ザ・グレート・展開予測ショー

横島忠夫と西条輝彦の「今日から俺は!!」第3回


投稿者名:新ダテ・ザ・キラー
投稿日時:(01/ 8/ 3)

美神除霊事務所の名目上No2、(事実上働き蜂)横島忠夫の出勤。同時に響く所長の声。
「横島君、ちょーど良いトコに来てくれたわ!実は今、お札の耐用年数が切れちゃって…
悪いんだけど、厄珍堂までひとっ走りしてくれない?時間がないから仕事場に届けて!」
「代金はどーすりゃいいんスか?」
横島は美神の行き先の住所と補給目録を受け取りながら尋ねた。答える美神。
「知らない仲じゃなし、六億ぐらいツケにしてもらってよ。じゃ、本当にギリギリだから!」
これが逆の立場だったら有り得ない台詞を吐き、美神はガレージに駆け込んでいった。
(ま、ここんとこアシスタントらしい仕事してなかったし、除霊よか楽かな。)
階下でコブラのエンジン音が轟くのを聞きながら、横島はそんな事を考えていた。


現在のオカルトGメン正メンバーきっての辣腕捜査官、西条輝彦の現着。まずは状況分析。
(通報の内容だと雑霊の集団発生。霊団には違いないだろうが、それだけではないね。)
何故そう思うか?足元になにやら魔方陣の存在を見とめたからだ、死霊寄せの陣を。
(「たとえ百対一でも負けねぇのか?」なんとも間の悪い話だね。退く事も出来るが…)
「僕自身ハッキリさせようと思ってたんだ。君が三十鬼倒せるなら、その倍はいってやる!」


場所はかわって厄珍堂。品物を包む厄珍は流石に手馴れたもので、瞬く間に仕上がる。
「はいよ、ボウズ。あ、それから古いお札なら定価の5%で引き取ると伝えて欲しいアル。」
厄珍は、毎度の事ながら高価な道具を無造作に差し出しながら、同じく毎度の事ながら
きな臭い事を言ってきた。横島は返事として何が適当か暫く迷い、ゆっくりと口を開く。
「……別に構わんが、俺の手が後ろに回る事は無いんだろうな?」
「………きっとバレないから安心するアル。」
横島の真似をしたわけでもなかろうが、厄珍もまた一拍空けて声を出した。横島が更に言う。
「……ハイリスクにはハイリターンが必要だぜ?なぁ、オッサン。」
「そんじゃ、そこのモンから適当に見繕って持ってくよろし。」

と、言われて、ラベルが偽装された呪的アイテムの数々を譲り受けて、店をあとにした。
(う〜ん、まさか昨日の今日で当局に後ろ暗い真似する羽目になるとは思わんかったぞ。
そういや西条は、今頃ボコられとるんかなぁ?…ハッ!あんなえぇ格好しぃなぞ知らんわ!!)
「目の上の瘤」横島にとっての西条の存在を端的に言い表すのにこれほど的確な言葉も
あろうか?もっとも、これはあくまで横島の主観における話であり、一概に実状とは言えない
「そーだ!今、西条がくたばれば、俺と美神さんを遮る壁が一つ消える事になる。
それでなくとも逐一やる事為す事ムカツクし、俺にはケチつけまくるし、金持ちだし、
モテるし、…モテるし、……モテるし、………モテるしィィィィィィィィィィィ!!」
むしろ、いっそのこと復讐組に荷担してくれようか?そこまで考えて、横島は戸惑った。
(む?なにが「むしろ」なんだ?それじゃまるで、俺が西条の助太刀に行くみたいでは
ないか!アホか、俺は!急がんと美神さんに何言われるかわかったモンじゃないぞ!!
西条なんぞ無視無視!!………まぁ、アイツのやられっぷりを見物できんのはイタイな。)
「今ある文珠は2個か…イヤ、バカな事考えるな!コイツは明日の除霊の為にとっとこう。」


「ジャスティス……スタン!」
霊剣は主の言葉に呼応し、霊力を周囲に解き放った。あっけなく霧散していく雑霊たち。
「はぁ…ぜぇ…、一度にかかってくるんなら…、最低でも…5鬼はいないと…意味無いよ?」
確かに、2、3鬼同時に迫ってきたところで彼の脅威にはなりえなかった。ただし、今までは。
「ク…結局…数える余裕も無くなってしまった。20は…越えてる筈なんだが……。」
目が霞み、手足は痺れ、意識がまるで身体から抜け出てしまったかのようだ。
(ぐぅ…!先生に才能を見出されてから…一日たりとも修練をおろそかにしてはいない!!
その僕が…半年前までオカルトとは無縁だった少年に…追いつかれた…?)
満足に動かない手足を無様に振り回して、群がる死霊を薙ぎ払う。これが自分の限界なのか?
(それならそれでも構わない。彼がその力で成すべき事をするなら…それが正しいのなら。
だが、それで僕が弱くていい事にはならない。僕はまだ現役だ。彼を認めるのは…)
「…もう少し先でいい!」
ザシャァァァッ

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