犬飼ポチの復讐(8)「ピート・タマモ 対 犬飼ポチ 編」
投稿者名:G-A-JUN
投稿日時:(01/ 8/ 6)
「えっと・・・タマモちゃんだっけ?ありがとう」
「別に。ただ協力プレーは苦手だから自分のことは自分で守ってね。」
「タマモおたくに一言言わせてもらうワケ。ピートのことが気に入ってももう遅いワケ。ピートは私のものよー!!その事をよく考えて行動しないと呪ってやるワケだからそのつもりで・・・」
エミの目が座っていた。
「私はバカ犬の様な戦い方ができないから1人じゃ無理だと思っていたの。それでだれか探していたら、ちょうど見つかったから組むことにしただけ。別にそれ以外の目的はないわ。」
「・・・そろそろ始めるわよ。」
「了解。」
「はいっ。お願いします。」
本日5回目の登場となった犬飼のシュミレーション
最初は2人とも犬飼の攻撃を横にかわしてタマモはそこに待機しピートは犬飼に向かっていった。
犬飼は迫ってきたピートを最初の標的として斬りかかってきた。
「無駄だ!!『バンパイアミスト』」
ピートは霧となって犬飼の攻撃をかわしてすぐに実体化した。
「くらえ!!『ダンピールフラッ・・・』うわっ!!」
ピートが攻撃しようとしたらすぐに2撃目がピートに向かっていた。
ピートは紙一重で再び霧となって攻撃をかわした。
「くっ!!これじゃ攻撃ができない。」
そう思いながら攻撃をかわし続けていると一筋の炎が犬飼に直撃した。
「えっ!?」
ピートは驚いて炎が出てきた方向を見るとそこにはタマモの姿があった。
タマモが狐火を放ったのだ。
狐火の直撃もたいして効いていなかったがすぐに犬飼は標的をタマモに切り替え彼女の方向に『八房』を振るった。
しかし、そう思ったのは犬飼だけだった。
実際、タマモがいる位置と正反対の方向に犬飼は攻撃をしてしまった。
彼女のもう2つある特殊技能の内の1つ『幻術』に犬飼はすでにかかっていた。
「!!今だ!ダンピールフラッシュ!!」
ピートはこの隙を見逃さなかった。すぐに攻撃に転じていた。
同時にタマモも『狐火』の2撃目を放っていた。
2つの技を無防備な体勢でしかも」同時に犬飼は受けた。
ダメージは先ほどのシロぐらいだった。
「よしっ!!後何発か決めれば勝てるぞ!」
戦いは長期戦になりそうな雰囲気だったがピートは吸血鬼の血が流れている分スタミナもある。
タマモも『幻術』を使っている分霊力消費は多少あるが犬飼の攻撃をたやすくかわせるため体力もあまり消費していなかった。
2人は犬飼にひけはとらなかった。
そして、攻撃回数も徐々に重なっていった。しかし・・・
「わっ!!」
犬飼の攻撃が少しずつだが狙いが正確になってきたのだった。
「タマモちゃん!だいじょうぶか!」
ピートがタマモに駆け寄った。
「なんとかかわせたわ。でもなんでだろう?幻術にかかっているはずなのに、どうして私の位置がわかってきたのかしら?」
「そうか!!タマモちゃん!においだ!」
「におい?・・・!!そういえばあいつシロと同じ種族だった。危ないところだったわ。」
「いや。まだ安心はできない。タマモちゃんの幻術が効かなくなったとすれば・・・どうすればいいんだ!?」
「あっ!!危ない!」
「えっ!?」
ピートは対策を考えることに気をとられて犬飼の攻撃に気づかなかった。
「くっ!!タマモちゃん少しがまんして、『バンパイアミスト』」
ピートは自分とタマモを霧にして犬飼との距離を離そうとした。
しかし、犬飼は霧になった2人に何度も攻撃をして実体化させないようにしてきた。
「しまった!!これじゃ攻撃ができない。」
2人は犬飼に攻撃を封じられてしまった。
「ピートクン・タマモちゃんこれ以上は無理だと思いますので中止しますがいいですか?」
「さすがにそのようね。早く元の体に戻りたいし。」
「そうだったね。すみません。お願いします。」
シュミレーションが消えたのを確認するとピートは再び自分とタマモ実体化させた。
「タマモちゃんごめんね。僕の力不足で。」
「別に気にしてないわ。私は守られっぱなしだったし。」
そう言いながら2人は出てきた。
「おしかったね2人とも。」
再び西条が口を開いた。
先ほどまでの悩みはすでに解決できたのであろうか。
「そうですか。でも、2人がかりでやっても勝てませんでしたし・・・」
「それを言ったら僕もそうなるよ。実際、もう僕より君の方が強くなったんじゃないかな。君も僕とは違って今が伸びる時期だと思うし。これからもがんばりたまえ。」
「ありがとうございます。」
「あっ!タマモちゃんちょっと来てくれないか。」
2人が話している間に、少し先に行ってしまったタマモを呼び戻した。
「なに?」
「いや、たいした用じゃないんだけど、ピート君を手伝ってくれたお礼を言いたくてね。」
「私は、ただ1人じゃ無理だと思ってやっただけだから、結果的には彼を利用しただけよ。別にお礼を言われても困るわ。」
「そう言わず受け取ってくれないか?これでキツネうどんでも買って食べてくれないか。」
西条はタマモに1万円札をわたした。
「えっ!!本当にこれくれんの!?」
最近では毎日美神を見ていたため多少はお金の使い方がわかっていた。
現に遊園地に行った時に経験したことがあるため、それがどのくらいの価値があるのかがわかっていた。
「ああ。ただ、これからもたまに捜査に協力してくれないか?」
「するする!!こんなにもらっちゃったんだから、それぐらいしないと悪い気がするし。」
(・・・彼女にとって事件がそんなことなのか。)
西条はそう思いながら2人と一緒に再びみんなのところに行った。
「西条クン悩み事はもう済んだの?」
「ええ。今回は僕自身あまり戦いの役には立てそうにないと実感しましたから・・・」
「ちょっと待てーっ。まさか逃げる気ジャー。」
「君に言われたくない!!話は最後まで聞かないか!役に立てそうにないから今回はサポートに専念させてもらうと言おうとしたんだ。」
「そうジャったのかー。すまんでスのー西条さん。」
「とりあえず今日も後解散です。明日もとりあえずここに来てください。」
みんなが帰った後、美智恵と西条は少し話をしていた。
「西条クンいいの?」
「ええ。僕自身、自分の限界を知りましたし、期待できる人も数人見つかりました。」
「・・・横島クンとか・・・?」(微笑)
「え・ええ、まあ。認めたくはありませんが。・・・先生すみません。なんか心配してもらえて、少し自分の決断に自信が持てました。」
「それはよかったですね。ビルには先に戻っていてください。私は少し気になることがありますから。」
「はい。お先に失礼します。」
西条が出たのを確認すると横島と犬飼の戦闘を記録していた映像を画面に映して見ていた。
「やっぱり。前、戦っていた時と比べると断然違うわ。差がはっきりしすぎている。」
美智恵は少し考え込んでいると1つの仮説が浮かび上がった。
「ひょっとしたら・・・!!」
そのころ横島とシロは事務所を目指していた。
___(9)に続く___
また久しぶりに出せました。
なんか今回は横島くんの役をタイガーがやっていたようになってしまいました。(しかもセリフが凄い少ない。)
やっぱ登場人数が多くても全然扱えていません。(基本的なメンバーしかほとんど使っていないし)
挙げ句の果てに未だにドクターカオスとマリアが一言も発していません。
こんな状態の作品ですが・・・
これからはもっと努力しますので、なんとかこれからも皆さんよろしくお願いします。
今までの
コメント:
- sauerさんsigさん
最初に言ってもいいですか?(って言うか言おうとしていますが)
性別の件はその内、解ると思うのであえて今は言いません。
(自分から持ち出しておいてこんなこと言ってすみません)
sigさんもですがsauerさんには最初の頃新入り仲間(今も新入りかも)だと言ってもらえたので、できれば最初の頃のような付き合いをしたいと思っていますんで個人的ですが性別わかると付き合い方変わっちゃうかな?と思っているんで・・・
できれば今まで通りの付き合いをしてもらいたいと思っています。
(長々と書いてすみません) (G-A-JUN)
- みなさん個人的な事を長々と書いてしまってすみません。 (コメント返しこれからやれせてもらいます。)
- ZINさん
結果的タイガーはホントなんだったのでしょう?
(創った自分でもわかりません)
とりあえず終盤あたりで戦うと思います。(戦うのか?)
これからもよろしくお願いします。 (G-A-JUN)
- sigさん
性別のことは最初に書いたことが自分の考えなんでこれでいいですか?(ダメと言われたらそれまでだけど)
前回のコメントはホントうれしかったです。
ボクの作品を読んでくれただけでもうれしいのにそれで好きさが上がったと言ってくれて
とてもうれしく思っています。
これからもがんばりますのでよろしくお願いします。 (G-A-JUN)
- sauerさん
とりあえず最初の方はしあげました。(次はいつできるかな?)
がんばってsauerさんが戻って来る前にやっておこうと思います。
これからもお付き合いよろしくお願いします。
(もう戻って来ていたらどうしよう・・・まあその時はその時で) (G-A-JUN)
- やっぱな!タマモお嬢様は私の方が(以下事実をねじ曲げた戯言千行削除)
ピートめ…「ドサクサに紛れてお尻とか触ってないでしょうね?」「しますか!」
このシリーズの鍵は横島?…英雄横島は嫌いじゃない…むしろ庶民の夢と希望だと思う。
しかし英雄になっても庶民臭さが残ってるかどうかが
最重要項目でありおりはべりいまそがり…む?今週も間違っておると言うかいつのまにやら
ゲーム帝国の語り部と化しており脱線あいすまぬ。
と言うか、西条の腹ン中「認めたくない!本心では認めるくらいなら死んでやりたいぃぃ!!
でも大丈夫!僕は死なん。何故って?レディを悲しませるなど、僕にはとても…」
うわ、すっげー殺してぇ。(じゃあ書くなよ)っつーかこれはピート? (ダテ・ザ・キラー)
- 西条が考えていますね。
どういう作戦になるのか。
きっとこういうのが本分でしょう。
いよっ!英国似非貴族!
(日本人だしな) (トンプソン)
- 対犬飼のシミュレーションで各人がどうのように対応するかが見れて面白かったです。
でも根本的な対策はまだ立てられていませんよね。
終わったら話し合いもせず解散しちゃったし・・・。
それともこれからですか、美神隊長。
もし今後、個別に犬飼にあたるとしたら、この訓練ムダになっちそうで残念だな。
ぜひこの訓練を生かして欲しいです。 (JIANG)
- コメント返し途中でやめてしまってすみません。
また兄に替わることになってしまいました。
これから再開します。 (G-A-JUN)
- Iholiさん
やっぱボクとしてもシロは普段の様子の方が好きなんで今後のシロをなんとか犬飼戦では以前の戦いのような状態にできるようなきっかけを考えてみようと思っています。
後、今回のタマモの戦い方はどうでしょうか?
自分なりに考えてみましたが・・・
コメントありがとうございます。 (G-A-JUN)
- トンプソンさん
正直に言います。タマモを戦わせた理由はありません。
強いて言うなら以前JIANGさんにタマモをうまく使ってほしいと言う要望があり自分でも使ってみたいと思ったので試しに出してみてどういう反応になるか知りたかったからです。
(悪かったら悪かったで今後から修正できるかな?とか考えていました。)
一応タマモにもがんばってもらいましたが今回はどうだったでしょうか?
これからもお付き合いお願いします。 (G-A-JUN)
- JIANGさん
タマモを出してみましたがどうだったでしょうか?
この後の(いつになるかわかりませんが)本物の犬飼ポチ戦でも出してみようと思っていますがどこかタマモだけでもこの作品全体でもいいので修正した方がいいと思うところがありましたらボク的にも助かりますので教えてもらいたいのですが・・・
まっそこら辺はいつでもいいのでこれからもよろしくお願いします。 (G-A-JUN)
- あと、たまに1〜2人ノーコメントで賛成票を入れてくれる方へ
同一人物かはわからないけど、ありがとうございます。
これからもがんばりますので、できれば賛成票やコメントを入れなくてもいいのでこれからもよろしくお願いします。 (G-A-JUN)
- 今回のピート&タマモペアの敗因は総合的な戦力差に関わらず正攻法で(彼らの基本的能力の範囲で)挑んだ事に在るのは勿論ですが、もう一つ、決定的な戦闘経験の不足(特にタマモ)が挙げられるでしょう。ティームワーク(役割分担及び連携)が悪くお互いの能力を活かしきれていない上、「敵の風下を取る」基本戦術すら忘れているタマモは本来の野生を失いかけているのかもしれません。 試合後の彼女の文字通り現金な態度が何刻もの虚飾の仮面であり、内心は今日の結果について彼女なりに真剣に考え悩んでいるのだ、と勝手に決めました(笑)。 (Iholi)
- タマモの本来の能力は狐だけに人を化かすということに長けているのだと思います。
ですから、シミュレーション戦闘がうまくいかなったとしてもそんなに悲観してい無いのだと僕は勝手に思いこんでいます(笑)
Iholiさんは野生を忘れているといいますが、密閉されたフィールド内に果たして風が吹いているのかも疑問ですしね。
野外に出れば彼女の幻術も充分発揮されるでしょう。まあ、それにはやはり直接戦闘に長けた者(たとえばシロ、雪之丞、マリア、ついでに横島(笑)など)と連携をとったほうがより有効だと思います。
物語としては『バトル ウィズ ウルブス!!』の続編的なものですからシロがメインですよね。しかし、犬飼は父親のカタキとして一度はやっつけた相手です。もう一度シロが相手をするには以前のこと以外に犬飼をやっつける理由を書いてもらいたいです。 (JIANG)
- 度々失礼します。
僕が言った「風下を取る」は「相手の臭いを嗅ぎ、こちらの臭いを悟らせない」行動の比喩なんで。まあ鼻の感度より第六感を重視するタマモが忘れていても無理無いのかな? (Iholi)
- えぇ、それはもう、気にしませんから、気にしないでくださいね?(←なんかややこしい)
さて、今回のお話はピート君とタマモちゃんのコンビネーションが結構良かった。
・・・と、いうことは、ひょっとしてこれから先、この二人が組むような戦闘シーンがあるのでしょうか?
とにかく期待です、がんばってくださいね? (sig)
- いえいえ、性別なんて気にしないっていうのも、それはそれでOKですし♪
こちらこそ、これからもよろしくお願いしますね♪(ぺこり)
で、戻ってきちゃいました〜〜〜♪今回もすっごく良い!!
特にピート君&タマモちゃんの戦闘シーン
プラス!西条さんの考えいろいろ♪
ホントに良かったです、これからもがんばってくださいね? (sauer)
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