ザ・グレート・展開予測ショー

世界樹の暇つぶし!!(その5)


投稿者名:S・R
投稿日時:(01/ 8/22)

おーーーーーーーーひさーーーーーーーーーしぶーりーね(ぶりぶり)

・・・ぎりぎりだな。まあいいや。久しぶりは本当だし。

インターネットに時間制限を設けられてしまったので全然顔出せませんでした。
まあ夏休みだし大丈夫・・・ではなかったりもしますが、とりあえず書く時間が作れたのでかいときます。


さあ!!暇つぶしの始まりだッ!!
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突如目の前に現れた四角い枠線……その内側が黒く染まり、何かが映し出される。


二日目

 どこかの教室の中……と、言っても横島の知った顔が居るので自分が通っている学校だ
ということはすぐに知れた。みんな、輪になって一点に視線を集中している。その先には……
『ううう……』


 今初めて音を聞いたので分かるのだが、凄そうな仕掛けの割に音質はあまり良くない……
(って、関係ないか。しかしこれはひょっとして……)
 こういう時はひょっとしなくてもそうに決まっている、というのは自分のこれまでの人
生に於いての法則だが、この場合も例外では無さそうだ。


 視線の先には自分の机がある。そして……花瓶に花が生けられていた。そして周りには
すすり泣くクラスメイト。
『何で死んじまったんだよお……』
『横島君……結構いい人だったのに……』
『俺に借りた金も返さずに死んじまうなんて……』
 などと、口々に死を悼む----違うものもあったような気がしたが----言葉を呟いていた。


「みんな……」
 思わず目頭を熱くする横島。
『良い御学友をお持ちのようで』
 後ろから、突然の声。
「あ、ああ……」
 そう言われると、何だか照れくさい。しかし、嫌な気分ではなかった。
 映像に視線を戻す。


 まだ同じ様な光景が続いていた。が。
『みんなっ!そんなじめじめしてたら横島君に笑われちゃうわ!』
 突然そう叫んだのは愛子だった。一人、窓辺にたたずんでいる。
『そう、悲しむことなんか無いのよ……横島君は、いつも私達の心の中に居るんだから……!』
 きっぱりと言って、窓枠に手を掛け、とても「いい顔」で澄んだ青空を仰いだ。
『そう……だな!そうだよな!みんな、笑おうぜ!!』


「うう……お前ら……!」
 横島も感動しきりである。後ろでは、例の男が先程と変わらぬ様子で立っている。その、
変わらないように見える表情に笑みが浮かんだのを、横島は見ていなかった。


 皆が一斉に笑っている。……心底楽しそうに見える。が、涙のフィルターで横島には表
情まで読みとることが出来ない。
『何だか不思議な雰囲気ですノー。』
『……みんなで、何笑ってるんですか?あっ!誰ですか、横島さんの席に花瓶なんか置い
たの!』
 様子が変わった。全員、ピートから目を逸らす。誰かが、やはり目を逸らしながら呟く
様に答えた。
『えーっと、昨日のニュースで横島君が行方不明だって言うから、そのー……』
『まだ死んだって決まった訳じゃないでしょう!?』
 答えたのは女生徒だったので、ピートに詰め寄られて赤くなったり青くなったりしなが
ら、苦し紛れの返答をする。
『あ、愛子ちゃんが言い出して……』
 話を振られて愛子はビクッ!と身を竦ませた。やはり目は合わせずに、
『だって……滅多にない青春の一ページって言うか、ほら、つい出来心で……みんなだっ
て乗り気だったから……』
『うっ。で、でも、樹海の真ん中で行方不明って言うし、もうそろそろいいかと……』
『死んでませんってば!!』


「…………」
 横島の涙は、既に乾いていた。いろんな意味で。
『良い御学友をお持ちのようで』
「じゃかあしい!!」
 思い切り嫌な気分だった。

      to be continued.

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