ザ・グレート・展開予測ショー

全国除霊道派選手権!!!(その1)


投稿者名:ギャグレキスト後藤
投稿日時:(01/ 8/ 9)

「えっ!?私が代表選手!?」

のっけからこんな間抜けな展開でいいのだろうか?
と思いつつも、おキヌは巫女の衣装を身に付けている。
その後ろには、ロッカーの中に隠れてコソコソと見ている横島の姿があった。

「・・・・・・・・・・!ちょっと待ってね?」

その美神の言葉に、ギクリとして固まるロッカーの中の横島。
美神は、椅子に座って何やら対戦表を見ている様子だったが、ロッカーの方を向くと、
ツカツカツカ、つか公平・・・・とハイヒールの音を立てて近寄ってくる。
やばいと思って、完全に硬直して、カギがかかっているフリをする・・・・が、そんな事をしても意味なかった。

美神は、そのロッカーごとひょいと持ち上げると、開いている窓へ向かって近づく。

「ちょ、ちょっと待ってくださいよ、美神さぁ〜〜〜ん〜〜〜〜〜!」
「さあてね♪なんも聞こえないわよ♪」

なんて聞こえないフリをしながら、窓の外へロッカーを投げ捨てていく。
ここは25階である。

ヒュ〜〜〜〜〜・・・・
威勢のいい音がして落ちていき・・・・どずずぅぅぅんと地に激突する。
ロッカーはこなごなになり、横島の血がこびりついていた。
そしてその落ちた一帯には、十数リットルもの血がドクドクドク・・・・と、流れ撒かれていた。
ぴくりとも動かない・・・(苦笑)

「あの、美神さん。そこまでしなくても・・・」
「あんのケダモノ、私の事務所じゃないからって堂々と覗くなんてねぇ・・・」

おキヌは、汗ジトであった。

「それよりも〜〜〜おキヌちゃん〜〜〜大丈夫〜〜〜?」
「え?」
「六道女学院からは〜〜〜貴方一人しか〜〜〜・・・」
「冥子はトロイからいいわ。
 実はね、弓さんや一文字さんたちはクラブで、除霊合宿中。
 で、今・・・・六道女学院の方から、代わりに出てくれって連絡があったのよ。」

全国除霊道派選手権・・・・
それは、全国からありとあらゆる魑魅魍魎をやっつけられる者たちの頂点を決める、数少ない大会。
国家認可資格のゴーストスイーパーとは異なり、フリーターのような資格不要者のための大会である。
しかも、ゴーストスイーパー資格取得希望者は参加できないと言う掟もあるのだ。


おキヌがこれから向かう場所は、全国除霊道派選手権で指名された今日の会場。
その会場は、この横浜横須賀港ビルの地下3F。
今、エレベーターが地価3Fを示して止まる。

おキヌ一人出ると、そこは・・・・プロレスリングが設置されている・・・。

「えっ、霊体格闘!?」
そういうおキヌは、思わずじっと見つめる。
いやな感じがしてくる。
こんな場所で戦うのかと思いきや・・・丁度、実況アナウンサーの声が聞こえる。

『代表・六道女学院の氷室キヌが来ました!
 いやー、これでお二方そろったようですねえ、それではリングに上がってください。』

そういい終わるや、リングに上がるようレフェリーが合図する。
向こうに見える姿は、同じく神道系の着物を着ている子である。

『いやぁー、対しますは、オシャカ学園代表の、三蔵法子ちゃんですーー。』

そう実況アナウンサーが興奮してしゃべると、またもぷつりとマイクが切れる。
さあ・・・・・これからどうなるかは、次回に続く!

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