ザ・グレート・展開予測ショー

セブンティーン 


投稿者名:ARSENAL
投稿日時:(01/ 8/ 1)

先月17歳になった。

屋根裏のダンボールの中から、作文が出てきた。


 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
                            
 私のパパとママは、「ごぉすとすいぃぱぁ」です。    
                            
 とてもつよいです。                  
                            
 だから私もしょうらい「ごぉすとすいぃぱぁ」になります。
                            
 パパとママに負けないくらいのつよいのになるんです。  
                            
 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 「・・・なつかし――・・あ、」

つい独り言を言ってしまった。

そのまま独り言を続けた。

 「字、こんなにきったなかったんだぁ・・・。」

ペラペラと小学校一年生の文集をめくった。

しばらく文集を眺めた後、屋根裏部屋を出て父のところへ行った。


一階に父がいた。カレンダーを見つめてた。今日がなんの日か覚えてるのかな。

 「今日はなーんの日?」

 「・・・おまえ屋根裏の片付けは?」

私は甘えて後ろから抱きついた。

 「また後でやるわ。」

普通の「父・娘」では17歳なんて反抗期なのかも。
ウチは・・・その逆。一番甘える時期。

 「おまえ・・・誰か来たらどうすんだよ。」

 「今まだ午前11時よ?ママは午後2時に帰ってくるの。誰も来ないわ。」

 「まぁ抱きつくくらいなら、いっか。」

 「あら、それ以上のこともする?」

笑って私が言った。父が笑って返事した。
 
 「今度な。」

 「今度ってのもねぇ・・・。さて、なんか飲む?」

 「たまには紅茶を。」

 「かしこまりましたっ。」

なぜかウチには紅茶やコーヒーがたくさんあって、今日はアップルティー。

テーブルに紅茶を置いた。

 「はーい。アップルティーです。」

 「ども。」

 「今日はなんの日かわかる?」

 「おまえは覚えてんの?」

 「まかして。年表とか得意だから。」

 「おれも覚えてるよ。」


私は紅茶を置いて、父の椅子の後ろにいって、耳元でそっとつぶやいた。

 「・・・ねぇ・・・・言ってみて?」

父は私のほうを向いて、すごく小さな声で言った。

 「・・・「東京タワーの日」。」

そう。つまり私の・・・「ルシオラ」の死んだ日。
 
 「当たり。」


父が私の腕を引き寄せた。

 「・・・さっきの続き?」

 「ああ。誰も来ないんだろ?」

 「・・・そうね。」

唇が触れ合った。



 「・・・いいのかなぁおれ。娘にこんなことして・・」

 「い――んじゃない?私が許すわ。」

 「そっか?」

まだ私と父の距離はかなり近い。

  ――――バタン。

・・・バタン?まさか・・・

そのまさかです。予定より仕事が早く終わった母のお帰りです。
そのあと、父は生死の境をさまよいました。


とある日曜日の昼下がりのお話でした。





・・・反対票が来る(かもなぁ。)・・・
あえて「娘」の名前は書きませんでした。なんとなく。
あえて「母」の名前も書きませんでした。なんとなく。
読みきり(?)って詩意外で初めてかも。




 





 

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