ザ・グレート・展開予測ショー

犬飼ポチの復讐(10)


投稿者名:G-A-JUN
投稿日時:(01/ 8/15)

横島とシロが事務所を目指していた頃、美智恵はすでに美神の事務所に到着していた。
普段なら横島とシロの方が早く着くはずだが横島は犬飼と戦ったため霊力も体力も消費していてしかも自転車もシロとの散歩の時しか普段は使わないため事務所にあった。
「あれ?どうしたのママ。今日はもうICPOに行かなくてもいいの?」
美智恵が事務所に来たため美神は少し驚いていた。
「ううん。ちょっと横島クンに聞きたい事があってね。」
「え?横島クンに?まだ来てないんだけど・・・」
「じゃあ明日にするわ。」
「あ!!ちょっと待って。」
事務所を出ようとする美智恵を美神は呼び止めた。
「ん?何、令子。」
「あのさ、何で今日みんなをいきなりポチの10倍のプログラムと戦わせたの?」
「ああそれね。最近あなたたちにとっては大したことないけど悪霊が強くなってきているのはわかっているでしょう。それに対抗できるGSも強くなってきているっていうのも今日の戦いを見てわかるからいい機会だから私や唐巣先生から令子までの世代のトップクラスの実力者と今の若い世代のトップクラスの実力者・・・まあ横島クンあたりね。とはどれくらいの実力の差が出始めているのかを調べたくてね。一応犬飼と戦えそうな人も探してみたけれど。」
「ふ〜んそうだったんだ。」
2人が話していると事務所のドアが開いて聞き慣れた2人の声が聞こえてきた。
「遅くなってすんませーん!今戻りましたー!」
「ただいまでござるー!!」
2人が話している内に横島とシロが帰ってきた。
「お帰りなさい横島さんシロちゃん。遅かったですね。」
「ちょっといろいろあって、何しろまた犬飼と遭遇しちゃってさ。」
「え!?またですか。よく無事のここまで来れましたね。」
おキヌは本当に心配そうだった。
「そうでござるな。拙者はケガをしたでござるがすぐに先生が治してくれたでござるよ。」
3人が話している間に美神親子とタマモがやって来た。
「横島クンちょっと聞きたいことがあるんだけどいいかしら?」
「え?何スか。聞きたいことって?別に構いませんが。シロ先に行ってろ俺もすぐ行くから。」
「わかったでござる。」
そして玄関の前には美神親子と横島の3人が残った。
「で、何スか?」
「ひょっとしてルシオラの霊体のおかげでまた横島クンの霊力が上がっていると思うんだけど。」
「え!ひょっとして気づいていたんですか?俺はシロとの散歩中に気づいたばかりなんスけど。」
「散歩中に何かあったの?」
「実は今日、シロ散歩していたらまた犬飼と遭遇したんですよ。その時に2文字同時に出せる文珠を作れたんスよ。」
美智恵は横島に発言を聞いて自分の考えが当たっていたことを確信した。
「まあ俺としてはルシオラのおかげだと思いたいですけど。」
「ところで今は双文珠の方じゃなくてもいいけど文珠自体は出せるの?」
「いえそれはためしてないっスけど多分無理だと思います。あの時は双文珠を出すだけで苦労してましたから。」
「ちょっと試してくれる?」
「あ・はい。」
横島は霊力を込めてみた。
「あっ!出来そうっス。」
「思った通りだわ。双文珠を出したのがきっかけとなってルシオラの霊体とまたシンクロが進んでいるわ。」
「でも最初からそうだったんなら何で文珠だけは霊力の上昇が遅かったんスか?」
美智恵は少し考えた。
「多分、上昇はしていたけれど双文珠を作るための横島クンの霊力のポテンシャルがその時はまだ足りなかったんじゃない?」
「とゆーことは横島クンの霊力はまだ上がり続けるの!?」
美神は驚いていた。
「多分そろそろ限界っスよ。ルシオラの力を借りた時にやっと双文珠を作れたんスから。とりあえず文珠も明日にはもう少し出せるんスね。で、その内の1つが双文珠っスね。」
「でもあまり多用しない方がいいかもしれないわよ。いくら何でもつい最近までの短期間で横島クン自身の霊力が上がっているとは思えないわ。ルシオラの霊体をプラスしてアシュタロスと戦っていた時ぐらいまでにはなっているとは思うけど。」
美智恵のこの発言に横島は少しガックリした。
「そうっスね。でもこれで少しは戦いが楽になれそうっスね。」
「まあそれもふまえて明日話し合いをしましょう。じゃあまた明日。」
そう言って美智恵は事務所を去っていった。
「とりあえず横島クンも夕食を食べていくんでしょ。」
「ええそのつもりで来たんですけど。」
おキヌとシロとタマモはすでに夕食を食べていた。(シロは食べずに横島を待っていた。)
夕食中に横島とシロの2人に美神とおキヌが遅かった理由を聞いたときシロが誤解を招くような発言を連発してしまった。
そのため横島は下手をすると今日1日の戦いで最も過酷な戦いへと追い込まれてしまった。
それが、誤解だとわかったときにはもう遅かった。
横島はボロボロとなっていた。
結局、今日も横島は事務所に泊まることになり翌日はまた早朝からシロの散歩につき合わされるのだった。

一方、犬飼は自分自身の霊力を高めながらある場所に向かっていた。



___(11)に続く___

やったー連載が2桁になったー(個人的にはうれしいです。)
ただ今回の話は一体何だったのだろう?(自分でもよくわからない)
とりあえず、ようやく話し合いに突入できる。(自信ないけど)



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