ザ・グレート・展開予測ショー

惚れ薬(11(異次元大脱出)


投稿者名:トシ
投稿日時:(01/ 8/17)

「こ・・!これは!!妖孤の完全体か!!」
思わず後ずさる
「・・・・・・・・」
タマモの手がほんの微かに数センチほど動いた
それを確認した瞬間!
「グゲッ!!」
ドッゴォォ!!
凄まじいスピードで妖怪の首を掴み、遠くの壁まで持っていき叩きつける
「・・・・・・・・が・・・!!がはっ!!」
「・・・・・・」
「・・・・く!くそぉ!!」
首を掴んでいるタマモの手をどうにかしようと、殴りかかる
だが、腕は軽くうけとめられ
バキ!グシャア!
握りつぶされる
「ああ!!あああああああ!!!」
タマモの指と指の間から血が吹き出る
そしてグチャグチャになった妖怪の手をもっと強く握り
ブチィ!
腕を引きちぎる
「ぎゃあああああああ!!ああ!!腕が!腕!俺のうでぇ!!」
ビチャっとつかんでいた腕を放り投げる
「・・・・・」
黙ったままのタマモ
もう獣本能丸出しである
いや、これが完全なる妖孤の姿
「たっ!助け・・・・・!!」
「・・・・・・・」
くるっ、振り替えるタマモ
そのまま妖怪に背を向け歩く
「・・・・!?(ヘヘッ!あめえぜ!)」
と重力の玉を作り投げつけようとする妖怪だが・・・
突然タマモは妖怪の方に振り返ると同時に高く舞い上がり間合いを詰めつつ大ぶりで妖怪の残り一本の腕に殴りかかる
「なっ!?」
それも目に見えないほどの速度
グチャアア!!
腕を叩き落される
「ギャ!ギャアアア!!!」
脚を高く上げ妖怪の頭を蹴り落とし、地面に叩きつける
「ギャ!」
「ガアアアアアウウウウウウウウウウウウウアアアアア!!!」
やっと声をだしたかと思うと
倒れている妖怪の脚に噛み付く
いや、噛み付くなんて軽い物ではない
噛み千切った
「ギャアアアアア!!」
「ガウウアア!!ウガア!!」
太ももの奥深くまで噛み千切っていく
ズブ・・・!ブシュ!グチャグチャ
嫌な音を立て、顔面に返り血をあびるタマモ
とうとう脚が切断されてしまった
「ギャアア!もうやめてくれえ!!」
無惨な姿だ
もう右足だけしか残っていない
「グゥゥゥゥウウウウ・・・・・・ガアアアア!!」
そしてその右足まで食いちぎろうとするが・・・
「タマモ・・・・!!もう・・・やめろ・・・・!!」
横島の声が
先ほど、きちんと寝かせてもらった時に妖孤完全体のタマモにヒーリングを施してもらったのだろう
かなり怪我が癒えている
「・・・・・!!!???」
「タマモ!もういい!もうソイツは長くない・・・・」
タマモの方へ歩み寄る
「な?だから落ち着け・・・・・」
「グゥゥゥウウウ・・・・・ウウ・・・・・」
シュウウウ・・・・
元のタマモの姿に戻っていく・・・・
「横島・・・・・・」
フッ・・・と倒れ、地面に横たわる
怪我は回復しているようだ
「タマモ!」
足を引きずりつつ歩く
だがその瞬間・・・
「ヒャハハハハ!まったくてめえらは何処まで甘いんだよお!もうてめえらと心中してやらぁ!!」
「なっ・・・・・・・!!!???」
タマモの頭上の空間が!
「てめえ!何する気だ!!」
空間がさけていく・・・・・
そしてだんだん裂けたところが広がっていき・・・・
ゴォォォォオオオオオオ!
あらゆる物を吸い込んでいく!
「ヘヘッ!こりゃあ異次元の穴・・・・まぁブラックホールか、重力によって耐え切れなくなった空間が裂けたんだよ」
「なっ!?」
「吸い込んでやらあ!!」
思いっきりふんばり、耐える横島
もの凄い吸引力だ
ヒュオオオオオオオオオ!!
この倉庫も崩れそうだ・・・・!
「・・・・・・ッッ!!タマモ!!」
ヤバイ・・!!
タマモが吸い込まれる!
「クソォ!!」
だんだん浮かんでいくタマモ
走りより、足を掴む
「無駄無駄、おとなしく吸い込まれな!!」
「くっ・・・・!!」
横島の体も徐々に宙に浮いていく
「うわああああ!!」
そしてタマモ、横島は穴の中へ・・・
「ヒャハハハハ!!ハハ・・・・」
そして妖怪も・・・
全てが吸い込まれ、ようやく空間の穴は閉じた
静まり返っている倉庫
もう誰もいない
荒れ果てた景色のみだった





「・・・・・・・くっ・・・何処だ・・・?ここは・・・・・いでっ!」
「ちょっと!何あしつかんでんのよ!!」
タマモに蹴りを入れられる横島
「いって〜な!!ん?」
よく見ればタマモの太ももをがっちり掴んでいた
「・・・・・・・・・ふっ!太もも!!」
「やかましいっ!」
また蹴られる横島
「ててて・・・・ていうかここ何処だよ・・・」
なにやらまったくの暗闇
息ができるので酸素はあるみたいだが
ブラックホールの中に酸素なんてあったっけ?
ここはブラックホールではないのか・・・?
でも異次元なのは違いないな
「さあ・・・・・?私なんか記憶が・・・・」
「・・・・・・・・」
そうだもんな
きっと俺も意識がなかったが・・・・
あの姿は完璧に妖孤だった
あの小さい狐ではなく
人間状態でのだ
言葉もまともじゃなかったしな・・・・・
今のタマモの意識はなかっただろうな
「お前が気絶してる間アイツが空間を裂きやがってな、それに吸い込まれたんだ」
「え・・・・・!?じゃ、じゃあどうやって脱出するの!?」
「・・・・・・・・・わからん」
「はぁ・・・・・・」
「なんやそのため息は!(笑)」
「頼りにならないわね!」
「うっせえ!」
「・・・・・・・・」
少し考えるような表情をするタマモ
「・・・・・?どした?」
「そうでもないか・・・・・・横島はちゃんと守ってくれたよね・・・・・」
「・・・・・・・!!」
しばし沈黙
「だってさ・・・自分の事後回しで私の結界つくってくれたし・・・、あれ2人分は作れないから私だけにしたんでしょ?」
「・・・・・ま、まぁそうだけど・・・・」
「それに私をかばってくれたし、いつもの横島からじゃ想像もつかないからびっくりしたけど」
「悪かったなあ、俺はやるときはやるんだよ!」
苦笑してみせる
「でも嬉しかった・・・・」
「・・・・・タマモ・・・」
「私ね、昔からさ、追われてばっかりで自分だけで逃げつづけてきたの、それは知ってるでしょ?」
「ああ・・・・」
「でも横島はあの時おキヌちゃんと助けてくれたじゃん、あの時は警戒してたけど今となっては結構嬉しかったかも」
「そっか」
「だからさ、私も守ってくれる人なんか全然いなかった・・・・・・・」
「・・・・・・・・・」
「美神たちに引き取られたけど、それでもみんないざとなったら私なんかいつでも敵に回すんだろうなって思いつつ生活してたけど・・・・・」
「・・・・・・」
「横島は私を本気で守ってくれたわよね?あそこまでして助けてもらったら信じるしかないじゃん?」
「うんうん・・・」
「本当に嬉しいよ、ありがとね、横島」
笑ってみせるタマモ
「・・・・・タマモ」
「ん?何?」
「・・・・・・・」
「・・・・・・・・?」
「そこまで言うならここで一発―――――――――!!!」
飛び掛る横島
「調子にのるなああ!!」
顔面にタマモの拳がめり込む
「ぶはっ!」
「ったく・・・・・で?これからどうするの?」
「う〜ん・・・どうしようか・・・・・・とにかく出口さがさねえと・・・」
「そうね・・・」
「・・・・・・・・・」
タマモ・・・
やっぱおかしいよな、普段こういう事いわねえ奴だし・・・
惚れ薬が残ってんのかな・・・?
それとも俺に惚れた!?(笑)
まぁいいや・・・・
とりあえず今は脱出することを第一に考え様
それとタマモを守りきる事
よし!

===続く===
はぁ・・・またこれだ・・・
俺のいつもの悪いパターン
ああああ!!!!なんでいつもこうなるんだああああああ!!!!!(黙れ
なんかキャラ崩壊してるし
てかもう題名と違うしっ!!

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