ザ・グレート・展開予測ショー

自転車。後編


投稿者名:hazuki
投稿日時:(01/ 7/28)

「また、来るね」
くるりとその場を振り返り
墓地を出る前に一言。
隣に並ぶ横島が今度は線香でももってこねえとなあと言って笑う。
「そうですね」
用意してたのに事務所に忘れちゃいました。
と言っておきぬも笑った。
―また今度。

柔らかい日差しの中
その言葉に答えるかのように墓に添えられた花が揺れた。


(に、してもなんだこの状況は)
と横島の心境である。
二人で仲良く(?)隣あわせで歩いているのに、どーにもそーゆう気分になれないのだ。
彼女といえば=なんでもできる存在(いや、決してそんなことは無いのですが一応横島の頭のなかということで許してください←涙)
こーがばっと、襲いかかっても良さそうなもんなのだが……
なぜか、こーやって二人で歩いているだけで結構幸せだったりするのである。
時々思い出したようにおきぬが一言二言話して、そしてそれに自分が相槌をうつ。
視線を横に移すと、いつものだけどおきぬの笑顔がある。
それは何時にもまして可愛らしくて……
「横島さん?」
と…いつのまにか我を忘れていたのだろうか?
はたと現実世界(笑)に戻ってくると心配そうなおきぬの顔があった。
「へ?なに?おきぬちゃん?」
呆けたように横島。
「だってさっきから上の空ですよ?」
「いや…なんか妙な気分で」
「妙?」
「まあなんちゅうかなあ」
言葉を捜すように視線をさまよわせる横島。
そしてゆっくりと確かめるように
「初めてなんだろーなあ」
と言った。
「初めて?」
首を傾げおきぬ。
「あーまあ、こんなん。他の誰とも違うんだよなあ」
綺麗なねーちゃんや美神さんやそんであいつとも違うんだよ。
そしてへらっと笑い
「なんだかわかんねえけど、すげえ嬉しいんだよな。おきぬちゃんが傍に居ると」
という。
「………」
こんな殺し文句あるだろうか?
まがりもなにもおきぬは他の女性と較べられたわけである。
その上さっきの告白の時にしても、これ以上無いほど驚いたというのに
大抵のことでは、驚かないだろうと想っていたのに
なのに頬が赤く染まるのを顔が緩むのをおきぬは止めきれなかった。
思わず両手で顔をおおう。

「?」
自分の言葉の威力に気付かず横島。
なんでおきぬがへらへら笑いながら顔を隠しているのだろうか?
「おきぬちゃん?」
困惑したように横島。
「……横島さん」
とおきぬ。
その声はいつもより少しばかり高い。
「ん?」
返事をすると
おきぬがまだ少し紅い顔をあげる。
「こんど自転車に乗りません?」
天気のいい日に。
「自転車?」
「はい。二人のりで。早苗おねえちゃんが山田先輩と一緒に乗ってるのみて凄く羨ましかったんです」
だから、好きな人ができたら私もしたいなって。
そう言っておきぬは笑う。

「いいよ。今度のろうな。」


天気のいい日に風をきって走ろう。



ある午後の一場面でした。
(ちなみにこの時点ではおきぬは幸せ一杯なのだが、横島のあの性格のために…まあこれ以上はいわぬが花であろう)
おわり
・・・・・・・・うわっいいのかこれ?




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