ザ・グレート・展開予測ショー

未来掲示・別編(ラプラスの語り17)


投稿者名:トンプソン
投稿日時:(01/ 7/20)

そこは一筋の陽光も蛍光灯もない薄ぐらい部屋である。ある特殊な牢屋だ。
貴方はどうしてもこの鬱蒼とした部屋の奥へ行かねばならなかった。
=終わったな。貴様、まぁ、生きたくば巧く逃げろよ=
悪魔ラプラス、確実に未来を映し出す能力を持つ。

待ちなって、未来ってのは無限の可能性がある。その数と同等の俺がいる訳だがな。
それでも聞きたいのなら、俺の知っている歴史を語ろうじゃないか。そう忠告を一つ。
まぁなんとかしな。自分でな。

さてと、先ずは横島があるビデオを借りるところからな。普通のダチが横島に囁いている。
「へっへっへっ、この前貸してくれたビデオの御礼。兄貴から借り無修正さ」
「おおおお!持つべきものは矢張り友!」
ナンのビデオかって?まぁ見れば判る!
さて、横に箱を置いて用意万端とリモコンのスイッチに手を伸ばす。
どうも、この手のビデオはオープニングなんぞ、へったくれもない、最初から山場だ。
「おおお!極上モン」
喜んだ横島だが、アップから画面が引いたとき、女の全身が移った時だ、
「えっ!」
知り合いじゃあ驚くのも無理はねぇな。
肌の黒い女、いや画面の中では女の子といった表現の方が正しいな。
当然やる気も何処吹く風・・か。

次の日、横島の性分なんだろうな。エミの事務所の前で待っていた。
「横島、オタク何してるワケ?」
このくそ暑い最中でも買物に出掛けていたのか、両手に大きな袋さ。
「あぁ、エミさん、その実は・・・」
言い様が歪曲したり、しどろもどろになったりするのは当然だよな。
エミも下手な日本語を聞いていた感じだが、どうやら事が判ったらしい。
「そう、オタクもソレを、でワタシを脅迫にでも来たワケ?」
「ち、ちがうっす!でもどぉして?」
「騙されたの、それだけのコト、昔の話よ、料金も払わなかったワケ」
だが、エミが振り向いた瞬間、その恥じているとも怒っているともいえる表情をばっちり目に焼きつけた。
「・・・・俺はどうすれば・・」
誰もいなくなったエミの事務所前で呆然と立ち尽くしていた横島さ。
2時間もな。

しばらくして、大体2週間か。横島が再度エミの事務所へやってきた。
「横島どうした?令子から首を宣告されたワケ?」
そういや、この横島そこそこの実績はあるが、首になってもおかしくない行為よくしてるな。
「そんなんじゃありませんて。見つけましたよ。エミさんに酷いビデオとった連中が」
2週間前、2時間も考えた末の結果が発売元を割り出す事だったのさ。
「ほら、なんちゅーか。これでし返しが出来るじゃないっすか?」
そう言った矢先、エミの目に涙が毀れた。
「馬鹿っ、女は昔を忘れる事が出来るワケ。それを何で今更・・今更!」
「でっ、でも!」
ばんと横島の頬面を殴った後、呼吸を整えてから、
「でもオタクには感謝するわ。これからのワタシのやる事黙って欲しい、ワケ」
「えぇ、神様に誓って」
「それって小竜姫?ありがたみないなぁ」
おいおい。
だが、エミが呪いをかける事によって連中の毒牙にかかった数知れぬ女の子の救いになったろう。
表立っては言えないその行為はな。

次の日、連中の確認をした横島は報告をエミにする。
「と、こう言うわけで、警察に自首しましたよ。よかったですね」
報告を受けるとさも満足そうな笑みを浮かべたエミだ。
「横島、オタクは霊波の剣や文殊じゃなくて、本当の魅力はオンナに容赦無く優しい事かもね」
なんともな台詞だな。流石はいいオンナだ。
「はっ、はぁ。エミさんにそういってもらえると嬉しいっすね。んじゃ俺はこれで」
意外な言葉に戸惑いをみせながら家に帰ろうとする横島の手を取ってな。
「令子には黙っておく。今はもうちょっと、一緒に」
「・・エミさん」
これ以上は各人想像してくれ。

何にしろ絶対と言う事は無い。ちゃんと付けるものをやっても出来ちまう事も有る。
それが判ったのは、タイガーの一言だった。
「横島はん、エミしゃんからの伝言です。ワタシを探すな、だそうでっせ」
なんとなく二人の事を気付いていたタイガーだが、今までは黙認していたそうだ。
「で、どうするのジャ?横島さん」
当の本人は表情を真面目にして、
「てめぇの行ないは自分でカタをつけるさ。ありがとよタイガー」
「ワッシ。何か手伝わなくても?」
「そうだな・・何処消えたか探してくれや」
「了解」
やっぱ、持つべきものは友達だな。

さて、場所は美神令子徐霊事務所だ。丁度令子の母親もいた。
「と、言う訳なんです。だから俺、ここをやめます」
美神にとっては寝耳に水だった。エミは本当に約束を守ったようだ。
「判ったわ、じゃあ退職金あげるわね」
横島が出ていくまで気丈に振舞っていてな。
完全に姿の見えなくなった時、美智恵が、
「残念だったわね。令子、お母さんもあの子ならあんたにぴったりだと思ったけど」
ふと、娘の顔を見ると、悔しいを通り越した表情になって、
「うぅぅぅぅ!ママッ、ママー!!」
この時ばかりは優しく娘の頭をいつまでもなでていたそうだ。

タイガーも並の人間ではない。波止場にいたエミを見出して、横島に伝えたいた。
「エミさーん!まってください。酷いっすよ!」
「横島っ、どうして」
ここからじゃ二人の会話は聞こえねぇが、エミは泣いたり笑ったり、でだ。
2人分の汽船チケットを購入して東京を脱出した。
その後はどうなるのか。各人にまかせるぜ。

-くくくく、忠告したはずだぞ、自分でなんとかしなと-
貴方が気が付くとそこは光もあたらない牢屋の中にいた。
どういう仕掛かは定かになっていないが、バチカンの仕業であろう事はたしかだ。
牢屋の外に出ようとする貴方、力を込めて、鉄格子を叩くと、
なんと土台の石が割れてしまい、外に出られた。その様子を見てラプラスは一言、
=おっ、割ったな貴様。まぁ行きたければ巧く逃げろよ=

今までの コメント:
[ 戻る ]
管理運営:GTY+管理人
Original GTY System Copyright(c)T.Fukazawa