ザ・グレート・展開予測ショー

横島クンは神になれるのか?〜その32〜


投稿者名:sauer
投稿日時:(01/ 8/ 8)

 ………あれ?…朝か………?
 俺は瞼に感じられる心地良い刺激に目を覚ました。
周囲に目をやると、床やソファーの上等の適当な場所で寝息を立てている彼女達の姿を拝む事ができた。
………どうやら、昨夜は不覚にも眠ってしまったようだ。
「………やれやれ…もう、二日しか残ってねーのか………」
俺は はぁ…と大きめの溜息をつくと、頭を軽く掻いた。
「………えぇっと………?………昨夜は、あれから ど〜なったんだっけ………?」
誰も聞いてはいないだろうが、俺はそう呟くと 昨夜の記憶を呼び覚まそうと 意識を集中した………


 視界が赤く染まって、意識が飛びそうになって…
 それでも、俺は生きていた。
「…な…何を…俺が一体何をしたと………?」
俺は、息も絶え絶えになってそう言った。
「………いえ、何となくです………」
「………せんせい…人には、たま〜に、そういう時が『不意に』訪れる事があるのでござるよ…」
小竜姫様とシロが…何故か遠い目をして そう言っていた。
「あるかッ!!そんな『時』ッ!!」
俺は 何の『ひねり』も無いツッコミを入れると、一瞬にして立ち直った。(俺って、こういうトコが凄いよな…)
「………三人とも…よくもまぁ、飽きずに似たような遣り取りを続けられるものね…」
タマモも呆れ顔だ。こういう反応は相変わらず、なんだけどな………しかし!!
「ははは…そう言うけどな?………タマモ、お前も最近、この遣り取りに参加してるんだぞ?」
そう、ちょっと前まではクールに決め込んでいたタマモだったが、最近はこの遣り取りの締めを飾っている。
「そっ、そんな事無いわよ!!いきなりヘンなこと言わないでよッ!!」
そう絶叫しながら、滝のような汗をかいていたな。
「ヘンな事って言っても…真実だろ?」
「………あんた、焼かれたいの?こんがりと」
タマモが結構にっこりと、ただし眼だけは笑わずにそう言ったので、俺はさっと話を逸らした。
「あ、え、え〜っと……おキヌちゃんとひのめちゃんはまだ起きないのかな?」
「え?あぁ、おキヌさんはともかく、ひのめちゃんは寝かせておいてあげた方が…もう、結構な時間ですし………」
と、小竜姫様。そう言われてみれば、もう時計の針は、9時頃を指していた。
「あ、そうか………それじゃ、俺がベビーベッドまで運んできますね?」
そう言いながら、ひのめちゃんを起こさないように、そっと手を伸ばした………
「………ん…何してるんです?横島さん………」
「…おわっと!?……脅かさないでよ、おキヌちゃん……」
思わずビクッと反応して、俺は一瞬 ひのめちゃんが起きてしまうかも、という、
………ある意味最悪のパターンを想像した………(幸いにも、そうはならなかったけど)

 で、えぇっと……あ、そうそう、タマモが………
「そうだ、せっかくだから、トランプでもどぉ?」
「…乗った、俺は何でもいいぞ?ポーカーだろうが、大富豪(地方によっては『大貧民』)だろうが…」
俺はかなり乗り気だったような気がする。
「あ、せんせいがやるのなら、拙者も〜〜〜♪」
「…私も、たまにはそういう事もしてみたいですね…」
「ふふ…みんなでやります?」
シロ、小竜姫様、おキヌちゃんも、結局参加した。
で…50回くらいまでは(大富豪)やった記憶があるんだけどな………
その後の記憶は、なんか曖昧だな?…まぁ、特に何も無かっただろうけど………

「………横島さん、おはようございます………」
突然、声がしたので 俺は はッと意識を戻した。そこには………

「……あ、あぁ…小竜姫様…おはようございます」
小竜姫様が、窓から差し込む日差しの中で、穏やかに微笑んでいた。
「……どうです?気分は………」
「え、いや…今のところは…」
口では静かにそう言っておきながらも、俺は体に 悪い意味での『変化』が無いかを即座に確認した。
………相変わらずだ。
霊力は体中に満ち溢れているし、体力は落ちてはいるものの、体は軽い。羽根のように。
「そうですか………それなら、まだ安心ですね……」
小竜姫様は 静かにそう言うと、表情に少しの罪悪感を表しながら、こう言った。
「横島さん………念のために、もう一度聞いておきますが………良いのですね?」
…そういったセリフは、もっと強気に言って欲しいもんだな…
俺の脳裏に、軽くそんな言葉が走った。無意識のうちに、俺の脳も結構なツッコミを入れてくれるもんだな?
俺は自分自身にそう呟くと、小竜姫様を真正面にとらえて しばらくの間、ただただ見つめていた。
いつもと違い、小竜姫様の表情には 曇りがある。
…責任感の強い人だからなぁ…
そう 心の中だけで呟くと、俺は肺の中の空気を一度搾り出してから、軽く空気を吸い込んだ。
…室内とはいえ、朝の空気っていうのは気持ちが落ち着く。
・・・・・・やっておくべき事は、最低限は済ませたよな?・・・・・・
俺は再度自分自身に問いただした後、自然と表情が安らいだのを無意識のうちに感じ取った。

・・・・・・いいよな?…間違った選択は、していないはずだよな?・・・・・・

俺は、最後の確認を終えると、口を開いて………導き出した答えを言った………



―――久しぶりに、書き込めたよ〜♪なんか久々♪すっごく嬉しい♪(書き込んでいるだけで)
 なんか、最初の頃の感じに似てるかな、気持ちが。とにかく、自分では満足の行く
 『繋ぎ』のお話が書けた…と、思ってます。賛成反対、どっちも待ってますからね?
 (コメント返し、ちょっと遅れますけど…許してくださいね?…え?ダメ?)

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