ザ・グレート・展開予測ショー

「今日から俺は!!」横島、西条版「馬鹿な野郎編」第2回


投稿者名:新ダテ・ザ・キラー
投稿日時:(01/ 7/31)

「つまり、同じ喧嘩でもいつもとはちょっと違うのね?」
「僕だって、世の中、理屈が通らない事もあるとは思います。しかし、あんな除霊は納得
できません。彼はGSであるまえにモラルが欠落してますよ。我々は「人間に害為す妖怪を
祓う」という名目で命を奪ってるんです。圧倒的に格下の相手に…あんな真似を…」
西条はそう言って静かに目を伏せた。今の彼には、迷った時に相談できる師がいる。
「そお?文珠で風を止めたのは「効果的」の範疇だと思うけど?」
「その事じゃありません!何故、動けない相手に虚言までろうして背後を突くんです?」
師の言葉には異論は無いが生憎、論点が違っていた。西条は思わず叫ぶ。師は溜息を漏らす。
(どっちが悪いとも言えないわよねぇ。私が教えた「正義は勝つ」っていうのとは微妙に
ニュアンスが違うんだけどなぁ。まぁ、そう受け止めたんなら、
それがこの子の個性なんだから、私がうるさく言う事じゃないわね。)
「ま、そんなに目くじら立てる事でもないんじゃないかしら?あの子は元々ああじゃない?」
師は、頭の中の言葉ほどでないにしろ、あっけらかんと言い放った。西条も言葉を紡ぐ。
「…確かに、大人気無い事も言いました。しかし、間違った事は言ってないつもりです。」
「ふふ…」
「先生?」
師の口からふいに吐息が漏れたので、西条は聞きとがめた。師は肩をすぼめて言う。
「ごめんなさい。でも、妙に嬉しくって。」
「嬉しい?」
「時間移動して再開した時から感じていたのよ。随分立派になっちゃって、って。確かに
貴方は5年前もしっかりしていたし、実力も申し分なかったけど、年相応の危うさも
あったわ。それが、今じゃこんなに完成されて、私もお役御免かなって思ったの。でも反面、
少し寂しかったのよ。だけど、喧嘩してそのアトどうすりゃ良いか解んないなんて言って
また、こうして私を頼ってくれてるんですもの。…息子ってこんなもんなのかしらねぇ?」
「はぁ…息子…ですか…」
師が場違いな事を言うのでとがめた筈であったが、その言葉に、師が女系家族であった
事を思い浮かべながら呟いてしまった。それは嬉しくもあり、気恥ずかしくもある。
「今日は有難うございました。僕は自分で結論を出して見せます。
…もう、甘える年ではありませんから…居ていただけるだけで、充分です。」
「……やーねぇ、私はお地蔵様じゃないのよ?」
「………キメさせてくださいよ。」


その日、横島は事務所に向かう道程で、昨日の事を思い出して不機嫌になっていた。
(今時「正義は勝つ」もねぇだろが!全く、胡散臭ぇ宗教でもやってんじゃねーのか?)
そして、オカルトGメンのビルから出てくる彼とばったり出くわしてしまう。
「………………………………」
「………………………………」
2人とも、ただひたすらに視線を交わしていたが、耐えかねて横島がボソリと言う
「邪魔くせぇな、どけよ。」
「……………………………」
西条は無言に徹しながら、早々と愛車の方へ立ち去っていった。
再び歩き出そうとする横島だったが、2人の見慣れない男が呼び止めた。
「なぁ、君、随分と腕の立つGSらしいじゃないか?今の男は友人かい?」
「……違いますけど?」
「じゃあ、俺達、彼に大分煮え湯を飲まされてるんだが、少々悪戯しても邪魔しないのか?」
「百人でも千人でもかき集めてシメちまってくださいよ、俺には関係ねぇス。
けど、もし俺に的かけようってんならたとえ百万でも……(逃げ切っちゃるぞ!)」
「わ…解ってるって!君は全世界を救ったスイーパーだろ?我々も手は出さんさ。」
こちらの返答を半ばで遮って、男達はそそくさと退散した。横島はそれを眺めながら呟く。
「ケッ!馬鹿な野郎が………ん?まてよ、あの正義バカに恨みがある?いったいなんで?」
考えかけて、横島はすぐに自分には関係ないことと片付けた。


「なんでアイツをやっちまわねーんだよ?今、一人だったんだぜ。」
「バーカ、『殺しの手引き』って知らねーのか?弱ぇ奴から消してくんだよ。」
つづく


あとがき:なにやら、西森先生の某作品のパロの筈が原型を失いかけてきてます…
すぐに脇道それるから……蛇足だらけですね。物語は生き物です(詭弁で逃げてる)

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