横島クンは神になれるのか?〜その37〜
投稿者名:sauer
投稿日時:(01/ 8/28)
一応、村長さんから得られるだけの情報を得た後。俺達は、村長さんの家を後にした。
時刻は、6:00くらいだ。そろそろ、悪霊達に有利な時間が迫っている。
念のために、村の人達にも話を聞いてみたが………残念ながら、大した情報は得られなかった………
「…それにしても…どうしてただの悪霊なんかにGSがやられたんでしょうね?」
俺は、さっきから一寸気になってた事を聞いてみた。
「どうせ油断してたんでしょ?いくら腕の立つGSだって、油断してたら簡単に倒される…この前も言ったでしょ?」
…そんなに簡単な問題だろうか…?確かに、油断くらいはしていただろうが…
俺はさらに疑問をぶつけようとしたが……止めた。今気にしても仕方がないしな。
それを承知の上か、美神さんは特に気に留める風でもなく、今回の仕事場となるはずの『山』へと向かっている。
…来る時にはそうは思わなかったが…今はこの『山』の中から、強いプレッシャーを感じる。
……なるほど。悪霊の一体や二体…絶対に居るな、この感じからすると……
俺は再び気を引き締めると、山の頂上を見据えた。
改めて自覚したが、今の俺は 霊に対しての『カン』みたいなものが、かなり高まっている。
小竜姫様の言うとおり…文殊を使ったらヤバイかもな…けど、美神さんなら絶対に文殊の使用を催促してくるに違いない。
……う〜ん…ど〜したものか……
などと俺が思案しているうちに、山道(お世辞にも『登山道』とは呼べないな…)の入り口に到着した。
ココまでくれば、もうはっきりとわかる。間違いない…居るな。
「…何だか…気味が悪いですね…」
おキヌちゃんがポツリと呟く。マトモな感性の持ち主なら、その意見に賛成するだろう。
俺だって、かなり気味が悪いと思うくらいだ。それに…
俺は視線を、小竜姫様と、シロ、タマモという順番に軽く走らせた。
『人外』と言えば、一寸聞こえが悪く失礼だが…『彼女達』なら、気づいているはずだ。
この『山』には…生気が感じられない。さっきの村を見た限りでは、この地域は自然に恵まれていて、
この『山』以外には、生気が満ち溢れていた。なのに…
「…ココ…なんかヤでござる…」
珍しく弱音を吐いているシロからも見て取れるように、生気どころか、山全体から悪意を感じる。
「…どうやら、ただの悪霊の仕業ではないようですね…」
俺の心を読んだのか、小竜姫様が真剣な表情で呟いた。
「…どっちにしても、こんなトコで突っ立っててもしょうがないわ。とりあえず、山に入ろうよ?」
「そうね。タマモの意見を採用して、ココはとりあえず、山に入るわよ?みんな…油断しないでね…」
タマモと、美神さんのセリフの両方に肯き、俺達は『山』へと足を踏み入れた…
「…へぇ…結構いい山じゃない…?」
タマモが、思わず感嘆の声をあげる。
山に入って、数十分が経過した…
はじめは、慎重に歩を進めていたのだが、慣れとともに(まだ6時半過ぎとは言え、山の中は薄暗く、けっこう大変だった)
歩調もいつものペースを取り戻し、違和感なく歩く事が出来るようになった。しかし…
「…コレだけ殺気を漂わせておいて…襲ってこないってのは、どういう事でしょうかね?」
俺は小声で隣を歩む小竜姫様に声をかけた。ちなみに、俺と小竜姫様は最後尾を歩いている。
先頭は、『見鬼くん』を持った美神さん、その隣におキヌちゃん。その少し後ろに、シロ、タマモと続いている。
「えぇ、私も気になっていたんですが…しかしこれほどの殺気…必ず何か仕掛けてくるはず…」
「…ひょっとして、既に俺達は敵の掌の上で踊らされているんじゃ…?」
「いえ、それは無いと思いますが…しかし油断しないに越した事は…ッ!?」
突然、小竜姫様の表情が一変する。俺もすぐにその理由を理解した。
「「…後ろッ!!」」
俺と小竜姫様の小さな叫びが、見事にハモった。と、同時に、二人仲良く身体を反転させた。
もちろん、小竜姫様は、(『あの』リュックを担いでいたのにもかかわらず)
素晴らしいスピードと正確さで 神剣を抜き放っている。俺は一呼吸遅れながらも、霊波刀を右腕に生み出した。
「……うぁッ!!?」
一応、予想していたとは言え、俺の右腕に現れた『それ』の出力に一瞬驚く。
「……こ、これは……!!(今までのとは、感覚からして違う…!?)」
「気をつけてください、横島さん!!出力を可能な限り弱くして!!」
さすがに、驚愕の表情を浮かべたものの、小竜姫様の適切な指示に従って、何とか霊波刀の出力を制御した。
ここまでの作業に、大して時間を食ってないし、俺達の反応が早かったため、
『それ』が来るのには時間的にも、精神的にも余裕があった。
…そう、俺と小竜姫様が反応したモノは…『悪霊』だった。
先程から、こちらに向かって殺気を放ち続けていた奴等が、とうとう襲い掛かってきたって訳だ。
「よしッ!!これなら何とか行けそうだッ!! かかってきなさ〜〜〜いッ!!悪霊ちゃん達!!」
俺は多少の余裕と、ある程度の挑発の意味も込めて、向かってくる悪霊の群れ(…4体くらいか?)に向かって叫んだ。
・・・そして、次の瞬間・・・激しい爆音が俺の耳を襲った・・・
―――なんか、久しぶりに書き込めたなぁ・・・お話を・・・(最近一寸遊びまくってたので・・・)
これからは、ちょくちょくと書き込みたいな、とか思ってます。で、今回・・・
・・・ど、ど〜だったでしょうか・・・?(どきどきそわそわ・・・)なんか久しぶりなんで、すっごく不安なんですけど・・・
これから、しばらく戦闘に入ります。で、戦闘シーン苦手だけど・・・がんばります!
だから、その・・・見捨てないでください・・・(滝汗)では・・・(あぅあぅ)
今までの
コメント:
- コメント返し〜♪
ダテ・ザ・キラーさん!
うわ〜ん♪めっちゃ褒めてもらったし〜♪ありがとうございますっ!ダテさん♪
で、今回・・・深いトコ、見つけられます?(冷汗)
・・・今回から戦闘だ〜っ!て、気合入れてたんですけど・・・戦闘する前ですね、コレ・・・
・・・はわわわわっ!!誰だっ!今回から戦闘シーンだ、なんて言ったのは!!(←・・・はい、ボクです、ごめんなさい)
と、とにかく・・・見捨てないでください・・・できれば・・・(泣) (sauer)
- G-A-JUNさん!
最近更新速度、一気に落ちてました・・・(滝汗)
で、制御不能な文殊については・・・後編で出てくると思います。多分。
今考えてる威力だと、その・・・『爆』の場合、山が(以下、ヒ・ミ・ツ♪)ですから♪(←黙れ、マジで!)
あ、あと、誰が一番強いか、って言うのは、ダテさんの説明をそのまま当てはめていただければ・・・(あぅ)
今回もコメントありがとうございました♪ (sauer)
- ASさん!
はい、ヒサンな事にはなりません♪いえっ!しませんともっ!!(多分ホント)
横島クンには、色々考えてもらいたくって、あんな事を言わせてしまいましたが・・・あぅあぅ、どーでしょうか?
今回は戦闘シーンに入るか、入らないか・・・ってトコで終わっちゃいました・・・
うわわっ!次回は絶対戦闘しまくりますからっ!!(・・・多分)
とにかくっ、いつもコメント、ありがとうございます♪ (sauer)
- ARSENALさん!
あぅあぅ・・・そんなに興奮しなくても・・・(滝汗)
キリンレモン、美味しいんですねっ?今度飲まなきゃ♪
もぉ、いつもコメントありがとうございます♪励みになりますともっ♪
あ、今度チャットでお話しませんか?(トシさんも期待してますよ〜♪)
もぉ、ぜひぜひっ♪今回もありがとうございました♪ (sauer)
- おねぇちゃん!
コメント、ありがとうございます♪(って言うか、お話全部に入ってて嬉しいし!!)
けど、まとまってるかな?なんか戦闘シーンに追いつけなくって、泣きそうです・・・(泣)
あと、お察しのように、近づいてるんですよ♪(何が?)
やっぱりバレバレだったんだ〜♪・・・てへへ♪(だから、何が――っ!?)
とにかくっ、これからもお付き合いお願いします♪っていうか、見捨てないでください(滝汗) (sauer)
- いたけしさん!
戦闘に入ろうと思ったら、この様です♪(泣)
・・・どうしよう・・・(焦)
けど、これからは確実に戦闘に入るので、多分大丈夫です、多分・・・(汗汗冷汗)
がんばりますっ、がんばりますから・・・がんばります!!(←謎)
とにかくっ、コメントありがとうございます♪ (sauer)
- そして、いつもいつも票をくださる、名前はわからないけど、紫のバラの人!(←やめぃ)
しかも早速入ってるし!!うわぁ、ありがとうございます♪
めっちゃ嬉しいですよぉ♪もぉ感謝です!ホントにもぉ、ありがとうございます!!
これからも、よろしければお付き合いを・・・っ!!(←実は必死) (sauer)
- このシリーズ、最高に良いです!このページに投稿するようになったのもこの「横島は神に・・・・」を読ませていただいたのが始まりでした。でも私の投稿は「横島は悪魔に・・」って感じになってしまっています(しかもへたくそ)。こんな風にうまく一人称が書ければいいのですが・・ともかく横島の残り時間もすくないとは思うのですが連載がんばってください。 (二エー)
- ふむぅ、シロと違ってタマモは気づきながらも恐れてない…「虎穴にいらずんば〜」って
精神ですかね……俺的にかなり好きな判断というか…一見無謀そうな作戦が実は
正解みたいなのをよく見てますからね、某星型の痣がある一族の戦いで。
もしかして爆の文珠はドラスレ並みの威力なのかも(←解らない人多数!すいません) (ダテ・ザ・キラー)
- 悲惨な事にはならない・・・良かったです。戦闘しまくるという次回、凄く楽しみ、です。それにしても紫のバラの人・・・自分にも時折ありますが・・・どなたなんでしょう・・・? (AS)
- すんごい気になるところで終わってますね〜〜っ!
爆音は前、それとも後ろ?次からは本格的な戦闘とか。この感じでは文珠使用絶対言われるだろうし、横島君がどうするのか、すっごく楽しみです!
・・・紫のバラの人、しょっちゅうやってる人間がここに。ASさんにも、バラの人かなりやってます(爆)あああ、すみません、小心者なんです(殴)横神への最初のコメント入れもかなり勇気がいったんですよ〜(^^;)。それになかなか、その日の投稿全部にコメント入れる時間もないってのもありますが。バラの人やってる人の多くは、同じ理由だと思いますよ、多分。 (けい)
- ぬっふふ――――んっ♪炭酸飲料にトリコの
あーちゃん(笑。自称あーちゃん。)です!
sauerさんの小竜姫サマはかっこイーわ。
夏休みも終わるし(←カンケーなし。)チャットに行きたい・・。 (ARSENAL)
- あ〜おもしろい
自分もこんな長編書きたいっすな〜
そういえばこの前横島のまねして
空中で服をぬごうとしたところ
ズボンが足にひっかかり、うでを痛めてしまいました
真似しない方がいいですよ(だれがするか!!)
つぎもがんばってください (いたけし)
- 久しぶりです。(ここでは)
更新速度はボクも今落ちていますんで気にしなくてもいいかもしれませんよ。(現在自己最長を記録中(笑と言うよりもはや泣)
今回もとてもおもしろかったです。
次回の戦闘もがんばってください。 (G-A-JUN)
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