:まぼ
投稿日時:(01/ 9/ 1)
私は今、横島さんの心の中にいる
別に私の存在が横島さんの心に残っているわけではない
ただ私がかってに横島さんの心に潜入し
横島さんの心を覗いているだけ
だから、私は目を閉じる
できるだけ、横島さんのプライベートなことを見ないため
しかし、その行為はまったく意味を持たなかった
目からではなく、勝手に頭の中に入り込んでくる
抵抗もむなしく、どんどん私の中に横島さんの記憶が、情報が、入ってくる
横島さんの心の奥底にいる
横島さんの本心にたどり着くまでには
ほとんどの横島さんの情報や記憶が私の中にもあった
心の奥底にたどり着くと私はすこしずつ目を開てゆく
そこは、なにもなく真っ暗だった、からっぽだった
私はここにいるのが嫌になった、寂しくなった、恐くなった
だれもいない、ひとりぼっち、嬉しさも、楽しさも、共有できない、そんな寂しい空間
それが今の横島さんの心だった
私は大声で横島さんの名前を呼んだ
「よこしまさ〜ん」
何回も何回も
「よこしまさ〜ん」
横島さんがなにかしらの反応を起こすように
「よこしまさ〜ん」
なんの反応もない、恐くなってきたなぜだかわからない、でも恐い、恐いよ〜
ここにいるだけで自分の心もこわれそうだった
もう一度呼んでみる
「よこしまさ〜ん」
「なあに、おキヌちゃん」
後ろの方から声が聞こえた
恐さがいっきに抜けていき心が落ち着く
その声を聞くだけで安心する
「横島さん」
振り返ってみると横島さんが立ってこっちを見ていた
しかし、その目には輝きはなかった
横島さんは私を避けていた
私は横島さんの気持ちに答えなかった
横島さんの目には輝きがない
横島さんの本心はまだ殻に閉じこもっている
わたしの責任だ、私がもっと早く気づいて
横島さんを・きらっ・・い・・になっ・・て・・
なれるはずがない、なれるなずが
気持ちにウソはつけても
変わらない、変えられないものがある
それは私にとって「私は横島さんのことが好き」ということ
だから、私はここですべてを伝えたい
からに閉じこもっている横島さんにも届くように
「横島さん、あなたがどう思っていようと私は横島さんが好きです」
そういって、私は横島さんの体に腕をまわした
「私のこと、嫌いならそれでもいい、ルシオラさんのことが忘れられないんだったら、それでもかまいません、私は私の気持ちを横島さんに知ってもらいたかった」
「うっううっ」
「私、知ってます、横島さんがルシオラさんを助けに行ったのに逆に助けられたり、ずっと知らないで戦ってたり」
「ううっううっ」
「泣きたい時は泣いていいんですよ、私の胸をかします、忘れたんですか、私は300年もこの世にいるんですよ、私の方がずっとお姉さんなんですから、だから泣いていいんですよ」
「うわあああああんんん、ずっと、ずっとだれかに知ってもらいたかった、いつも、いつも、俺は強いっていわれて、みんな俺のこと傷つけないようにあいつのこと口にしないで」
横島さんの涙が私のほほにも伝わる
「わかってます、わかって、だから私に全部みてもらいたかったんですね」
「ううっ、わかってもらいたかった、俺のことすべて、おキヌちゃんには俺のことすべてわかってくれる存在になってほしかった」
「生きてください、横島さん、そしてこの殻を壊してください、自分のためにも、ルシオラさんのためにも」
「おキヌちゃんもこれからもずっと生きいって、もう自分のためにとかは言わない、俺のために生きて、俺より早く死なないで、ずるいかもしれないけど、もう大切な人を失うところをみたくないんだ」
「大切な人?」
「そうっ、俺にとっておキヌちゃん、大切な人、ずっといっしょにいたいんだ」
「はい、私も横島さんとずっといっしょにいたいです」
そういって腕を離して、横島さんの顔をのぞくと目に輝きがもどっていた
いままでの言葉は全部、本心がいってたこと、つまり本当のことだった
「横島さん、大好きです」
「おキヌちゃん、大好きだよ」
そう言い終わるとさっきまで真っ暗だった空間にきれつが入り、真っ白な光が全体を、覆い始めた
季節はめぐり冬
枯れ木になっている並木通りを
肩を寄せあって歩いているカップルがいる
「あっ、横島さん、そのマフラー私が編んだやつですね」
「そういうおキヌちゃんも、俺がプレゼントした洋服じゃん」
「えへへ、大好きですよ、横島さん」
「俺もだよ、おキヌちゃん」
そして、男の方が決心したように言った
「キス・・・しようか」
無言の了解
そして、ふたりの唇は重なりあった
今までの
コメント:
- あれ〜あれ〜あれ〜あれ〜あれ〜あれ〜あれれ〜、
おキヌちゃんの心が壊れて
横島が助けにいく話にしようと思ったのに
逆になってる
まあいっか
みなさん、楽しんでいただけたでしょうか
まぼで今後書く予定はいまのところないので
はこさん、いたけしのほうでおあいしましょう
長編終わらすの初めてだったから
どうだったでしょうか (まだ、いたけし)
- うおお〜!!
ラストは何か背中がカユくなってくるが、ええ話や・・・。 (yyy)
- うおお〜!!
ラストは何か背中がカユくなってくるが、ええ話や・・・。 (yyy)
- ずっと同じ服をきるのね。
オキヌちゃんてば。
うーん。
いい子。 (トンプソン)
- 横島くんもやっぱこういった人間なんですよね。
あまりみんなに心配をさせないようにと平常(?)をしているけど過去の悲しみは横島くん自身がやさしい性格なためいつまでも残ってしまうんですね。
とりあえず創作お疲れさまでした。
これからは
いたけしさんとしてがんばってください。(たまにまぼさんとして登場するかなぁとか密かな期待をしていますがあまり気にしないでください。・じゃあ書くな!!って自分に言いたくなる気分だけど(笑) (G-A-JUN)
- 経緯が大事。 (天邪鬼)
- >私の方がずっとお姉さんなんですから
おキヌちゃんのこの言葉がなんかすごく良いです。
最後の横島くんとおキヌちゃん・・・・・キャーーー(笑)
よかったですよ〜。お疲れ様でした!
それではいたけしさんのほうでお会いですね♪ (はこ)
- 「嫌いは好きの裏返し」ってか。
まだ未成熟な横島の心が進化していく過程の様な物も見ていきたかった気もしますが、ともあれ連投お疲れ様でした。 (Iholi)
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