ザ・グレート・展開予測ショー

惚れ薬(9)


投稿者名:トシ
投稿日時:(01/ 8/15)

「おらああ!!」
横島の腹を蹴り上げる
「ぐっ!?」
みぞおちに直撃
吹っ飛び、ひるむ
「ゴホ!エホエホ!」
「横島!?大丈夫!?」
「くっ・・・・」
妖怪の法に目をやる
何やら両手で見えない空気を包み込むかのような構え
その手と手の中心には先ほどのエネルギーが
だが先ほどとは違う
球体の黒い塊
空気が渦を巻き、巨大化していく
もう重力の気が物質化している
直径三十センチほどの小さな球体だが
「あれをくらったらまずい・・・」
「どうする横島?」
「・・・・どうしよう・・・・・」
「ちょっと!しっかりしなさいよ!!」
「んなこといったってなあ!!」
「てめえらまた俺を無視するなあ!!・・・・その女も気にくわねえ・・・・そっちのほう先に殺るか・・・!!」
体を上半身だけひねり野球のピッチャーが投げる直前の振りかぶり方
「くらえええ!!重力魔球!!」
そして全身の勢いで思いっきり投げつける
ギュウウウウルルルルルル!
物凄い回転力、そしてスピード
タマモに向かって真っ直ぐ飛んでいく!
「くっ・・・!!タマモ!!」
「横島!!??」
ドン!
タマモを付き押し、立ち位置を変える
ドッゴオオオオオオオオオオオ!!!
横島の腹に直撃!
「が・・・・!!!」
メキ!メキメキ!!
全身の骨が嫌な音を立て、きしむ
ベキ!
腹にくらったと言うのに腕や、あばらや、手の骨が折れる
なんという威力だ
「があああああああああ!!」
そして吹き飛び、はるか遠くの壁に叩きつけられる
ドゴオオ!
めり込み、遠くからでは横島の姿を確認できない
「横島――――!!!」
「フン・・・・馬鹿が、仲間のために命を捨てるとは・・・」
遠くにいる横島の元へ
壁の中から引きずり出し、上半身を抱き上げる
「横島!横島!!」
「・・・・・・・・・・」
胸に手を当ててみる
・・・・・・
心臓は動いている
だが息はもうない、体も冷たくなってきている
「何で・・・・・・あたしなんかのために・・・・」
涙がこぼれる
横島の頬を濡らす
「フン・・・・・・!!仲間のために死ぬとは・・・・・馬鹿が・・・そういうのみてたらなあ・・・・・!!」
とすぐ後ろで声が聞こえた
「・・・・・・!!!」
即座に振り返るタマモ
「腹立つんだよ!!」
妖怪の体が一回り大きく!
この妖怪はこういうのを見ると思念でパワーアアップするのだろう
今のコイツは最初のコイツとケタが違う
「さあ・・次はお前だ、お前らが悪いんだからな!」
「こっ・・・!この!!勝手に因縁つけてきて・・・!!」
立ち上がり、手のひらに狐火を
「狐火か・・・!!だがやめとけ、俺なんかに勝てるわけ・・・・・・」
「五月蝿い!!」
狐火の出力を最大に
「よくも横島を!!」
「へぇ!金毛白面九尾狐が人のためにおこるとはねぇ!!??」
「黙れっ!!」
妖怪の顔面近くで出力MAXの狐火を爆発させる
物凄い爆発だ
真紅の炎が妖怪を襲う
「くっ・・!!」
さすがにダメージは大きい
顔をガードしつつ、後退する
だが・・・
ビュン!
「このぐらいで勝てると思うか・・・・?」
一瞬で間合いを詰めてくる
なんて速さだ
ガッ!
首をつかまれ持ち上げられるタマモ
「ぐっ・・・!!」
「死ね!!」
そしてそのまま地面に叩きつけ
「重力20倍!!」
タマモ周辺の重力を20倍させる
「ああああ!!!」
強烈な重力だ
首をつかまれ逃げれない
「ううううぅぅぅぅぅ!!!」
バキ!ドバキベキ!
地面にめり込んでゆく
「う・・・!!かはっ!!」
骨が折れ、肺に突き刺さる
口から大量の血が吹き出る
内臓も破裂しそうだ・・・・・
もう・・・・・駄目か・・・
意識が遠のいていく
くそっ・・・!死ぬのは嫌だ!!
誰か・・・!!助け・・・・
「ガアアアアアアア!!!???」
突然妖怪の悲鳴声が!?
フッ・・!!
体が急に軽くなる
「・・・・・!?」
「この野郎・・・!!!よくもタマモを・・・・・・」
しゃがみこんでいる妖怪の後ろには・・・
巨大な霊気剣を手にしている横島が・・・・・・
「よ・・・よこ・しま!?」
上手く喋れない
「タマモ・・・・!!くっ・・・!だいじょうぶか・・・・?」
かなり苦しそうだ
「ちょっと・・・きついかもね・・・・・」
苦笑いしてみせる
「すまん・・・・」
と仰向けで横たわってるタマモの側に座る
「俺がもっとしっかりしてれば・・・・・」
「そんな事ないよ・・・!横島が一生懸命守ってくれたの・・・・・・嬉しかったし・・・・」
「タマモ・・・・・・・・・、文殊!!」
文殊を出し、タマモの体の上に載せる
「・・・・・!!??」
体の痛みがひいていく・・・
まだ残っているが大分マシだ
「よし・・・・・あるけるか・・・・・?」
タマモはたって、足を少し動かしてみる
「う、うん、でも横島は!?」
「大丈夫・・・・俺も使うさ・・・・」
と文殊で自分の体を癒す
だが横島ではタマモと回復力が違う
あまり体は癒えない
立てるがやはり痛みが充分に残っている
「クッ・・・!!」
そして妖怪も立ち上がってきた
「この・・・やろう・・・・」
「テメエ・・・よくもタマモを・・・!!」
「五月蝿ぇ!!もう殺す!!俺の全身全霊をつかってなあ!!」
すると妖怪は体を少し丸めて前かがみに
「・・・・・・!!!??」
ゾワッ!
強烈な悪寒が二人を襲う
「こ・・・これは・・・・・!!??」
「ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!」

===続く===
・・・・・・・・・
SHIT!(使うな!)
ふぅ・・・・相変わらずよくわからん描写(になってるのか?)ですいません

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