ザ・グレート・展開予測ショー

おとこならばっ


投稿者名:hazuki
投稿日時:(01/ 8/16)

「し、師匠はなんの容赦もないのがいいのでござるか?」
先程の太郎の言葉を聞きとめてシロ。
言外に何故?と聞いている。
「手加減されるよりはよっぽどいい」
何を当たりまえの事を。
じろりとシロを睨みつけ太郎。
「いや、師匠は勝てばいいっていつもいってたでござるから。どんなことでも、それこそ手加減されることでも、それによって手間をかけずに勝てるならば良いというと思ったのでござる」
にらまれている事に慣れているのかきょとんと不思議そうにシロ。
「それは、勝負じゃなくて、戦闘の場合だ。勝負の時にこっちの能力の事をおもんばかって手加減なんぞ、ましてや霊破刀を使わないなんぞした日には、再起不能までたたきつぶすに決まってるだろーが」
瞳に剣呑な光を宿し太郎。
どうやらさっき言ったような出来事があったらしい。
まあ相手がどうなったかは、考えない方が精神安定上良さそうだ。
「おとなげないでござる……」
と眉を寄せシロ。
他の誰に言われ様がシロにだけは言われたくない台詞である。
「子供以下の赤ん坊のような行動をするやつには言われたくない」
どうやら太郎もそうらしい。
「誰が赤子でござるかっ」
きゃんきゃんと噛み付かんばかりの勢いでシロ。
「オマエの耳は大丈夫か?俺は赤子の「ような」行動といったんだ。そんな大きな赤子がいてたまるか」
頭をおさえ太郎。
「赤子でもっ赤子のようなでも同じでござるっ」
どんどん議論するべきところがずれていくのを感じつつシロ
「何をいう。かなり違うぞ」
ちなみに太郎は真剣だったりする。


(弟子も弟子なら師匠も師匠……)
そして弟子を師匠がとてもほほえましい(ある意味うっとうしい)心温まる(弟子にとっては心あらされる)やりとりを聞いてのタマモの感想がこれである。
表情も変えずに淡々と作業を続けているが内心この二人(二匹?)の会話にあきれ返っていた。
この二人の会話を聞いていると何故か激しい脱力感に襲われる。
いや、別によいのだが。
となにか諦めたようにため息をついたとき
ぴくり。
と横島のまつげが動いた。


その13)横島目覚める(できれば眠ったままでいたかった←本人談)
まず、一番に見えたのはタマモの顔。
どこか心配そうなそれでいて呆れたような表情。
ずきずきと意識をとりもどすと同時に痛覚も戻る。
じくじくと痛む全身におもわず顔をしかめる。
「いてえ……」
「痛くなかったら痛覚ないってことでしょうが」
何いってんのとタマモ。
それはそうなのだが、もうすこしこー………
にしても
「なんか後頭部がずっげえ痛いんだけどな」
つづく

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