ザ・グレート・展開予測ショー

惚れ薬(終)


投稿者名:トシ
投稿日時:(01/ 8/21)

「しかしまあ・・・・・どうするの?」
「どうするか・・・・・ていうかあの妖怪は?」
「さあ?もうさまよって出れないんじゃないの?」
「俺らもな」
「・・・・・・・(苦笑)」
しかしどうしたものか・・・・・
ここがブラックホールだとすると・・・ホワイトホールってあるよな?
しかし・・・・見つけれるのか・・・
「とりあえず進もう」
「そうね」



そして何時間たったのか・・・



「ちょっと横島!何も見つけられないじゃないの!」
「う〜ん・・・どうしよ・・・」
しばしタマモは左手で右腕の肘を支え、右手を口元に当てるよくあるポーズで考える
そして横島の顔に視線をやり・・・
「文殊で何とかできないの?」
「文殊・・・・・?」
横島は文殊を手のひらに出現させじ〜・・・っと見てみる
・・・・・・・・・・
「・・・・・わからん」
「コラ!」
「だってしょうがねえだろ!!??こんな空間・・・・・」
「・・・・!?この気は・・・!?」
「げっ・・・・!!」
向こうの方から何かが近づいてくる・・・・
まさか・・・・
「ケケ・・・!!もう出られねえなあ・・・!!!??」
「またか・・・・・てめえ・・・」
「まぁ・・・出れるとしたら・・・・空間を切り裂くぐらいしかねえなあ!?」
「・・・・!!!」
空間を切り裂く・・・・?
「横島!」
「お?どした?」
「あんた強力な剣って作れないの?」
「強力な剣・・・?」
・・・・・
「・・・・あ!そだ!」
と文殊で巨大な剣を作り出す
「で!?」
「それでここの空間を切り裂くのよ!」
「・・・・・・・なるほど・・・・」
「バーカ、そんな簡単にこの空間はやぶれねえよ」
あざ笑う妖怪
「んなもんやってみなきゃ・・・・・!!」
思いっきり振りかぶり
「わかんねえだろうが!!」
一気に振り下ろす

スカッ・・・!

「・・・・・・・・」
「・・・・・・・・」
「・・・・・・・・」
沈黙(笑)
「ほら!やっぱりできねえじゃねえか!」
「黙れ!くそっ!」
ブンブン!
振りつづけるが・・・・
切れない
「出力が甘いんじゃないの?」
「むぅ・・・・・・」
どうするか・・・
なんとか出力を・・・・
「・・・・!!そだ!文殊!!」
文殊をだし、今度は何をするのか?
「うおりゃあああ!!」
そしてその文殊を剣にあてる
カァァアアア!!
閃光を放つ霊剣
「なっ!?」
「横島!?」
グウウウンと伸びていく
そして巨大に・・・
「おっしゃあああ!!うおりゃあああああああ!!!」
ブウン!
霊剣が巨大で華麗な弧を描き、空を切る
ズバアア!!
剣の切った所に白い線が入る
と思った瞬間一気に広がり、暗闇の中、まぶしい閃光を放っている
「横島!あいたわよ!」
「おっしゃあ!!行くぜタマモ!」
タマモの手を引っ張り空間の裂け目に突入する
「ヒャハハハ!」
「なっ・・・・・!!??」
妖怪も突入しようとしている!
「くそっ!来るな!!」
持っていた巨大な霊剣を投げつける
ビシュ!
っと真っ直ぐに飛んでいく
ドス!!
「があ!!??」
直撃
刺さった勢いでそのまま吹っ飛んでいく
「チッ・・・アイツこれが狙いだったのか、ここでは重力は関係無いから抜けだしてから
殺そうとしたんだな・・・・」
「横島・・・あの空間から抜け出したのはいいけど・・・何処に出るかわかんないよ・・・・・・・・?」
「・・・・・・・俺とタマモ・・・それに美神さん・おキヌちゃん・シロ・・・俺らの霊力って毎日みんな浴びてるよな?だから念じたら美神さんたちの所につくかも?」
「確かに・・・・・・あんた時々真面目なこというのね?」
苦笑してみせるタマモ
「はははっ!・・・っと・・・・・」
目を閉じ深く念じる
あの人等の所へ・・・
「横島?」
少し横島を見て、タマモも目を閉じる
じきに出口が迫ってくる・・・

みんなの所へ!!

「・・・・!!!???」
ドン!
「いってえ!!」
「ここは・・・・・・!!!??」
暗い・・・・まだ夜か
ここは・・・・アイツと戦った路地!?
じゃあ美神達は・・・
辺りを見回すタマモ
「・・・!?あんたは西条!?」
「なに!!??」
超反応の横島
西条が車を止め、美神やおキヌちゃん、シロを壁にもたれさせてる所だった
「うわっ!!??横島!?タマモちゃん!?一体いつのまに!?」
「詳しい事は無し、お前なんでここに!?」
「いや、たまたま通りかかったんだが見れば令子ちゃん達が倒れてるじゃないか、今救急車を呼んだところだ」
「そ、そうなのか、サンキュ〜」
話をそらそうとする横島
「で?横島君?どうしたんだ?」
じと〜・・・・っとみてくる西条
その時、ピーポーピーポーという音が聞こえた
「ん!?あ、きたぞ西条!」
「あ、ああ、わかってる」
「・・・・」
そして美神達は病院へ運ばれ一命を取り留めた
もう少し遅かったら危なかったらしい
そして美神事務所はしばらく休業
入院中なので(笑)




そして時がすぎる



「ああぁぁ・・・やっと退院か・・・」
病院の出口に向かって歩いていく美神一行
全治1ヶ月だ
「仕事再開ですね〜」
とおキヌ
「そうね、しばらくやってなかったから久々ね!がんばるわよ、そして金を稼ぎまくるわよ!」
「美神殿・・・」
「何?」
「タマモの奴・・・・」
「・・・・?」
と3人、タマモに目をやる
「ねぇねぇ!横島!きつねうどん食べに行こうよ!」
「え〜?金ねえよ・・」
「別にいいじゃん」
「よくねえ!!」
横島の腕にしがみつき、引っ張りつつ楽しそうに会話しているタマモ、横島
「ちょっと仲良すぎではござらんか?」
「確かに・・・・・・、あ!まさか!」
何かを閃いたように美神
「どうしたんです?美神さん?」
「・・・・・・おキヌちゃん、ちょっと厄珍のところ行くわよ!」
「え・・?何でですか?」
「いいからいいから!」
「拙者は?」
「あんたも!」
そして厄珍道に向かう
ガラララ!
扉を開ける
「厄珍?惚れ薬はとれたみたいだけどあれ・・・」
「ああ、令子ちゃん、あの薬・・・さっきお調べててわかったんあるが・・・・・・・・・・薬は消えても少し惚れやすくなるアル!」
「ボケェェェエエエエエ!」
ドガアア!!
美神の肘うちが厄珍の頭を地面にたたきつける(エグイ)
「いっ!いきなり何するアル!?」
「ったく!なんでそんなもんを作るのよ!」
「飲ましたあの坊主が悪いアル!それに惚れやすいとは言っても相当な事がない限り効果は出ないアル!」
「・・・・・・・・・・相当な事・・?」
「そういえば美神さん・・・あの後横島さんとタマモちゃん・・・何かあったかもしれないですよ?妖怪を倒したしか言ってなかったし・・・西条さんもなんか言ってたし・・・・」
「・・・・・確かに・・・・」
「もうその効果はきえないある!」
「・・・・」
ガラララ
厄珍道を後にする美神
「どうするでござる?美神殿」
「どうするもこうするも・・・・・もうどうしようもないわ、これからはタマモの様子がちょっとかわると思う」
「そ、そんなぁ〜・・・・・・」
「でもタマモちゃん前より人なつっこくなったと思いますよ?」
「そうね、別にこのままでもいいんじゃない?」
「そ、そんなぁ〜」
「さ、仕事仕事!」
そして三人は事務所へ・・・

一方横島達は・・・

うどん屋(笑)
「サンキュ〜横島〜」
「ったく・・・・・・ああぁ・・・金があぁ・・・」
「まぁいいじゃないの!」
「・・ヘヘッ、まあいいけどな」
とメニューを見て、タマモはもちろん、きつねうどん、横島も面倒くさいから(安いし)一緒のきつねうどんを頼んだ
案外すぐ注文のうどんがきた
空いているからだろうか
ズズズズ・・・・・
普通に食べているタマモ(何普通って)
そんなタマモをじ〜っと眺める横島
「(なんか美神さんが入院中、2人で色んな所言ったけど・・・・・、その度にタマモの奴・・・俺に対して優しくなったような・・・・やっぱ惚れ薬が残ってんのか?まぁ厄珍のことだからそういうのをわざと仕組んだのかも・・・・・・・、まぁどっちにしろ今のタマモのほうがいいよな〜・・・)」
するとタマモが横島の視線に気付き、顔をあげる
「どしたの?」
「え?あ、ああ、なんでもない」
「うどん伸びるよ〜?早く食べちゃいなよ」
「・・・・なぁタマモ」
「何?」
「お前さあ、変わったよな、何か・・・優しくなったって言うか・・・なんていうか・・・・・・・・」
「そうかな〜?でもなんか最近・・・・・・」
「・・・・最近?」
「・・・・・いや、なんでもないよ」
「なんだよ、言ってみろよ」
「・・・・」
うどんの汁に映る自分の顔をじと〜・・・っとみながら
「何か最近ずっと横島のそばにいたい・・・・・・・っていう意識が強くなって来た」
「・・・・・・・・!!、・・・ほう」
「「ほう」じゃないでしょ!?」
顔は笑っているが怒っている(笑)
「・・・う〜ん・・・・」
「・・・・・・・・・・」
しばらく赤面のタマモ

・・・・・・・・・・・・

うどんをたいらげ、店を出て行く二人(その間沈黙)
事務所に向かって歩き出す横島とタマモ
もう夕方、川沿いの道だが
風邪が心地よい・・・
「・・・なぁタマモ」
「・・・?何?」
「さっきの話の続きだけど・・・」
「・・・・・・・うん」
とタマモの自分と反対側の肩に手を置き、歩く
「・・・・!?」
「あれ告白?」
こっちを向いて笑ってみせる横島
「えっ!?あ、いや、そうじゃないわよ!!」
焦るタマモ
横島その姿をみて、微笑し
「まぁそうじゃなくても・・・・俺の側にいたいんならいてもいいんだぞ」
「・・・・・!!!」
立ち止まりしばらく沈黙する
「・・・どした?」
「・・・・・・・・ありがと横島」
とタマモも笑ってみせる
今までになかった、優しい微笑だ
「・・・へ〜、お前もいい笑い方するようになったな・・・」
タマモの頭を少しなでる
「ふふっ・・・・」
「ははっ!!」
笑いあう二人
はたから見れば妙な光景だったが(笑(じっさい通りがかりの人が妙な視線で見ていた)
彼と彼女を知っている人なら物凄くよい光景だったろう
夕日の光がが2人を包む
そして、それから横島は仕事場の人全員から好意を持たれたとさ

めでたしめでたし(笑)

===終!===
はぁ〜・・・うわ〜・・・文章が・・・・・
妙な終わり方ですが・・・許して(キャ〜!石投げないで〜!(パクるな)

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