未来掲示・別編(ラプラスの語り19)
投稿者名:トンプソン
投稿日時:(01/ 7/24)
そこは一筋の陽光も蛍光灯もない薄ぐらい部屋である。ある特殊な牢屋だ。
貴方はどうしてもこの鬱蒼とした部屋の奥へ行かねばならなかった。
=おや?お前の姿、ちょっと見難いな=
悪魔ラプラス、確実に未来を映し出す能力を持つ。
待ちなって、未来ってのは無限の可能性がある。その数と同等の俺がいる訳だがな。
それでも聞きたいのなら、俺の知っている歴史を語ろうじゃないか。そう忠告を一つ。
美白は済ませたか?
ザンス国王女キャラット(だったか?)は考えていた。
クーラーのガンガン効いた部屋でスプライトを飲みながらな。
「我が国力を強くしたいでーす。どうしても美神卿を軍務顧問に向かえたいデース」
絶対ズレてるってそれ。
まぁそれでも御土産目当てで美神と愉快な仲間達が遊びにくるわけさ。
「うわーザンスって飛行場って所にそっくりですね」
「海外や、海外やぁ!」
お前等ちったぁ、成長しろよ。
「拙者海外は始めてで御座る!感激で御座る」
そうか、そうか、よかったな、シロ。美神と愉快な仲間達になれて。
「うっぷ。飛行機なんて大嫌い!次は飛んで帰る」
飛行機酔いか。可哀想になタマモ。
残念ながら現状でボンビーな国だ。ホテルじゃあぶねェから王宮の一室が宛がわれたんだが、
「こちらが、美神卿の御部屋でーす」
何もかもが揃った部屋でな。砂漠の国なのに、プールまで具えつけてあるぜ。
逆に、
「こちらが、従者方の部屋でーす」
部屋のクラスはそこそこだが、しきりが無い。
「あ、あの男性と一緒はちょっと・・・」
オキヌちゃんが言うのも無理はねぇな。
空き部屋が無いから我慢してくださいなんて言われたが、
「しょうがないわね。横島君は私の部屋で寝てなさい」
「それよりみんなであのゴージャスな部屋行きましょ」
答えは拳骨さ。
さて、密談開始とキャラット王女は美神が寝ていると思っていた部屋に向かってな。
「美神卿。深夜にすいませんでーす。起きてください」
横島疲れていたのかウンともスンとも言わねぇ。
「起きてくださーい!」
と大胆にも馬乗りになって布団をがばっと開けたら男、
「きゃぁああーーーーーー」
悲鳴が宮殿内を駆け巡った。いい迷惑だよな。
「あんじゃ?」
目を覚ました横島の上には女王、更にドアには、
「よ、横島さん・・・不潔ゥゥゥウ!」
「御師匠様のき、鬼畜!」
鬼畜はお前だろが、シロ。
「違うんだ、オキヌちゃん、シロ、コレにはふ、深い訳が」
訳なんざ、ねぇだろ?横島さんよ。まぁパニックになるのも当たり前か。
美神に死ぬ一歩手前まで殴られてから、タマモの飛行術でバック・トゥ・ジャパン。
まぁ事の真相は現国王の裁判によって判明したはいいが、時遅しでな。
『キャラット女王、外国の男に懸想』
と大々的な見出しのついた新聞が特別版で出まわったからな。
「この騒ぎが収まるまで王宮に留まるが良い、軍務補佐官にでも付いておれ」
「早く、おうちにかえしてーーー」
判るぞ横島。その叫び。
しかし、形だけとはいえ、政治舞台に若くして立った横島だが、これがザンス国始まって以来の大改革が始まってな。
先ず治安の浄化をすぐにやっちまってな。つまりテロリスト退治だ。
「そうか、テロリストアジトは判っているのか、どうして手を打たないのだ?」
「それは・・その」
答えに渋るお付武官に、
「んじゃ俺がいる間になんとかしようぜ」
半ば自棄になっている横島だが、この男天性のゲリラ戦士なのかもしらん。
かの有名な「キャンベラ作戦」を駆使して三日でカタをつけやがった。
インド人もびっくり・・あっ違った、国王もびっくりさ。
こうなると、軍人横島卿はザンス国のヒーローになっちまった。
余計日本に帰りづらくなったな。
軍と政治が密着な関係にあるのは発展途上国でままある事だ。
軍という事で反対勢力は一掃に成功したんだ。
本格的な政治舞台に立った横島先ずは国家予算にまで着手してな。
「おい、なんだこの税金の取り方は?」
「それはこの宮殿を維持する為に・・」
「削れ、宮殿なんぞどうでもいい。贅沢は禁止だ、それに税金の使い方が違う!」
当然税金が安くなれば国民は大喜びさ。
「軍備費はしょうがないとしてもね、インフラにこれだけあてて、と」
ザンス国民の苦手な貿易も横島が公団を作って先ずはオカルトグッツから始めてね。
今までどんぶり勘定が数字にはっきりと出て、もうけがワンサカさ。
国交政策も、
「日本は遠い、欧州の国々と深い関わりを持て」
そういって、ホテル、レジャー施設の充実、又国民に英語教育の浸透を決議した。
流石にこれは直ぐには結果出ないが、数年後には一大リゾート地に変貌を遂げたんだぜ。
あの両親にしてこの子有り、ってか。経営手腕は玄人裸足で逃げ出すだ。
こうなると、国王は横島を手放せない。
「キャラットや。横島卿と結婚して外戚にするがよい」
「・・・はい」
今まで会うのに抵抗を感じていたが、王女でなくとも横島の魅力にメロメロさ。
執務室をノックする音があった。
「どうぞ、あいてるぞ、おや王女どうしましたか?」
「横島卿今でも日本に戻りたい、デスか」
「うーん、仕事が多いからな。遣り甲斐もあるし、それに」
「それニ?」
「こうやって俺の部屋に綺麗なねーちゃんが来るから結構気に入ってるし」
それを聞くや、キャラット王女、ドアの鍵をかけてから、
「御願いです。ワタシの夫に」
といいながら、1枚1枚着衣を脱ぎ捨てていくから驚きだ。
流石はベリーダンス本場、その歳でいや色っぽいね。
王族の結婚には横島が平民出でどうかという声もあったが、横島の祖先は貴族だ。
それがザンス国では各台解釈されて、「ジャパニーズエンペラーの遠い親戚」になって、
晴れて結婚式が大々的に行われてな。
一年後には時期王女が誕生したから国中あげての御祭り騒ぎ、
国交を正常化して、オカルトグッツの他に貴金属が出たから更に潤う。
国民意識も高まった頃会を見て、国会を創設。情報技術にも積極的に学ばせた。
横島が中年になった頃にはWTO加盟がかなって、ザンスは国土こそ小さいなれど、近隣諸国の経済中心国に成長出来た。
このシンデレラボーイが今最も望んでいる事は『ザンス国でオリンピックを』だそうだ。
だが、そんな事よりも妻であるキャラットを喜ばした事は、
「ハーレム?欲しくないって言ったら嘘だけど、まぁお前がいればな」
という一言だったそうだ。
-くくくく、忠告したはずだぞ。美白はしたかと-
何故、こんな所でそんな質問をしたか、さっぱり判らなかった貴方だったが、
湿度の所為か、場所の所為か、妙に皮膚が痒い。
そこで手持ちの手鏡で自分の顔を見ると、なんと貴方は真っ黒になっている。
悪鬼の仕業であろうか。その様子を見てラプラスは一言。
=おや、お前の姿、ちょっと醜いな=
今までの
コメント:
- ザンス国王女キャラットでした。
あれ?恋愛じゃくて、国政物語になっちゃった。
でもこーでもしないと、結婚できないでしょ。多分。
あ、当然次期王女の名前は「ひのめ」様です。
尚、ハーレムを断わったのは、忙しかったからですね。きっと。
あぁ、次で漸く区切りだ。
・・・しかしこの漫画美女率高いな・・・。 (トンプソン)
- この展開,横島ならありえるんですよね。
美神が無理やり連れ戻すと思うけど。 (雪男)
- 文句なしっ♪さて、日本の美神さん達がどんな反応してたことやら♪
次回はとうとう、美神さんですね。(ドキドキするわね♪) (sauer)
- おろ?貴方は「神か悪魔か?」等の雪男さんですか?
そうであれば、
お帰りなさいませ! (トンプソン)
- >「違うんだ、オキヌちゃん、シロ、コレにはふ、深い訳が」
おキヌ「・・・・・・」
シロ「・・・・・・」
横島「・・・ひょっとして、『オラオラ』ですかぁ?」
おキヌ&シロ「・・・(YES! YES! YES!)」
・・・あれ、伝染ったかな?
にしても、王女さんってば、アノ手の商売してる人みたいですよ、それじゃあ。(苦笑)
次回は美神さんですか。がんばってください。 (sig)
- これも可能性としてはありえますね・・・ともかく、面白かったです。 (AS)
- そうか、そんなに高貴な血筋だったのか、横島(笑)。
アトランティスの末裔(自称)たる大西洋上の島国がアラブ風かどうかはともかくとして……いいですよ、国政モノ。う〜ん、何だか無性にコーエーのスィミュレイションがやりたくなってきました(笑)。欲を言えば、もう一寸キャラット王女の可愛い処が見たかったです。 (Iholi)
- ↑!!!!!(今、ちょうど三国志やってるんですよ!)
いや、光栄のソフトって、素人(←失礼)さんには人気ないでしょ?
だから、『信長の野望』とか、『提督の決断』とか、『大航海時代』とか、
・・・あの簡潔なネーミングが、最強のソフト会社たる(?)由縁ですよね? (sig)
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