横島クンは神になれるのか?〜その30〜
投稿者名:sauer
投稿日時:(01/ 7/28)
…ティーカップから昇り立つ香気が 少しづつ薄らいでいくのと同時に、わたしの思考もはっきりとしてくる…
「将来、ですか?」
呟くようにそう言って、わたしは横島さんを見た。
…にこやかに微笑んでいるけど…真剣だ。
「そう、おキヌちゃんは、将来どうするのかな〜って…」
「う〜ん、考えた事…無いです…」
…そう言われてみれば、わたし幽霊から人間に戻れて…今、やりたい事いっぱいあって…
何も考えなくても、毎日がすごく楽しいし………けど、このままじゃ…ダメなのかな…?
「『GSになろう』とかは?考えてない?」
「『GS』になる………」
…確かに、わたしは 横島さんや美神のお手伝いをして、かなり除霊のお仕事にも慣れてきた…と思う。
………まだ、ちょっと足手まといのような気もするけど………
「おキヌちゃんには、天職だと思うよ?GS。なんせ『ネクロマンサーの笛』を扱える世界でも数少ない人間だし」
「そ、そんな…わたしは…ただ霊たちに、安らかに眠ってほしいって思ってるだけで…」
横島さんに褒められて、思わず頬が熱くなる。
「…いや、その気持ちが『大切』らしいよ。誰にだってあるもんじゃないからね」
「…そう、なんですか?」
わたしは、今度は耳まで温度が上がるのを感じた。
「そうだって!まぁ、進む道を選ぶのはおキヌちゃんだと思うんだけど…それとも他に何かやりたい事でも?」
「…え……」
わたしは、曖昧に笑った。………横島さんになら、お話しても大丈夫よね…?それに…
「…笑わないでくださいね?」
「笑わないって。約束するよ」
「…それなら。…まだ、漠然としてるんですけど…わたし、人のお役に立つようなお仕事がしたいんです。それも…霊関係で」
「…へぇ…ぴったりじゃないか?」
…横島さんの反応は、わたしの予想通りのものだった………ここまでは。
「ん…けど、実際にどうすれば良いのか、まだまだわからなくて」
………一瞬だけ、横島さんの微笑みが さらに優しくなった………
…そうか…おキヌちゃんも、俺と同じか…
さっきの会話中に、俺はおキヌちゃんの表情から 様々な感情を感じ取った。
未来に対する不安、自分自身に対する焦燥感、現状に対しての迷い。
それでいて、未来に対する希望、自分自身が抱いている夢、今の生活に対しての満足感。
…俺とたいして違わない。…むしろ、進むべき道がはっきりと決まっていない分、おキヌちゃんの方が『重い』はずだ。
…俺って、甘ちゃんだったんだな…それに…
「…大丈夫だよ、おキヌちゃん…自分が『こうなりたい』って思っていれば、迷うことなくその道を進めばいいし…
………それに、漠然としたものでも 目標としては十分だよ。………時間は、まだたくさんあるんだからね」
「…そう、かな?……そうですよね、目標があるだけでも、ずいぶん違いますもんね」
そう言って、おキヌちゃんが微笑んだ。…最高の笑顔だ…
「………ありがとう、おキヌちゃん…」
「え?どうして横島さんが『ありがとう』って、言うんですか?」
「…いや〜、おキヌちゃんの将来について、いろいろ聞かせてもらっちゃったしな」
・・・ホントに…ありがとう…おキヌちゃん…俺の『将来』見えてきたよ・・・
「あ〜っ!なんかズルいです、横島さん!わたしの事だけ聞いといて…横島さんは教えてくれないんですか?」
わたしは、横島さんのさっきの言葉が嬉しくって、ワザとすねたような口調で言った。
「あぁ…俺は…そのうち教えてあげるよ。…必ずね」
横島さんが優しい口調で言った…心なしか、さっきよりも嬉しそうに。…もちろん、わたしもつられて嬉しくなった。
「約束ですよ?横島さん。…その時になったら…わたしも、もう一つの『夢』についてお話しますね…」
「え?もう一つの『夢』?…何、それ?教えてくれよ、おキヌちゃん?」
横島さんの顔中に、疑問符が浮いている。
「………それは………」
「………それは………?」
「………それは…今は、秘密です♪」
「え、えぇっ!?ちょっと、おキヌちゃ〜〜〜ん、教えてくれよ〜〜〜?」
「…だ〜め、今は教えてあげません♪」
……横島さんとわたしは、コレをあと数回繰り返した……
・・・わたしの『夢』はね、横島さん…いつか、貴方に言えたらいいな・・・
―――暑いですね〜…この時期…ビールがなければ、死んでしまう…(焦)
さて、今回、横島クンがちょっと将来について『何か』をつかむ、という形に仕上げたつもり…なんですけど…(汗)
ちょっと、おキヌちゃん中心だったかな?しかも最後が甘いし…(焦)
…けど、そろそろ『前編』が終了します…そして、今回のお話と強い関係を持つ、
『後編』で書くお話につながるはずなんですが…そこまでお付き合いいただければ、うれしいなぁ♪では♪
今までの
コメント:
- いたけしさん!
前回はコメント、ありがとうございましたっ♪
いつも読んで下さってるなんて、もう、感涙っ!!
えぇっ!これからもファンとして突っ走りましょうとも!!(笑)
これからもお付き合いいただければ…(…ダメ?)
ASさん!
今回、横島クンが何を考えているかまでは…軽くしかわかんないようになってます(汗)
なぜか…それは…『後編』で書く予定になってます。とりあえずは。
…それまで、お付き合いいただけるかって言うのも問題なんだけど…(焦) (sauer)
- Iholiさん!
今回のは、『後編』につなげる為のお話でもあるんですが…
ちょっと、甘くしすぎましたね………(汗)
さ、さて(←誤魔化し)今回どうでした?
ダテ・ザ・キラーさん!
ダテさん、甘くないお話なら、『後編』の方で書く予定なんですけど…
老師と横島クンの、バリバリの修行風景を………(マジ)
ちなみに、参考資料は、『あの漫画・第二部』です。(←バレバレ) (sauer)
- JIANGさん!
今回、最後の方がもっと赤面モノに…(焦)うぁぁっ!!ごめんなさいっ!!(ぺこぺこ)
でも、次回も多分…(汗)…あ、けど『後編』に突入したら、戦闘(修行?)のシーンがいっぱい出てきますので…
けいさん!
『アレ』あります。少なくとも、すんごくレアなのが…(←しかも、『前編』の終了時に)
…ただ、ちょっとレア過ぎて、お気に召さないかも………(汗)
あ、けど、反対でもお付き合いいただけたら…しあわせです♪ (sauer)
- トンプソンさん!
ケーキ屋さんな二人…(ニヤリ)
良いですね、いい事思いつきました♪(このシリーズと関係ないけど)
…で、今回は、おキヌちゃんには、漠然とした将来を語っていただきましたが…(どうでした?)
タカさん!
今回は、もはや赤面モノになってますが…(焦)
今回最後に言った、おキヌちゃんの『夢』は…怒られちゃうかも…(汗)
と、とにかく(←誤魔化し)前回もコメントありがとうございました♪ (sauer)
- G-A-JUNさん!
『アレ』の内容は…レアですが、それぞれのキャラのファンの方の期待を壊さないような
内容にしようと思っていますので…(←宣伝・ダメ)
今回も、読んでいただければ…嬉しいなぁ♪
トシさん!
EVA、関係ないんですよ♪(←嘘半分・でも半分ホント)
退化しませんって!!(むしろ、ココに書き込みをなさっている方々の作品は、絶対薬になるし!!)
…うん、今回、甘くなっちゃった…(汗)………どぉでしょう?(どきどき…) (sauer)
- ARSENALさん!
ダージリン、美味しいよ♪(特に、ブランデーを入れると…←ダメ♪)
『温度』良かったですかっ♪やった〜〜〜、うれしいよぉ〜〜〜♪(小躍り)
今回も、甘い雰囲気になってますが…(←特に最後)どうでした?
…コメント返し、終了?
(『ココにまだ俺が居るだろぉっ!!』っていう人が居たら、教えてください…)
次回の展開も、がんばるぞっ!!(うん!)では… (sauer)
- おキヌちゃんの夢って「地上より永遠に」のアレのことですか?(くだらないボケを…)
なんと!今回は途中でストップすることなく読めました。(耐性ついたかな?)
「不……不自然だ!櫂の沈んでいる部分より水面の上にある部分の方が多い!!」
すると…波紋強制マスクの出番ですね?ハンサムが台無しですね?
「ヘル・クライム・ピラァ」をサイキックソーサーで登るんですか?
「一点集中霊波パワー」なんつって感想より長くなりましたね、すいません。
「ここを登ったら…小竜姫ぃ、どーやっていじめてやるかぁ?」的心の持ち主 (ダテ・ザ・キラー)
- 良かったです・・・進むべき道と夢・・・本当、良いです・・・(・・・感想書くの下手ですいません・・・) (AS)
- 特にキヌ・パートでの彼女の仕草を見るからに、横島に対する一途な気持ちが爽やかに伝わってきますね。
そして横島。自分も「進路」に悩んでいながらも、他人の進路の相談をしてみたり……それを自身の鏡として、彼にもそれなりに得る処が有ったみたいですね。そろそろ前編の終了と云う事で、彼の心と周りの面々の行く末を静かに見守りたいですね。 (Iholi)
- すんごくレアなアレですか・・・うをを、気になる気になる!!私はカップリングなどは全く気にしませんので、反対なんてことはまずないですよ♪どんなレアなアレだか、楽しみです!
いよいよ後編が近づいてきた気配ですね。オキヌちゃんの夢、で自分の決意も固めた横島君、いい感じです♪ (けい)
- やっぱ、ちょっとずるいぞ、横っち。
でも、微笑みが出来たからいいのか (トンプソン)
- 毎度、毎度作品をかくごとにお返事ありがとうございます。もうすこしで前半終わりですかたくさん読みたいような、結末がどうなるかしかし終わって欲しくないような曖昧な気持ちです。これからもがんばってください。 (いたけし)
- 今回というかもうsauerさんの作品が出ている段階でやって来ました。
平和的な日々が続いていますね。(本題はとりあえずおいといて)
今回も良かったと思います。(単純なコメントですみません。時間が限られているんで)
とりあえず次に行ってみます。 (G-A-JUN)
- 甘っ!甘っ!すっげ甘いわ!
「おびょびょびょびょっ!!」
・・・これは今日部活であったトモダチの笑い声。
「最高の笑顔」ですってッ!?青春チックだわぁ。。。
ブランデーってお菓子にいれるアレ?ウチあるよ?
今度こっそり入れてみようかなぁ・・・。
オトナになってお酒をたくさん飲んでみたいよう。
だってsauerさんは夏ビールじゃん?私は・・・麦茶?いやよ。
せめて、コーラだな。しかも「コカコーラ」オンリー。ダイエットじゃないヤツ。 (ARSENAL)
- ……らぶなんだけどなんか悲しく感じてしまったよお (hazuki)
[ 戻る ]
管理運営:GTY+管理人
Original GTY System Copyright(c)T.Fukazawa