GSキラー:track23[ジ・エンド・オブ・ジャスティス・リバース「始闘?編<揺るぎ無き…の章>」]
投稿者名:ダテ・ザ・キラー
投稿日時:(01/ 7/27)
二つに一つ。その札の特性が生きるも死ぬも、結果はその時の状況でしかない。
その時、愚者は確かに正位置で「あった」
シャウッ
剣のゴーレムの腕が閃き、銀光が疾ったその場所から飛び退きながら、横島は言った。
「当るわけにはいかない!…ってか。よく見りゃ、腕のモーションでタイミング読んで
横に跳びゃ、かわせねぇ事ぁねーじゃねーか。ビビって損したぜ。」
「GS横島…」
ゴーレムはポツリと声を発した。呼ばれて、横島は聞き間違いとしか思えなかった。
「あ?」
聞き返したとも、先を促したとも取れる声。横島にはそれが精一杯だった。
「貴様、文珠がどうのと言っておったろう。データによると横島忠夫とか言う少年GSが
確か、文珠使いだった筈だ。そのデータとはこうだ。『GS横島忠夫:17歳:男性:その能力
《文珠》は時間移動やネクロマンシーに匹敵するきわめて稀な才能。その能力ゆえに悪魔
アシュタロスによる宇宙改竄計画の阻止にも貢献した。が、本人は凡百の高校生程度の
筋力、反射神経、知能と、やや自制心を欠いた人格の持ち主。霊圧に関しても、あまりに
感情の起伏に左右され過ぎる為、測定不能。以上の事実と今までの資料から、結論として
「単独での除霊、戦闘能力は比較的低い」と言える』…だが、ワシの興味を引くのはその
続き、『繰り返すが、「戦闘能力は低い」ただし、敵に「いっぱいくわせる」事に長ける』
…貴様で間違いないな?」
「『いっぱいくわせる』…か。確かに、俺にピッタリの言葉だな。」
横島はゴーレムの問いに答え、再び気合を入れなおす。ゴーレムはそれに応え腕を振るう。
ヒュウオン
横島はまたもタイミングを見切ってかわした。が、何かに恐怖して、その場に伏せる横島。
ギャリリリリリリリリリリリリリリィィィィィィィィィッ
横島の背後の壁面に上下の境界線となる破壊の痕が記される。素直に戦慄せざるえない。
「なるほど…「かわせんことはない。」というのは本当らしいな。」
(ピンポイント攻撃じゃなかったのか?どうすりゃいいんだよ!)
戦車は明らかに逆位置にある。
ガシィィィッ
雪之丞は攻撃しながら考えていた。なんとしても早急に現状をひっくり返さねばならない。
(クソッ!反撃を警戒してちまちま殴ってたんじゃコイツにゃ通じねぇ。どうしたら?
……なめやがって…魔装術さえ通じりゃあ、テメェなんぞに…)
そこまで考えて思わず舌打ちしてしまう。それでは実際通じてない今はどうだと言うのだ?
まるで勝てないみたいな言い方だ。こんな自分はらしくない。らしくない自分は大嫌いだ。
自分は強く、逞しく、尚且つ格好良い。母の次に素晴らしい自分。そんな自分が誇りだ。
(チキショウ!俺もヤキがまわったぜ、この、スゲー強ぇ俺が負けるわけねぇじゃねぇか!)
「…俺は…スゲー強ぇぇぇんだぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
バヂィッ
雪之丞は、筋断裂寸前まで振り絞った渾身の一撃を、ゴーレムの巨体中央に打ち込んだ。
ゴーレムは両の拳を組み合わせ、眼下の雪之丞めがけて振り下ろした。
時は満ちた。正義の逆位置は覆る。
「考えてみたら…、「見鬼くん」は人間の霊気を感知できないから令子ちゃんを捜すのに
なんの役にも立たんじゃないか!」
ドガチャッ
西条輝彦は、怒声と共に手に持っていた「ウルトラ見鬼くん」を足元に叩きつけた。
現役のICPOの装備であるため、市場には出回ってない品だったが、製作費は市販の
最高級品よりケタが3つほど上だった気もする。とは言え、使い道の無い物を持ってて
仕事になるのは、ウエイトリフティングの選手かジャグラーぐらいのものである。
ともかく、手がかりが何もなくなってしまったのが問題だ。適当に移動するほか無い。が、
それ以上に効率的な方法があった。どこかにビル全体の様子が解る場所がある、
自分を拘留するように命じた人物の部屋、そこを捜す。個人的にも「あいさつ」したい。
西条は自分が遭遇した警備の配置から、すぐさまその場所を割り出して向かった。そして、
その途中で、見覚えのある姿の守護者と対峙した。地下にも居た、刃物のゴーレム。
「立ち去れ。我が主の命により、近づく者、何人たりとも容赦なく切り捨てる。」
ゴーレムの、感情を込めない警告を聞き、西条もまた、忠告をする。
「いいかい?よく聞いて考えて欲しいんだ。僕は仮初の命になんの温情もかけるつもりは
ない。君の方こそ僕とは闘うな、死にたくなければね。僕は今、急いでる、君の相手をする
時間も惜しいほどに、だ。だから、今ならまだ見逃してあげよう。」
「話し合いは…時間の無駄だったか!」
ジャッ、ドシュッ
言うなり、ゴーレムは西条に飛び掛った。そしてその腕が西条の首に迫る…事はなかった。
「一方的に破談とは酷いな。一応、通行証の代わりをお見せしたよ、超至近で。」
「グアアァ!ワ…ワシの目がァァァァァァァァァ………」
不敵に言い放つ西条。顔を抱えてもがくゴーレム。西条は無言の気迫と共に、ゴーレムの
両目を霊剣「ジャスティス」で水平に突き抜いて再び鞘に収めたのだ。西条は続けた。
「お気に召さなかったのなら失礼。苦情なら後ほど受けつけるよ。
お手数だが捜してくれ、横島忠夫だ。」
そして、西条は再び進み始めた。
(やれやれだ。流石に硬いなぁ、腕が痺れた。僕のプライドの方がブッ壊れそうだよ。)
つづく
今までの
コメント:
- もう始闘編はジークとマリアとタマモを残すのみ。しかし…書く方は楽しいけど
御覧になる皆さんにはしんど過ぎましたかね。戦場バラかしまくったのは団体バトルじゃ
影が薄くなる奴が出てくるのを危惧してだったのになんだか余計出番減ったかな?
イヤ、増えたけど物語の総量も増えたんだ!密度で減ったんだ。(気づくの遅っ!)
そういやそろそろ8月。月イチの短編も海ネタかお化け屋敷ネタかスイカネタか選ばないと
話を練る時間が無くなってしまふ…そんじゃ、次回の主役ともども短編ネタもアンケート!
短編ネタはその他{書き込んでください}を選んでくれてもOKです。これじゃ単なる
ネタ募集だよ…(セコ過ぎ) (ダテ・ザ・キラー)
- ジャンルも募集したいな。バトル…は短編じゃ難しいね、期待されたら頑張るけどね。
ギャグ…無難だとは思うけど下品な人間だから…(浴衣〜みたく)
ラブもどき…いわゆる「いいムードをギャグで落とす」タイプ。
事情があってモロラブは×(雨も本当はああじゃなかったのに!) (ダテ・ザ・キラー)
- なぜ?・・・今回、西条さんの
>「いいかい?よく聞いて考えて欲しいんだ。僕は仮初の命になんの温情もかけるつもりは
>ない。君の方こそ僕とは闘うな、死にたくなければね。僕は今、急いでる、君の相手をする
>時間も惜しいほどに、だ。だから、今ならまだ見逃してあげよう。」
で、
『わたしは今きげんが悪い・・・
おまえのような下品者とは 口もききたくないし顔もみたくない
でも抱きしめるというならためしてみなさい
後悔しながら死んでもいいならね・・・』
を思い出してるし。(馬鹿) (sig)
- カードのトコが良かった。(カードをしているか、JOJO見てなかったら、意味を理解出来ないとこだし…)
短編は、やっぱり…『ふるえるぞハート! 燃え尽きるほどヒート!』な展開(早い話がバトル…でも、短編じゃきついですよね?)
…または、ギャグが良いなぁ……… (sauer)
- 面の割れた横島に勝機は有るのか? 雪の字はとうとう「ママーーっ!」を卒業したのか?(笑) しかし何よりカッコイイ西条は極度の異常事態の徴しだ!(笑) さあ、どうなる?
リクエスト。今夏の日米戦争映画ネタでドタバタ。マズい? (Iholi)
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