ザ・グレート・展開予測ショー

ずっといっしょにいたい その5


投稿者名:まぼ
投稿日時:(01/ 8/29)

小粒だった雨が大粒に変わり
小雨から大雨変わったころ
横島と呼ばれる少年は大雨の中倒れていた

俺のどこがいいんだろ
おキヌちゃんはどうして俺を好きになったんだろう
俺はおキヌちゃんを幸せにすることができないのに
おキヌちゃんはなぜ俺を嫌いにならない
俺はまだルシオラのこと忘れられないのに
おキヌちゃんはなぜ俺の期待を裏切る
きらいになってほしかった
それがふたりのためだと思うから

体を刀で切られるより
心を針で刺される方がどんなに痛いかわかった
おキヌちゃんの笑顔は俺にとって心の針だ
罪悪感ばかり感じる

しかし、感じたのはそこまでだった
横島の思考は今、完全に停止した



プルルルル〜、プルルルル〜ガチャ
その電話はわたしにとって最悪な電話だった
横島さんが倒れた
内容はそれだけだった

事務所にはわたし以外だれもおらず
置きメモも残さず横島さんの運ばれた病院へ急いだ

昨日から私はわかっていたはずだ
わたしは横島さんにいつも通りの行動をとってほしくなかった
なのに私は自分でいつも通りの行動をとっていた
きっと横島さんは私に嫌われたかったのだろう
わたしのために・・・


病院に着き看護婦さんに病室をきいてみる
わたしは横島さんの病室に急いで入った
「横島さん、大丈夫ですか!」
横島さんをみた時、目に輝きがないのに気付いた
そして、どんな病気かも
横島さんは自分の殻に閉じこもった


事務所に連絡を入れて美神さんに隊長さんそれに西条さんがきてくれた
「美神さん、なんとかならないんですか」
私は無駄だと知りつつもきいてみた
「おキヌちゃん、心の病ってのはね、特効薬がないの、からまった糸のように少しずつ治していかないと心自体が壊れて使いものにならなくなっちゃうの」
「でもずっと前に令子ちゃんも殻にとじこもったことがあったじゃないか」
「あのときは極度の疲労で周りが見えなかっただけでここまでひどくなかったわ」
「じゃあ、ど〜すればいんだ」
「せめて原因でもわかれば、策はあるんだけど」
「たぶん、原因は私だと思います」
「何か横島クンとあったのかい」
「あのっ、それは・・・」
「内容はともかく、おキヌちゃん、おキヌちゃんが原因だったらおキヌちゃんに解決してもらうほかはないは」
そういって美神さんは私に文珠を4個ほど渡してくれた
「いい、おキヌちゃん、おキヌちゃんは横島クンの心に入りたいと念じなさい、ちょっと前にルシオラが精神にダイブした要領よ」
「あの〜この文珠はどうやって」
「横島クンがいつか使いものならなくなった時のためにガメておいたのよ、いい、念ずるのよ、文字はそれに反応してあとから出てくるから」
「わかりました、きっと横島さんを連れて帰ってきますから」
そう言って、目を閉じて集中したおキヌは横島の心の中に入っていった


「よかったの令子、助けるならだれでもよかったはずよ、ひとの心に入るってどういうことだかわかる、愛情でも憎しみでも入った人の心に残るってことよ」
「いいのよ、わたしにあのふたりの間に入れると思う、ほんとはふたりとも好き者同士なのに、横島クンはまかしたわよ、おキヌちゃん」




読んでくれてありがとうございます
とうとう、壊れました横島
それを助けにいくおキヌちゃん
暖かく見守る美神たちと読んでくれているあなたたち
次回最終回、ずっといっしょにいたい (終)
おたのしみに



最後どうしたらいんだ〜〜〜〜

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