ザ・グレート・展開予測ショー

黒(その二)


投稿者名:NATO
投稿日時:(01/ 8/17)

「「事務所を辞める!?」」
美神とタマモの声が美神GS事務所に響いた。ちなみにそのときシロとおきぬは仕事にでかけていた。
「べつに辞めるわけじゃないっすよ。ただしばらくこれなくなるってだけです。」
「おなじことじゃない!辞めてどうするのよ!」
と美神
「前から誘われてたんすけど雪之丞と組んで仕事する事にしようと思ってます。」
「なんでいまさら?前からそんなことやってたじゃない!」
そうなのである。かなりまえから雪之丞は事務所によってきては横島を誘って(強引に引っ張って)は仕事に付き合わせていたのである。横島も乗り気ではなかったし、美神にとってみればいまさらなにを、という感じなのだ。
「いや、仕事してみてわかったんすけどおれもあいつも霊とか妖怪についての知識がほかのGSよりかなりひくいんすよ。だから、あいつと組めば勉強せざるをえないしそれに、攻め一辺倒のあいつと組めば文殊の使い方もうまくなるだろうしちょうどいい修行かなと思って。」
ドジで馬鹿なのを差し引いてもなお、世界トップクラスである横島に、いまさら修行などとおもうなかれ。この男それにきずいてもいないのだから。
「これないってどのくらい?」
黙っていたタマモも口を挟む。タマモもかなり驚いているようだ。
「とりあえず2,3年ぐらいかな」
と横島
「3年!?」
「ああ、あいつ海外にいることも多いからたぶんそのぐらいだとおもう」
「それにしたってながすぎない?もう少し短くならないの?」
「なんだ、心配してくれるのか?」
と横島がにやける。
「ば、馬鹿違うわよ。ただあの馬鹿犬のおもりが嫌だなって。そうだ!あいつも連れてっちゃってよ。そうすれば少しは静かになるかも。あはは。」
おもいっきりあわててタマモが言う。
「それは・・・できない。」
「なんで?」
「あたりまえよ。そんなに人がいなくなれば収入もかなり減るじゃない横島クンだって許さないからね。」
何とか止めようと美神が言う。
「ねえ、なんでできないの?横島」
横島の雰囲気が変わったのにきずいたのかタマモがなおも言う。
「ああ、あいつってモグリだから結構暗い仕事も多いんだよ。あの能天気なシロだって親を同族に殺されて里にいずらかったってこともあってここにきたんだ。そんなのに人の黒い部分なんか見せたくないしな。あいつにはうまくいっといてくれよ。」
密猟者をつかまえて日々生活してたなんてそうにちがいない!というのは作者の都合の良い解釈である。
「・・・。」
タマモもなにもいえなくなってしまう。
「ちょっと本気でいってるの!?もしそんな仕事に手なんかだしたらオカルト不正使用で免許剥奪よ!」
美神が言う。
「ええ、それも考えたんすけどやっぱり収入もいいすからね。」
みえみえの嘘だが、逆に本当の答えが聞きたくなくて美神もなにもいえない。
「もういいわ!お金のためなら犯罪も犯すような人はうちにはいらないわ3年と言わず10年でも20年でもいったらどう!」
あんたはどうなんだあんたはとは誰も怖くて言えない。
「それで、何時いくの?」
とタマモ。
「うん、今日の夜に雪之丞はまた外国いくからそれについていくって言ってある。」
「「今日!?」」



今までの コメント:
[ 戻る ]
管理運営:GTY+管理人
Original GTY System Copyright(c)T.Fukazawa