犬飼ポチの復讐(12)
投稿者名:G-A-JUN
投稿日時:(01/ 8/20)
人狼の村にたどり着いた5人は目の前に広がっている光景を一瞬の間理解ができず、何も発することができず、ただ驚いているだけだった。
そして、少しの間ができた後やっと今自分の目に映っている光景が理解できた。
自分たちのいる崖の下に狼形態で倒れているこの村の長老と武士のかっこうをした人狼族の戦士が何人も倒れている様子が自分の目に映っていることに気づいた。
「な!?一体何があったの!?」
「ちょ・長老ー!!みんなー!!大丈夫でござるかー!!」
シロが1人で急な崖を下りて倒れている人狼たちの元へ向かって行った。
「お・おいっ!シロ!!」
「とりあえず私たちも行きましょう!」
さすがにシロの様に崖を下りることはできないので4人は少し遠回りをしてシロがいる場所へ向かって行った。
「・・・・・・・・・」
美神が1人ずつ生死調べた。
「大丈夫よ。気を失っているけど全員生きているわ。・・・ただケガがひどいわ。」
美神が言うように全員重傷の様だが死者は誰も出ていなかった。
「一体誰がこんなことを!?」
「決まってるでしょ。」
「やっぱり犬飼ですか?」
「そうとしか考えられないでしょ!全員が斬られてるのよ!とにかく発見が早かったから死者がでていないけどこのままほっといたら全員が死ぬわよ!」
「私がヒーリングをかけてます。」
そう言って急いで1人目にヒーリングをかけ始めた。
「拙者も!!」
そして、シロも他の人狼にヒーリングをかけた。
「あ!じゃあ俺もやります!」
そう言って横島は文珠を作って『癒』を発動させようとした。・・・が、
「待って!!横島クン!」
横島が文珠を発動させる寸前で美神が止めた。
「何でですか美神さん!?」
「忘れたの!文珠はあまり出せないんでしょ!」
「でもだからってそんな・・・」
「それじゃああんまりですよ美神さん!!」
横島とおキヌが必死に美神に講義をしている。
「ひどいかもしれないけど落ち着いて冷静に考えてみて。今ここで横島クンの文珠を使えば確実にみんなが助かると思うけど、もし文珠を使いきっちゃたら犬飼とまともに戦えるのはシロだけになっちゃうかもしれないのよ。」
「・・・じゃあ俺はどうすればいいんです。」
美神はいつものように横島にあっさりときついことを言うような表情になった。
横島もなんとなくその表情を見て安心したが何を言われるかが予想できなかった。
「決まってるじゃない私とおキヌちゃんはここで人狼たちを見てるからシロとタマモの3人で天狗の所へ行って来て。」
横島の表情が驚きだけで他には余裕も何もなかった。
「そ・それでく・薬をも・も・もらってくればい・いいんですよ・ね。」
声が震えていた。
「なんであんたがおびえているのよ。どーせシロが戦うんでしょーがっ!」
「そう言えばそっスね。」
安心したような表情になり声の震えもおさまった。
「あんた本当にシロの師匠なの?きついこと押しつけて。」
「だって俺の師匠も美神さんでしょ。これも美神さんのえいきょ・・・ぶっ!!」
言い終わる前に美神の拳が顔に入った。
「自分の行動を人のせいにするなっ!さっさと行って来なさい!!」
「美神どの拙者も行くのでござるか!?拙者みんなの治療をしたいでござるよ。」
「あんたのヒーリングはあまり強力じゃないでしょ。それよりだったら天狗と戦う方が効率的よ。あんたしかあいつとまともに戦えないのよ!」
「わかったでござる!!拙者絶対勝でござる!!」
「じゃあ薬をもらってきます。」
横島のこの言葉に美神が反応をした。
「薬をもらってくる〜あんたそんなことしか考えてなかったの?みみっちいわねぇ〜。人数が多いから薬だけじゃ足りないわ天狗ごと持ってきなさい!!」
「ちょ・ちょっと美神さん!?」
「そ・それは天狗どのに対してあんまりでござるよ。」
「みんなを助けたいんでしょ!それに1回の利用で何人まで治療するなんて制限がなかったじゃない。」
(ハッ!!そう言えば!!・・・でも、やっぱなんか引っかかるものが・・・)
「わかったでござる!天狗どのもわかってくれるでござろう!!拙者もみんなのケガを早く治してあげたいでござるし。」
安直なシロは美神の非常識な考え方をまともに真に受けてしまった。
「先生!タマモ!早く行こーでござる!!」
「じゃ美神さん行って来ます。」
そして3人は天狗の元へ向かって行った。
「ごめんなさい美神さん。」
突然おキヌに謝られて美神は驚いた。
「いきなりどうしたの?」
「いえさっき私はみんなを助けたいって事だけを考えていて美神さんの適切な考えを聞こうとしていなかったし。これからはもっとよく考えて行動します。」
「別に気にしてないわよ。おキヌちゃんがみんなを助けたいって気持ちがわかっていたから。それよりそんなこと言ってるより治療に専念しなさい。」
「はいっ!」
そう言ってさらに集中してヒーリングかけた。
(でもやっぱり天狗さんを連れてこいって言うのちょっと・・・)
その頃3人は天狗を探し求めていた。
「なかなか見つからないでござるなぁ〜」
___(13)に続く___
あぁ〜敵が1人だけなのにいつまでこの話が続くんだろう。
多分もう少しで終わると思うけど・・・ホントいつ完結するんだろう?
しかもキャラをほとんど扱いきていないって言う状態なのにまた増やしちゃったよ〜
さて・・・と、これからどうしよう?
今までの
コメント:
- コメント返しは都合により次回にします。(電話がいつかかってくるかわからないので)
すみません(謝) (G-A-JUN)
- 以外と早く電話がかかってきたんで今の内にまだ誰も読んでないだろうと思ったんでやっぱこれからコメント返しをします。 (G-A-JUN)
- ダテ・ザ・キラーさん
実はボクも神話とか全然詳しくないです。
とりあえず18巻を読んで書いただけなんで・・・
まぁそれはもう忘れ去って(置いておくことすらしたくない)
人狼の里で起こったことはわかったとは思いますが全然本題に入ってませんでしたね。
というか下手するとここ(人狼の里周辺)での話が意味もなく長くなってしまいそうな気が・・・(天狗出すこと決定しちゃったし)
(本来なら魔法陣を書いた紙をもらうだけなのに)
とにかくこれからもよろしくお願いします。 (G-A-JUN)
- ニエーさん
はいボクにはどうしても雪之丞のイメージがDBのベジー○の様なんです。
雪之丞を出したのは今回の作品が(と言ってもまだあまり作品自体を出してないけど)初めてですが早速そーいったキャラになってしまったような気が・・・
とにかく賛成票ありがとうございました。
これからもよろしくお願いします。 (G-A-JUN)
- ↑因みに俺の雪之丞イメージは今週号のジャンプのマンキンから道蓮の不迷って精神。
「この世に俺より強い奴など幾らでもいるだろう。だが、俺が俺の弱さを認めた時
勝利は可能性すら失うだろう。俺はたとえ死んででも吠えつづけるつもりだ」
まさかここまでピッタシ言われるとは思わなくて今ビックリしてたとこですが…
話は変って、天狗…またあんなのと戦うのか……前回のような嫌がらせはまた
通じるのだろうか?修験者は常に修行してるわけだし、もし通じなかったら
エライことなのだが…… (ダテ・ザ・キラー)
- おんや?今回はちょっとだけ、以前の横島ぼうやにもどっちゃったかな?
温情でなく冷静に判断をくだした美神サンと対比すると、
でも君は強いんだ!がんばれ! (トンプソン)
- 天狗を連れてくるとは・・・さすが美神さん、発想のスケールで負けました。
にしても、さすがポチ、かなりの強さを誇っていると見えますね。
さて、GSチームは勝てるんでしょうか?楽しみです。 (sig)
- 天狗かぁ・・・万骨某(笑)となら何度やっても勝てるのですが・・・
あの天狗さんは強いですからね。ど〜なるんだろ?気になる♪あぁっ、早く次のヤツを読まなくては♪ (sauer)
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