ザ・グレート・展開予測ショー

ありがとうその後(中編)


投稿者名:hazuki
投稿日時:(01/ 7/24)

おきぬはもう一度柄杓で水をくむ。
「あ、俺もするわ…」
おきぬの持っていた柄杓を譲り受け横島。
ぱしゃん
水が宙に舞う。
太陽の光を水しぶきが受けきらりと光を放つ。
「……おかあさんも一緒だよ。」
水しぶきの様子を見つつおきぬ。
その声は優しい。
そして表情は穏やかだ。
横島は何も言わない。
ただそっと柄杓を強く―
握る。

そう
この墓には少女と少女の母親が弔っていられるのだ。
偶然にも同じ日時に無くなった親子。
おかあさんに会いたかった少女。
そのために死んだ少女
死を前にして最期に少女に会いたかった母親。
哀しい事だがその二人の願いはかなうことは無かった。
きっと………
ここではない世界で二人は会えているだろう。
いまこうしている事になんの意味も無い。
二人の亡骸をいっしょに弔っているといってもそれはおきぬの自己満足以外の何者でもないのだ。
だけど、それでいいのだとおきぬは思う。
とても自然にそう思うのだ。
ただこうしている事で自分の心が落ち着いて
そして二人が……ここでは無い世界で少女と母親が幸せであると思えるのなら。
そう信じられるのなら。
きっと……


横島はじっとおきぬを見ていた。
いや、正確には見惚れていたのだ。
その穏やかで優しいそして綺麗な表情に。
この上も無く不謹慎なのだが。
どうも最近変なのだ。
数日前おきぬに告白(横島は勘違いしているが)されてから
どうしてもおきぬ目がいくのだ。
いや別に美神さんやほかのねーちゃんいちょっかいかけるとか普段の行動に影響が出ているわけでは無い。
だがふとした瞬間におきぬに目がいくのだ。
ちょっとした表情の動きや、行動が気になるのだ。
それはまがりもなにも「好き」と言われたからではない。
そうではないのだ。
ただあの時のおきぬが綺麗で。
優しくて
儚げで
だけど強くて

心臓の鼓動を早くさせたから

もう一度あんなに綺麗なおきぬを見たいと思っているのだ
それがどこからくる感情か横島は気付いている。
ずっとずっと一緒にいてそんな綺麗になる瞬間のおきぬを見たいというのは
傍にいたいと自然に思えるのは
前にも一度経験のある感情。
―ぴしり
柄杓の柄の部分が割れた

つづく
・・・・・・・後編につづきます(滝涙)
おわらないのです・・・・・・どうしてでしょうか?←誰かこの馬鹿蹴ってください

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