未来掲示・別編(ラプラスの語り18)
投稿者名:トンプソン
投稿日時:(01/ 7/23)
そこは一筋の陽光も蛍光灯もない薄ぐらい部屋である。ある特殊な牢屋だ。
貴方はどうしてもこの鬱蒼とした部屋の奥へ行かねばならなかった。
=やっぱ来るぅ?罠だがよ、当然だよな=
悪魔ラプラス、確実に未来を映し出す能力を持つ。
待ちなって、未来ってのは無限の可能性がある。その数と同等の俺がいる訳だがな。
それでも聞きたいのなら、俺の知っている歴史を語ろうじゃないか。そう忠告を一つ。
まぁお前に何があっても責任は持たないぜ。
天界でも下っ端は下界のOLとさして変らなくてね、
「ふぅ。今日の仕事漸く終わったわ」
ヒャクメが肩をたたいてな。ほっと一息ついてるのさ。
帰宅中にもあちこちにカップルがいるのも面白いだろ?
「ふーんだ。私には仕事があるもーん」
強がりだな。ヒャクメさんよ。
其処へ何かがやってきた。どーんと大きな音をたてて落下したのは隕石か?
「なんだろ?目で見ないと」
そこはヒャクメがヒャクメたる所以だ。ズームしてみると、
「よ、横島くん!しかも生きてる」
「ふにゃー」
お前は猫か。
天界に生身の人間が来たのは中国は孔子様以来の大惨事でもあるのだが、
法的にも精神的にも発達しているこの世界が誇る裁判所は、横島が意識的にルールを犯したのではない、と言う事だしな。
急遽『横島を下界に戻す委員会』が発足したぜ。
どっかの国とちがって司法も立法もしっかりしてるぜ、流石は天界だな。
「私が知り合いだったから、助かったのよ。だから看視者に任命されたんだけど」
「すいません。でも何で?」
つまり、美神に悪戯をして吹っ飛ばされた瞬間、すべての偶然が重なって天界にやってきたらしい。
「横島君に言っても判らないと思うけど」
説明は受けたがやっぱ何が何だかわかったもんじゃない。
「で、俺はどうすれば?」
「取りあえず、下界に行ける方法が見つかるまではおとなしくしててね」
ヒャクメのマンションの居候になったわけだ。
おっと、紐さんの方が近いかな?
ま、今まで部屋に戻っても誰もいなかったのが、超年下とは言え男が住み着いたんだ。
悪い気はしねぇ、かな?
「じゃあね。私は御仕事いってくるわ。今日はどうするの?」
「御仕事頑張ってくださいねー。今日は部屋の掃除をしておきまーす」
やっぱ職場で昼休みの主人公はヒャクメだよな。
「ねぇねぇヒャクちゃん、どぉ?同棲生活は?」
「やめてよぉ。ミカちゃん」
ミカちゃんて天使ミカエルか?
「でも人間が家にいるなんて刺激的でしょ?」
「そうでもないわよ。食費はかさむわ、洗濯物は増えるはで」
だけど、仕事中に鼻歌なんぞ出してるところは満更でもないようだな。
今までの付き合いもちょっと悪くなったらしいぜ。
終業時間即、帰宅だからな。
「ちがうわよ。だって万一の事があったら私が責任持たなくちゃいけないのよ」
そりゃ偽弁じゃねぇか?
「あっ、御帰りっす。ヒャクメさん、今日は食事をつくってみたっす」
神様が毎日食事が必要な訳はないだろうが、何もしないのも暇なんで横島は家事全般をやってるそうだ。
「ありがとー、今日は何?鳥のから揚げ、美味しそうね」
天界に鳥は売ってるから買えるんだがな。
「いただきまーす。横島君料理の腕上げたわね」
「そういっていただけると嬉いっす」
まぁこの横島って奴、順応力は人一倍あるからな。なんのかんのも言わず楽しんでやがる。
「そういえば、洗濯物は?」
「やっときましたよ。今日は天気がよかったから、外に干しました」
「私の下着も?」
「ちゃんと影に隠しましたから」
「そぉ、ホント横島君が来てから助かったわー」
会社と言ってる事が違うじゃねーか、ヒャクメ。
天界の生活に慣れた時に漸く下界に戻る方法が見付かってな。『横島を下界に戻す委員会』が報告に来たの今日だ。
「と、言う訳で横島さん貴方を送還する方法はこうです」
どういう方法かちゅーのも、説明が難しいからカットするぜ。
「よかったわね。横島君、でもちょっと残念かな?」
ヒャクメが暗い気持ちで言うと、
「俺、ずっとここにいる訳にはいかないんすか?」
正直に言うと、答えるのは『横島を下界に戻す委員会』の会長さんだ。
「天界の戸籍が必要ですからね。方法はありますよ。誰かと結婚すれば」
人間が、天界のイメージをどう持ってるかしらねぇが大抵は一緒さ。
「俺、もう下界には・・」
帰りたくない、ちゅーと、
「そぉ。でもよーく考えて。今日は私自分の部屋の鍵、開けとくから」
まぁ男なら行くな。
と、言う訳で天界の一員となったンだ。考えれば『文殊』という力、
神に勝るとも劣らない技だから、認められたんだろうな。
「ここに横島忠夫を天界の一員として認める書状を現す。妻はヒャクメ」
裁判終わって即、結婚式。
結婚式場には天界テレビ局も入ってな。
『今、我々は素晴らしい光景を中継しています。なんと人間が神結婚をしました!!』
この放送、60%を超える高視聴率だったから、プロデューサーもホクホクだな。
なんでこんなに慌てたかというと、まぁ一発ドンで赤ちゃんってワケさ。
-くくくく、忠告したはずだぞ、お前に何があっても責任は持たないってな-
貴方がうしろを振り向いた時、なんとどう言う事か、封印クラスの悪魔がいた。
逃げようにも道がないので、無駄と知りつつ攻撃を繰り出すが、
なんと、その悪魔自分の体に貴方を取り入れた。
すべての知識や記憶を取られ、魂の抜け殻になった体をみてラプラスは一言。
=やっぱ狂うわな、だがよ当然だよな=
今までの
コメント:
- ヒャクメ編でした。
横島くんは紐になってもらいました。
今回の『天界』イメージは超ロングラン漫画『こち亀』の、
天国編から拝借しました。たしか50巻全後半にそういう絵がありましたから。
リクエストしてくれたsigさん。有難う御座いました。
で、ザンス女王キャラットちゃんが次になります。
でもその前にオチィィィィィィィィィィィ!カモン!!!! (トンプソン)
- オチといい、今回も面白かったです・・・けどもう少しで終るんですね・・・このシリーズ。再開した時に喜んだ分、仕方無いのかもしれませんが・・・とにかく・・・続き楽しみにしてます。 (AS)
- そんな、ヒモだなんて……職業倫理の進んだ天界ならば「家事手伝い(男)」で通りますよ、多分。あ、でも、ミカちゃんの発言はセクハラっぽかったし、そうでもないか(苦笑)。
ヒャクメが横島に対して千里眼を使わなかったのは、やっぱり……ねえ(にやり)。 (Iholi@ てひひひひひひひひっ(狂乱))
- あぁっ!?わたしの言ったことが(噂が)ホントにお話になってる!!(真実になる)
うわぁ、ありがとうございました、トンプソンさん!!
さて、次回はキャラットさんですね?(大変嬉しい!!)・・・やった!!(握拳ッ!!) (珠フ瑠市在住(笑)・sig)
- ↑噂が、ホントになるなんて…?(ペル2かな?)
うわ〜い、ヒャクメ様可愛いっ♪
家事当番を交代でやっている姿がそのうち見れるかも…?(ウチはやってるような、やってないような………苦笑)
さて、今度はキャラットさんですね♪嬉しいなぁ…♪ (sauer)
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