横島クンは神になれるのか?〜その33〜
投稿者名:sauer
投稿日時:(01/ 8/10)
「…小竜姫様………俺は…この一週間、ずっと考えていたんです………」
「………はい」
俺が一体何を考えていたのか?そんな事をいちいち聞かず、小竜姫様はただ、肯いただけだった。
それでも、俺はその反応から、『私に全て話してください』という彼女の意思を感じ取り、再び口を開いた。
「…俺がこのまま、何も考えず……ただ『死にたくない』っていう理由だけで…
『神族』になっても良いのかな………?そんな理由だけで神族になるのは…許されない、と思った………
だって、世の中には、自らの『生』を全うすることなく、未練を残して逝く人達も居るわけだし………
俺なんかが、ただ死にたくないだけで『神族』になるのは…いけない気がして………」
そこまで話すと、俺は力なく微笑んだ。
「そ、そんな!横島さんは、神族になる為に必要な『もの』は、全て持っています!!
それに 貴方の今置かれている状況を作り出してしまったのは、私達の力が及ばなかったからで…!!」
…小竜姫様は、俺のさっきの微笑を悪い方向へと理解したらしい。
俺は慌てることなく、静かに小竜姫様の瞳を見据えた。
…俺の視線に気づいたのか、小竜姫様がス…っと、静かになった。
「…まぁ、とりあえず聞いてください。はじめに言ったでしょ?一週間考えた、と」
「………はい」
「俺は、このまま何気なしに『神様』になる訳にはいかない、何か、神になる為の、
俺なりの『理由』ってやつを考えなくては…と、思って、この一週間 いろんな人に会ってきました」
「………えぇ、それは私達も知っています。貴方と特に親しい付き合いのある方々と、お会いしていたようですが…」
(『私達も』か…神界の方では、俺の事をマークしていたらしいな…ま、どうでもいいが)
俺は一瞬どうでも良いような事を考えると、軽く頭を振ってから続けた。
「それでね…いろいろと、まぁ俺なりに得る物もありまして。見つかったんですよ…
いや、正確に言えば…『理由』じゃないな。う〜ん…『目標』って言うのかな…?
それが『うっすらと見えつつある』んですよね」
そう言いながら、俺は軽く…小竜姫様を出来る限り安心させられるような笑みを浮かべた。
「それって、つまり…?」
小竜姫様が、心なしか先程よりも嬉しそうな表情で聞き返してくる。
・・・そう、つまり・・・
「…お願いします、小竜姫様。俺、神になって…やってみたいことが出来たんです………俺を…」
――下した決断は、撤回できない。そんな事は言われなくてもわかっている。
後悔は・・・しない!!俺は、この選択は正しいと、今なら自信を持って言える!!――
「…俺を…『神族』の一員として、神界に迎え入れてはくれませんか…?」
………ようやく……私の中で、この一週間渦巻いていた『もの』が、氷解した…
「…よ…横島さん…ありがとう……ございます………」
(今となっては、確かめる事すら出来ないけど……私は、その時泣いていたと思う)
「え、あ、あの、小竜姫様?」
横島さんが、少し戸惑ったような表情をして私を見つめている。
…これからは…『この人』と一緒なんだ………!!
「ごめんなさい、なんでもないんです。ただ…ちょっといろいろごちゃごちゃしてて…」
そう言って、横島さんに微笑みかけた…しかし、彼の表情は、まだ何か気にしている様子だ。
「…どうか、しましたか?」
「あ、あの……それで、俺って『神族』として迎え入れてもらえるんでしょうか?」
「………えっ!?」
…私は、おそらく馬鹿みたいな声を出していたと思う。
「あの、答えまだうかがってないんですけど…」
「……え、ええ、はい、その…もちろんです、横島さん」
「…あ…そ、そうですか…良かった……あは…あははは…」
「…えぇ、もちろん……ふふ…ふふふ…」
私たちは…私達二人は………ただただ、力なく…ただし、とても清々しく、笑っていた………
………!?
トラブルってのは、大抵は突然やってくる。
…そして、そのとき俺は、その空気を察知した。『トラブルが来る前の空気』を。
事務所の前に、俺のよく知っている人物の霊波を感じた。
ふと、横に目をやると、小竜姫様も霊波の方へと視線をやっている。
…やっぱ、トラブルか…?『あの人』はいつもトラブルを持ち込むからなぁ………
俺は苦笑すると、『あの人』が部屋の前まで来ている気配を感じ、次の瞬間に備えた。
「あんた達ッ!!起きろ―――――ッ!!!!仕事よ、仕事っ♪」
残りの二日間、最後はやっぱり、このメンバーで締めくくる事になりそうだ………
―――…わけ、わからん…(泣)何だこれはッ!!(滝汗)
ちょっと勢いだけでやりすぎましたね、かなり反省………(←さらに反省)
今回の敗因は、小竜姫様パートでしょうか?(あうあうっ、一生懸命やったのにっ!)
なんか、影響受けてたから…(←何のっ!?)
と、とにかくっ、こんなのに、コメントとか、反対賛成票入れてくださる方、いらっしゃったら、感謝です!
今までの
コメント:
- さてっ、たまりに溜まった(←許されない、遅れてしまってごめんなさいっ!!)コメント返しを………(汗)
ASさん!
うぅっ、いつもいつも、コメントありがとうございます…(かなり感涙)
で、導き出した答えって…まだ完全には明かされてないんですよね…(←ダメ・だけど後編用に取っときたいし…)
と、とりあえずっ、後編できちっとカタつけますからっ!!(ぺこぺこ) (sauer)
- けいさん!
マジな『アレ』きっと、前編の終わりの方は、全部それになります…(え?何故かって?…何でかな?←ダメ)
『ひのめちゃん効果』ですかっ?(←・・・えへへ〜♪ありがとうございます♪いい事考えた〜♪)
あ、最後になりましたが、コメントありがとうございましたっ♪
トンプソンさん!
あうあう、すみません、こんな続きになっちゃいました…(泣)
ど、どうでしょうか…?(どきどき…)でも、一生懸命やったし、いいよね?(←誰にともなく)
コメント、いつもありがとうございますっ!これからもがんばりますね? (sauer)
- ダテ・ザ・キラーさん!
コメント、ありがとうございますっ!!(ふかぶかぺこぺこ)
あぅ、けど、コメント書くのが大変だったら、反対賛成の票だけとか…(←贅沢言うなっ!)
ぁゎゎ...ごめんなさいっ!!
あ、ポーカーしなかったのは、お金を賭けさせるのが、めんどっち…コホン!もとい、いけないような気がしたので…(汗) (sauer)
- 横島が神族になる理由・・・・・・やっぱり女神さまをナンパすることか?(笑)
わかってないじゃん、俺(涙)
今まで何を読んできてたのやら(トホホ)
まじめな横島も良いけど、もっとスケベでいい加減な彼も見てみたいです。
成長したと言ってもあの大樹の息子ですから(笑) (JIANG)
- 桜華さん!(←っていうか、同志、桜華様!!)
え?いきなりなんだっ!って思いました?あわわ、失礼しましたっ!(ぺこぺこ)
いや、感想掲示板の方に、うれしい事が書いてあったので…(えへへ〜♪同志と呼ばせてくださいっ♪)
それはさておき、『大大大…大富豪』八枚ですか、そいつは凄い・・・(ゴ、ゴクリ…)
と、とにかく、コメントありがとうございますっ!!
Iholiさん!
ど、どうでしょうか・・・?(どきどきどきどき…)
結局、下した決断って言うのは書いたんですが、『目標』の方は、後編用のネタとして置いときたいので…(滝汗)
あぅぅ、けど、絶対に書きます!後編で!で、ですから、も〜ちょっと待ってください…(汗)
それと、いつもコメントありがとうございますっ♪ (sauer)
- ↑の↑
あぁっ!?JIANGさんってば早いっ!(←けど、すっごく嬉しい♪ありがとうございますっ♪)
えへへ、実は!後編には、(ちょっと楽しい彼を)ちゃんとおりまぜようかな〜、と思ってるんです♪
前編は、一応決められた時間(一週間)で、結論だししなきゃいけなかったので…
後編は、『思いっきり♪』やるつもりなんです!!うふふ、見ててくださいね〜?
・・・・・・って!コメント返しになってるっ!?あわわ、ごめんなさいっ!!
次回でもちゃんとしますからっ!!(ふかぶかぺこぺこ) (sauer)
- さて、それでは続きを・・・
G-A-JUNさん!
えへへ〜♪やっぱり、ゆんさんのコメントは嬉しいです〜♪ありがとうございますっ!(はぁと)
タマモちゃんのお話、短編とかで今考えてるんですよ、実は。(う〜ん、ど〜しよ〜?とか言いながら)
ちょっと軽い彼女も、良いですか?…う・れ・し〜〜〜ッ!!(←歓喜の雄叫び♪)
ありがとうございますっ!!そ〜言っていただけると、もぉ、やりますっ!!
(あと、『アレ』もやりますから、お願いします〜…) (sauer)
- ARSENALさん!
大丈夫!神様になっても、横島クンは横島クン!!(←それって…いい事なのかっ!?っていうのは無し♪)
あ、『〜30〜』の、コカコーラ、ダイエットじゃないヤツ、って…なんか良かったです!!(←そういう信念が好き!)
コメント、ありがとうございました〜♪
いたけしさん!
うぅっ!ありがとうございましたっ!!(←感涙♪)
・・・待てよ?今回もって事は・・・あ、そ〜かっ♪いつも賛成票入れてくださる方のお一人が、いたけしさん?
うわ〜、ってことは、いつもいつもありがとうございます〜♪
もぉ、がんばりますっ!!がんばりますよっ!!見ていてくださいっ!!ではっ! (sauer)
- そして!いつも票をくださる………
紫のバラの人達!(←止めときなさいって、自分)
ありがとうございますっ!!(感涙)感謝感謝ですっ!!
これからも、見ていてくださいねっ?(・・・いや、ホントにお願いしますっ!!)
さて、と♪コメント返しも終わった・・・(とか言って、まだ終わってなかったら・・・最低ですね、ボク)
今回のお話、どうでした?(どきどき・・・)
あぅ、感想を聞くのが、楽しみなんだけどかなり怖いです・・・(汗) (sauer)
- う〜ん、流石は乙女心の機微に疎い俺様。小竜姫様が何考えてんだか汲みとれなかった。
(バカ過ぎる)ま、ともかく次回は除霊のようですね。バトる?バトるんですね?やっほぅ☆
(荒事見るのが大好きなんて、腐れきった野郎だ)あ、いや、今後の参考にしようと思って
何はともあれ頑張ってください。俺はもう、ここまでだ…(何故死ぬ?) (ダテ・ザ・キラー)
- 気が付いてみると残り日数は2日だったのか。
まあ横島くんは自分の答えを見つけたから別にいいか。
この後の彼の神になってやってみたいことと言うのが気になります。
次回も(『アレ』系も)楽しみにしています。
これからもがんばってください。
後、勢いだけでやるっていうのはボク的には好きですよ(自分でもしょっちゅうやっていると思うし(そこがだめだと思うけど) (G-A-JUN)
- そっか〜とうとうなってしまうのか〜神様に!まだまだ頑張ってかいていってください。応援してます! (いたけし)
- 決着が着く次回、楽しみにしています。・・・頑張って下さい。 (AS)
- あ――――なんか・・・イイよ。
横島クンの信念がスバラシイ。
そーなのよ。ダイエットのヤツは私ダメなのよ。
だってちょっと甘くないじゃん。
ペプシもイヤなの。味的に好みじゃないから。
やっぱキリンレモンでしょう!!(←イキナリ) (ARSENAL)
- うんうん、さすがいいっすね
小竜姫〜・・・
かくの結構難しいですよね(お前だけ)
してこれからどうなるんでしょうか!?
気になります
(トシ)
- 理由が気になるなあ。 (hazuki)
- しかしこの場面、音声抜きにして傍から見ると、男が両思いの女に告白しているようにしか見えない(笑)……とまあ本当の事はさておき、横島を決断に至らせる「何か」が彼の中で確固として存在しているのを見て取り敢えず安心しました。そして同時に小竜姫の胸の内にも変化があったようで、それがこの先横島の目標と相まってどのように影響し合うのか、見物ですね。 (Iholi)
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