ザ・グレート・展開予測ショー

続・タイガー黙示録


投稿者名:ツナさん
投稿日時:(01/ 8/ 9)

 公園の中一人ベンチにたたずむタイガー。
 本当に友達が少ないことに気付いて、少々ブルーになっていたりする。
 どこに行こうか・・・。田舎にかえるにしても、そこまで踏ん切りがつかない。帰ったとしてもセクハラの虎の異名のせいで、仲間からは馬鹿にされるわ、おねーちゃんには張り倒されるわ・・・。
 しかしこのままここに座っていても何も始まらない。
 そんなたそがれているタイガーを見つめる女の子たちの影。
 六道女学院の生徒らしいが・・・。タイガーはちらりとそれを伺う。
女の子の一人がタイガーであること認めたらしく、仲間たちに一声かけてベンチに近づいてくる。
「わ、わ、わっしは・・・」
横島たちとの付き合いで女恐怖症がかなり軽減されたタイガーであったが、一人の時はまだまだ女が苦手らしい。その巨躯に似合わずそそくさと立ち上がると、身を縮込ませてその場を立ち去ろうとする。
「あーやっぱりタイガーじゃないの、一人でたそがれちゃってさぁ」
「ま、ま魔理さん・・・・・どうも・・・」
縮込ませた体を更に小さくして、顔を真っ赤にして、それでもかろうじて声を絞り出すタイガー。
 魔理はおや、と思ったが、特に気にとめる様子もなくタイガーの隣に座ると、いきなり(ぴぃぃぃ、・・・法律に触れるような行動のため、検閲削除)する。
「あんた、女苦手なんだって?おキヌちゃんに聞いたよ。どーりであれから何の連絡もなかったわけだ」
あれとは、昨年のクリスマスの合コンのことである。
「す、すまんですのう」
「なぁに緊張してるのよ。あんときはダンプカーみたいな勢いでわたしを担いで走ってたのに」
紫色の煙を吐きながら、笑みを浮かべる魔理。
「・・魔、魔理さんはタバ○吸うんですかいのう?」
「ん、あ、ご、ごめん」
タイガーに言われてわててそれを踏み消す魔理。それだけ普段の自分でいられる、と言うことなのかもしれない。
「こういうのって嫌い?」
「嫌いって訳ではない・・けど」
「じゃ、やめよっかな」
「え?」
「タイガーが嫌なら、やめるよ。もともと仲間に格好つけるためにやってたことだし」
言いながらシガーケースをゴミ箱へ放り投げる。
タイガーはそれを不思議そうな顔で見ている。
「こんなところでもなんだし、どっかいこうか?おいしいアイスの店知ってるんだ」


続いちゃいます・・・・。

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