前世の幻 −タマモ−(最終話)
投稿者名:JIANG
投稿日時:(01/ 7/26)
やっぱり人間って最低ッ!!
私が思わず叫んだ時、ちょうど夕飯の支度ができたとシロが呼びに来た。
シロの少し驚いた顔を見た私はばつの悪さを覚え、いつもより少し大きな声で返事をして居間に降りていった。
テーブルの上にはすでにいつものメンバーがいつものように座っている。ここの住人でもない横島もいつの間にか席について食べているのはいつものことだ。
私も席について食べ始める。
油揚げを口に入れながら、私は不思議な気分になっていた。私は前世での死の間際、そして転生した直後、あれほど人間を嫌っていたはずなのに、今はその人間たちとこうして食事などをしている。そして時には人間の為に美神さんの除霊の仕事を手伝ったりしている。
美神さんやおキヌちゃんは私が金毛白面九尾の妖狐だと知っている。それなのに恐れていない。追い払おうともしない。横島は美神さんの方がよほど怖いと言っている。それにここには人狼のシロもいる。だから私は、なんの気兼ねなくここにいることができるのかもしれない。
思えば前世の私は人間の中にいる間、正体を隠していた。だから心のどこか片隅でビクビクしていたのかもしれないし、正体がばれたとき後ろめたさのために人間に怒りを覚えたのかもしれない。
でもここでは私は私、妖狐タマモは妖狐タマモ自身としていられる。
自分自身でいられるここが私の住処かもしれない。もしかしたら仮の住処かもしれないけど……、今はここが私のいる場所だわ。
前世のことは遠いまぼろし……玉藻前はもういない。
今の私は金毛白面九尾の妖狐『タマモ』よ!
タマモが訪れた図書館の小さな裏庭に輝くような白い大きな石が置いてある。
その石はこの図書館が出来たときにわざわざ那須野から持ってきたのだと言われている。
ほんとうにおしまい
今までの
コメント:
- よし、やっとまとまった。
自分でも納得のラストです。
これが僕のタマモ像ですが、みなさんはどう感じたでしょうか?
感想をお待ちしています。 (JIANG)
- う〜む、タマモが人間嫌いを克服した大きな切っ掛けとしての『フォクシー・ガール!!』の一件が語られていないのは一寸惜しいかも。
でも前回のコメント欄で JIANG さんが描こうと決めていらした点は中々綺麗に纏まっていますね。連投お疲れ様でした! (Iholi)
- いや〜ん、もうちょっと続けて!
折角、タマモの前世を詳しく書いたのですから、
勿体無いじゃないですか!
普遍的な日常に彼女の思いを綴った物を書いてもバチぁ当たりませんよ。
難しいでしょうが。 (トンプソン)
- 例1、シロとのからみ、
例2、西条から頼まれた仕事をやりつつ、
例3、横島がなぐられている様を見て、
例4、真友君と交えて、
なんてどぉ? (トンプソン)
- ↑確かに、難しいですけど・・・出来たら、とてもよい作品になる事は間違いありませんよね(クスクス・・・)
この終わり方、かなり気に入りました。・・・よろしければ、また何か面白いお話を・・・ (sig)
- タマモちゃんにとって、もう美神事務所のメンバーは、大切な仲間ですよね!
↑の↑、大賛成、↑も賛成!………あの、また面白いお話を…(ダメですか?) (sauer)
- -Iholiさん
そっか「フォクシー・ガール!」か・・・。
確かにこのエピソードもタマモの最後の回想に入れれば良かったかも。
これを入れてればタマモが転生してからの気持ちの動きがもっと出せたかも。
いや〜、書いてるときは思いもつきませんでした。
まだまだですね、この作品。
−トンプソンさん
いやまあ、続けて欲しいとい事なんですけど、この話はこれで一区切りつけたいと思います。
あまりだらだらと書くと僕のような未熟者は主題(何を書きたかったか)を見失いかねないですから。
−sigさん&sauerさん
いつも感想ありがとうございました。
楽しんでもらえたようでうれしく思います。
もしかしたらこれとはまったく別の形でタマモの日常を書くかもしれません。
その時は読んでやって下さい。 (JIANG)
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