アシュ様の私生活
投稿者名:ホーエンハイム
投稿日時:(98/ 6/ 4)
タイトルはああ書きましたが、これは芦=アシュという事実が判明した現在、この裏を
読んでみようというものです。(本当は先週のベスパのせりふを受けて、正体が確定する
前に書こうと思ってたんですが、今週号でこんなに展開が早いとは。迂闊でした。)
現在、芦優太郎=アシュタロスという図式がめでたく確定したわけですが、ここで問題
になってくるのが、アシュタロスはどうやって身元をごまかしていたのか、という点です。
芦の身元は少なくともGS達が考えられうる全ての点において完璧だったはずです。それ
を誤魔化しきるだけの方法が、果たしてあるのか?
まず考えられるのが、芦優太郎なる人物は元々存在せず、彼が存在していたという証拠
を、アシュタロスたちが魔力を使って無理矢理捏造したというものです。彼の記憶や、骨
格、そして彼が完全に人間であったことは、方法はどうあれ、アシュタロスにとってそう
難しいことには思えず、それほど重要な問題ではないでしょう。身元を捏造することも、
恐らく彼には出来るとは思うのですが、そのためには周囲の人間の記憶や、芦の成長の記
録などまで含めて操作する必要があり、少々強引すぎてアシュ様らしくありません。それ
にこうした事は短時間で容易できるようなものでもないでしょう。
次に考えたのが、たまたま芦優太郎という名の人間がいて、たまたま顔がアシュタロス
に似ていて、それを彼がたまたま見つけたのでちょうどよいとばかりに入れ替わった、と
いうものですが、これはもっと無理がありますね。まあ少々妥協して、顔は違っても芦優
太郎という名前の人間と入れ替わって、そのあと顔写真等を捏造した、というところです
か。
で、そんなことをするくらいならば、どうせ長生きしているアシュ様のことです、自分
に似た人間を芦という家に誕生させて、名前も優太郎にさせて、いざというときに自分が
成りすませるような人間をキープしておくぐらいのことは、ちょっと干渉すれば、彼なら
出来そうですよね。そういう気の長いこと、「うしとら」でも誰かさんがやってました。
と、ここまで考えたところで、ふと思ったことがあります。今回の一連の騒動で、アシ
ュタロス本人がようやく初お目見えしたわけなんですが、それまで彼は何をやっていたの
か。これまでは、自分の陰謀を表に出さないためもあって、全ての計画の実行動を他人任
せにしており、どこにいたかさえも定かでないんですよね。配下と連絡を取る場面さえ、
デミアンに司令を伝えた一度きりで、しかも映像なし。読者には、彼の居場所に関する情
報は全く与えられていなかったんです。で、今回のことで思い至ったんですね。「アシュ
様はこれまで人間界にいて、芦優太郎という名前で人間として生活していたのではないだ
ろうか。」不可能ではないはずです。芦財閥の総帥の家に生まれた赤ん坊なり、幼児なり
に、彼がとりつくなりして普通に成長していき、普段は魔族としての能力も記憶も封印す
るなりして完全に人間として振る舞い、絶対にしっぽを出さない。で時たま目覚めては、
配下に指令を出すなり、必要なことをするなりしていたと。大金持の家族ということで、
人間としての安全はほぼ保証されるわけだし、世間的な力も持っている。何より、金持ち
だから卑屈な思いをせずに済む!名前もほとんどそのまんまということで、隠れみのとして
はうってつけです。
南極でのことで魔力も尽きかけ、最後の切り札として、悪魔としての正攻法、悪魔の誘
惑をかましに来たのでしょう、きっと。思いっきり怪しげな名前と顔は、美神の関心を買
い、更に懐に入り込むという意味ではむしろ好都合だったはずです。考えてみれば、芦の
とった行動パターンもアシュタロスそのものです。相手のことを調べ上げた上で白旗を挙
げたことも、退くべきときにはプライドを捨てても退くという彼の抜け目無さでしょうし、
美神に惚れたかのような言動も、彼女を愛しているといったことが本音だとすると(てい
うか、自分の「作品」の出来が意外なほどよかったことに気づいたときに、それを「愛し
てる」、とか「美しい」とか言うのって思い切りナルシー入ってますけどね)、あれは地
なんでしょう(つまりナルシストが。個人的にそう言うの笑えるんで好きですけど)。
とまあ、同じ事を考えてらした人も居るでしょうが、早い者勝ちということで、いかが
でしょうこのような背景は。なんだかんだ言って、私アシュタロス好きなんですよね。大
騒ぎしたあげく、芦優太郎が実は正真正銘人間だったとかいうんだったら、結構面白いキ
ャラになりそうでしたけど、少々残念ですね。あ、ベスパ姉さんとくっつけたがってる人、
アシュ様を人間として封じてしまえば、結構くっつけ易いと思いません?(媚び媚び)
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コメント:
- 私は、てっきり「G.S本部」のコンピューターにハッキングして、あらかじめ「芦 優太郎」という、偽りの戸籍・データーを入力したとばかり思ってました(前回の侵入の際に...)そのほかですが「ヒャクメが目覚めないので、妨害が続いている=アシュタロスの生存」 と誰かが口にしたすぐあと(1.2週間後、しかも美神が自分に気を許すタイミングを計ったかのように)妨害霊波を、オフにする...これらの情報収集に、べスパの眷族、あるいは辺スパ本人があたったとみていたのですが...盲点として、「優太郎」の検査はしたけど、「彼の家族」と称するものたちがほんとに「人間」だったか今となってはあやしいものだ... (TOMO.KIN)
- ホーエンハイムさん、(媚び媚び)の内容は勘弁してくださいよ、やろーかな、と思ってたのに(笑、半分マジ)・・・ (メカ音痴)
- あら、自説があっさりくじかれている(ペトルーシュカさん説の拙コメント参照)。確かに「魔力を使って無理矢理捏造」は一筋縄ではいきませんね。でも「短時間で」ではなくて、「人間として生活していた」説ほどではないにせよ下準備に時間をじっくりかけたのなら、「無理矢理捏造」説も不可能ではないと思います(でも美しくないか)。それにしても美神にひとめぼれしたときの芦の反応や言動が人間臭いというか、妙にピュア(?)だったのが気になっているんですが…。 (Ihori)
- 芦が結構いい奴に見えたのは、あれがアシュタロスの本性の一面であるからではないでしょうか。意外にピュアな感じがするのもアシュタロス自身が魔族としてだけでなく、純粋なところを持っているような気がしますね。 (ホーエンハイム)
- 単純な発想かもしれませんが、私の考え方を付け加えて頂きますと、実はアシュタロスは二重人格者だったのではないか?<br>
といった考えがあります。それで来週の冒頭で、美神の魂を奪い取ろうとするアシュ様の意識と、それを阻止しようとする芦の意識がアシュタロスの中で衝突して、その隙に美神が逃げる、といった展開も考えられないでしょうかね? (CSU)
- 「天使」が邪なる思いを抱いた時、彼の者は地に落ちて「堕天使」となる。「堕天使」は人が無垢なるを妬み、神に背くようはかりごとをめぐらす。「悪事を秘めたるもの」は天使の顔をしてちかずく、心して真偽を見分けよ。......柄にもない書き方をしてしまった、(今回すこしマジ入ってます) (TOMO.KIN)
- アシュタロスは実は人間界で人間・芦優太郎として生活していた! (杉山 雅俊)
- やられました。ものの見事に予想を覆されました。椎名センセにはかないませんな〜。 (ホーエンハイム)
- 書いたときはえらく自信あったんですが…。この予想を元に一個創作してみました。良ければ感想聞かせてね。 (ホーエンハイム)
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