ザ・グレート・展開予測ショー

親子(2)


投稿者名:トシ
投稿日時:(01/ 8/23)

「くそう・・・・・父さんなんか・・・・・・・母さんなんか・・・・!!」

あの日・・・・・・俺は14歳だった・・・

雨が体を打ち・・・・濡らす・・・・

もうあんな家にいれるか・・・・

何で俺がこんなめに・・・・・・・

他の奴はもっと・・・

家族に愛されていて・・・・

楽しい生活をしてるはずなのに・・

なんで・・・・俺だけ・・・・・

なんで・・・・・・・・俺だけ・・・・・・


――親子(2)――


佐伯の家は一軒家でまぁ普通の家だ

庭が広く、結構な値打ちはあると思うが・・・

「ここね・・・・・・・・」

「はい・・・・今日中になんとかしてください」

「わかったわ、とりあえず中へ入りましょうか」

家の中へ進入する美神一行

中は綺麗でかなりこまめに掃除しているようだ

いい匂いも漂っている

「こんなけ清潔だと霊も近寄りにくいはずなのに・・・よほどあなたに用があるのね」

「え・・・?そうなんですか?」

「なんとなく入る・・・・っていう霊はあんまりいないと思う」

「・・・・・・・」

少し俯いて黙りこくる

「どうしたの?」

するとハッ・・・とした感じですぐに顔を上げる佐伯

「あ、なんでもないです」

「そ、そう?それにしても・・・あなたがまだ小さい時に両親が亡くなった・・・・・・・・・それからどうしたの?」

「親戚に引き取られました」

「そ、そう・・・」

「美神さん」

しばらく部屋を観察していた横島

「ん?何?」

「ここ・・・・本当に霊が住み着いてるんすか?」

「いや・・・・多分夜になるとくるのよ」

「でも邪悪な霊が来た跡のような物も感じられないでござる」

「そうね」

とシロとタマモ

「・・・・・・・・・・・・・とりあえず夜まで待ちましょうか」

そして美神達はこの家で夜まで待つ事に



時がすぎる



リーリーリー・・・

鈴虫が鳴いている

外はもう暗く、現在11時58分・・・

「・・・・・・」

そろそろ12時が近づいてくる

この様子だとその時間帯に来ると予測したからだ

霊はよくそれぐらいに出やすい

カチカチカチ・・・・

緊迫する空間の中美神は目を閉じソファーにすわり腕を組み、シロとタマモは歩き回っている

横島とおキヌはコソコソ何か喋っている・・・・

佐伯はかなり緊張しているようだ

汗がにじみでている

・・・・・カチ・・・・カチ!!

針が全て12時をさす

「・・・・・・!!」

目を開ける美神

「来たわ!!」

神通棍をそっこうでだし、出力を上げる

ヒュウウ・・・

何かが入ってきた

空間が歪んでみえる、そしてその歪んでいる形が人型だ

そしてそのゆがみがやがて肉眼で見えるように・・・

「この・・・!!」

振りかぶり、その空間のゆがみを斬りつけようとするが・・・

「・・・・・!?」

動きが止まる

「美神さん!?その人・・・!」

「ええ・・・・」

と神通棍棒をしまう美神

「ど、どうしたんですか!?はやくアイツを・・・・!!」

「この霊はね・・・・悪い霊ではないわ」

「なっ・・・!!??」

と美神が手をかざし、何か呪文を唱える

カァ!

霊が具現化する

「なっ・・・・・・・・・!!!??」

===続く===

ふぅ・・・・(何!?

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