ザ・グレート・展開予測ショー

横島クンは神になれるのか?〜その28〜


投稿者名:sauer
投稿日時:(01/ 7/21)

注意:今回、カユイ展開が苦手な方、さむいぼが出ちゃう方は、注意してくださいね?(笑)

「………ふぅ、暇だなぁ………」
 わたしは、誰もいない事務所の中で、一人寂しくお茶を飲んでいた。
誰もいない…美神さん、シロちゃんに タマモちゃん、小竜姫様………そして………
「…横島さん………」
…最近、横島さんの様子がおかしい…と思う。
 普段よりも少しだけ優しいのは…別にかまわない。
「(………ただ、そのおかげで いつもより少し もてているような気がするのは…なんかイヤだけど……)」
 問題なのは、普段よりも 横島さんが近くに感じられないことだった。
「…いつもなら…横島さんと多少離れていても…充分横島さんの存在を感じる事ができていたのに…」
独り言を言うと、寂しさを紛らわす事ができるかも…と思ったけど、逆効果だった。
『横島さんの存在を強く感じる事ができない』…これはわたしにとっては『大問題』だ。
「…でも、これは横島さんの様子がおかしい事とは…関係ないわよね………?」
 そう、その通りだった。コレは横島さん自身が『おかしい』事ではないと思う。
ただ、なんだか不安だった。横島さんが居ないと、それだけで………
「………はぁ…横島さん………」
「なに?おキヌちゃん」
不意に、後ろから声がした。

「…えぇっ!? よ、横島さんっ!?…い、いつからそこに…?」
 わたしは、いつものように耳まで真っ赤になるのを感じた。だって、横島さんに 今のを聞かれていたら………
「え?いや、今来たばっかだけど………あれ?美神さんは?」
…どうやら、横島さんは今来たみたい…わたしは、ほっと安堵のため息を吐いた。
「?…どうかしたの、おキヌちゃん?」
「えっ!?い、いやっ!!何でもないですよ? み、美神さんは、今お仕事の関係で…」
「ふ〜ん、またか…まったくあの人は………」
横島さんはそう言って微笑している。…どんな人にも真似できない様な、最高の表情。
「…あれ、他の二人…と小竜姫様も、おでかけ?」
「はい。なんでも、今日はお買い物に行くとかで………」
「そっかぁ…じゃあ、今日はおキヌちゃんと俺だけだね」
……………………えっ?
「そ…そうですね」
わたしは何故か、不意に湧き上がった喜びに対して、多少の不安を覚えた。
横島さんと、一日お留守番をするのに関しては…文句はない。(むしろ……あぅあぅ…)
しかし、何故か強い不安がわたしの身体を駆け抜けていた。

       ………馬鹿、何変な事に気をまわしてるのよ!?………
 わたしは軽く頭を振り、今脳裏によぎった、漠然とした不安をかき消そうとした。
「(せっかくのチャンスだもん、楽しく過ごさなきゃ損よね…)
 ………横島さん、お茶でも飲みませんか?」
「ん、そうだね。それじゃあ………ダージリンあったっけ?」
横島さんが、ちょっとすまなそうに頭を掻きながら言ったので、わたしは思わず笑ってしまった。
「くすくす…美神さんが居ないんですから、遠慮せずに言ってくださいよ、横島さん♪」
そう言えば、美神さんは、横島さんにダージリンを飲ませてあげた事がなかった。
『あんな丁稚に、ダージリンなんて百万年早いのよ!!』
…って言ってたっけ。美神さん、ダージリンが好きだから…人に飲ませるの、嫌だっただけなのにね。
 わたしは、その時の事を思い出しては くすくすと笑いながら、お茶の用意をした。
「…さて、と。できましたよ?横島さん」
そして、わたしは事務所の方へと視線をやった。
「………横島さん?」
………事務所の中から、あの人の影が消えていた………
「…ッ!?よ、横島さんッ!?何処に行っちゃったんですか!?」
わたしは、必死になって横島さんの影を探した。探した。探した。
「……………ッ!!?」
よ、こしまさん……横島さん、横島さん、横島さん、横島さん横島さん横島さん横島さん
横島さん横島さん横島さん横島さん横島さん横島さん横島さん横島さん横島さんッ!?何処ですか!?
「よっ、横島さんっ!!」
わたしは、もう半分泣いていた。…さっき感じた不安が、当たっちゃった!?そんなのは、イヤだ!!
「横島さんっ!!」
わたしは、あらん限りの声を振り絞って、叫んでいた。
「…どうしたっ!?おキヌちゃん!!」
………そして。わたしの背後から、緊迫した、しかし とてもあたたかな声が聞こえた………

「何かあったのか?」
 ………横島さんの声だ…それを認識しただけで、さっきまでの不安が 一気に消し飛んだ。
「………ふ…ふぇ…」
「?………ふえ? 笛って、ネクロマンサーの…」
「ふぇぇぇぇぇぇぇぇえん!!横島さんの馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿ぁっ!!何処に行ってたんですかぁっ!?」
 わたしは、もう完全に泣いていた。嬉しさ、安堵、様々な感情が、ごちゃ混ぜになってわたしはただただ泣いていた。
「ど、どうしたの?おキヌちゃん? と、とりあえず泣かないで?ね?」
普通なら。そう言われたら、よけい泣きたくなるのが人間だと思う。
……ましてや、目の前に居るのが、自分のいちばん好きな人なら………
「…横島さん…もう………わたしの前から…居なくならないで………」
わたしは、消え入りそうな声でそれだけ言うと、横島さんの胸に顔をうずめて、強く抱きしめた。
「………ッ!?」
横島さんが、一瞬硬直する。………わたしなんかが、抱きついたから?
「…どうしたの?今日は…おかしいな、おキヌちゃんは………」
横島さんが、いつもの優しい声に戻って、わたしの髪を軽く撫でてくれている。
軽く目を細めて、わたしを優しく見守ってくれている………
…いつものわたしなら…それだけで充分に満足なんだけど……
「おかしくてもいいです!!横島さんが…横島さんが居てくれたら………おかしくなっても…」
はじめは勢いよく、最後の方は消え入りそうな声で、わたしは言うと、
さらに力を込めて、横島さんに抱きついた。
「………お……キヌ…ちゃん………」
…横島さんの、心臓の鼓動が聞こえる。
…呼吸するたびに、胸が軽く動く。
………おとこの人の…横島さんの胸って、おっきいんだなぁ………
今、わたしは間違いなく、過去に無いほど強く横島さんを身近に感じている。
「(…あぁ、そうか……最近横島さんを感じられなかったのは…わたしが欲張りになってただけなんだな…)」
…そう、シロちゃん、タマモちゃん、美神さんや小竜姫様…
みんなに遠慮して、わたしの想いが よけいに強くなってたんだ………
「…横島さん、お願いです………ぎゅって、抱きしめてください………」
「………」
「今だけでも…横島さん、あなたを感じていたいんです…お願い………」
「………わかったよ…今だけ…か…」
そう言うと、横島さんはわたしの背中と、左の肩に手をまわして、そっと…わたしを抱きしめてくれた。
『今だけ』という言葉が、少し引っかかったけど…そんな事は、今はどうでもいい。
わたし達は…そのまま、しばらくず〜っと、抱き合っていた。優しく、そして強く。
    ………ず〜っと………ず〜っと………



―――あぁぁぁぁぁぁっ!!完全ふっかぁぁぁぁぁぁぁつ!!!!(←寝てりゃよかったのに)
 あぁ、復帰一号がこんなにカユくて甘くなっちゃうなんて…(自分で書いときながら、羨ましいぞ、おキヌちゃん!)
 赤面ものだね、コレ。次回は…次回は……ど〜なると思いますか?(いや、今回どうでした?)

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