FORCES.(2)
投稿者名:ニエー
投稿日時:(01/ 8/20)
大体、始めから気に食わない仕事だった。俺と西条率いるGメンとの合同作業なんて普段の俺なら何か理由をつけてサボッていただろう。だが、今の俺はそれ以上に自分に空白の時間を作るのがイヤだった。考えてしまうからだ・・なぜ俺はもっと真剣に彼女の事を考えてやらなかったのか・・「大丈夫よ」と言われたとき彼女をもっと疑うべきじゃなかったか・・あの時の俺の選択は本当に正しかったのか・・何の確証も無い「生まれ変わり」で彼女のことを一件落着にしてしまっていいのか・・
俺も自分の学校や職場での役割は解っているつもりだ。「憂いを含んだ青少年」なんてのはピートあたりに任せておけばいい。考える暇も無いほど働けばそのうち時間が解決してくれる。元の俺に戻れる。そう思ってこの仕事を引き受けた。
「人食いの化け物」それ自体は職業上何匹か見ている。だがそいつのおかしな所は日本国籍を持ち、両親もれっきとした人間、本人も仕事熱心な妻子ある会社員だったということだろう。西条の話ではそいつがおかしくなったのは一度はナルニアの奥地にまで飛ばした
憎き部下の謀略で左遷させられてかららしい。飛ばされてしばらくは苫小牧の空を見ながら「ナルニアなどではなく月の裏側に・・ブツブツ」とか「わしはヤツには勝てんのか・・ブツブツ」などと言ってるだけだったのが、ある日から突然人が変わったように精力的になり、現地での業績をグングン伸ばしているとのことだった。ここまでならただの臥薪嘗胆な話なのだが、問題は業績を伸ばすのと同時期にそいつの周りでは不信な事件が多発しているということだ。まず、近所の人が妻子の姿を見かけなくなった。次にそいつが来てからその地域での失踪事件の多発。警察の方でもずっとマークしていたのだがどうも相手がもう「人間」ではないらしいという事で俺達にお鉢が回ってきたというわけだ。
西条達Gメンがそいつのオフィスで逮捕状を読み上げている間もそいつは普通のオッサンのままだった―外見は。なにが面白いのかニヤニヤ笑っていやがった。手錠を掛けようとしたGメン2人に両腕をつかまれた瞬間、そいつは「人間」から「化け物」へと姿を変えていった・・・
今までの
コメント:
- 次、戦いの場面です。うまく書けるかどうか解りませんがよろしくお願いします。 (ニエー)
- どっかで聞いた事あるなー、そのオジサン。(ニコニコ)って横島も気づけよ!
二度も顔合わしてるのに…こーりゃ相当参ってんなぁ。何はともあれ横島と西条の
取り合わせは俺的にはこの場合ベストだと思う。さぁて、どう戦るのかな? (ダテ・ザ・キラー)
- ↑手違いです。 (ダテ・ザ・キラー)
- 確かになんか聞いたことあるや。あのおじさん。(たまに部下に裏切られたりしていたし)
今回は一体どんな敵だろう?
次回の戦闘シーンもがんばってください。 (G-A-JUN)
- ・・・ホラーだすね。
横島くんがルシオラちゃんについて考えてる所が上手と思いました。
ん――私もそろそろマジメに自分のこと考えなあかんわ。 (ARSENAL)
- 横島クンはやはり内面では色々と抱え込んでいると思ってます。
だからこの話はすごく良いですね。さ、次のヤツを・・・ (sig)
- つづきが気になります♪ってなわけで、次のヤツを・・・(←短くってすいません) (sauer)
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