GSキラー:[カタストロフ=レディ「始闘編<再臨する殺し屋の章>」]
投稿者名:ダテ・ザ・キラー
投稿日時:(01/ 7/19)
とあるカフェテラス。今、もし周囲の者が此処に神様が居る事を知ればどう思う事だろうか
…イヤ、この際他者の感情を詮索するなど不毛に過ぎる。彼女はそんな事を考えていた。
「…首謀者は…いえ、このメンツなら考えるまでも無いわねー。」
「いかがなさいました?ヒャクメ様。」
「よせ、左の。恐らく千里眼じゃ。」
鬼門達はそう言って、ヒャクメの事をずっと眺めていた。そして待望の彼女の話が始まった
「何の話だっけ?えぇと、確か、二人とも横島さんに任せるのは心配なんだったわねー」
「仰る通りにございます、姫。ワシらは横島が、かのアシュタロスを倒すのに一役かったと
伺っておりますが、ワシの知る横島は斯様な大物ではありません。あやつの実力とは
いかほどなのですか?とても美神令子の代りの務まる男とは思えません。」
「左様。その場に居合わせたヒャクメ様の眼力、疑うべくも在りませんが、今ひとつ
あの者の実力を測りかねますな。オリハルコンには自慢の文珠も通じぬでしょうし」
鬼門の言葉を黙って聞いていたヒャクメはいかにもと頷いてから口を開く。
「だけど興味深いデータが有りますねー。彼の能力、サイキックソーサーから始まって、
栄光の手、文珠。み〜んな一点集中の技ですねー。これは彼の霊体の属性を如実に
表していますねー。つまり!横島さんは潜在的には集中力が高いんですねー。
ゲームの達人なのもそのせいですねー。だから反応も人並みはずれてる筈。ただ、
本人の性格が邪魔して、追い詰められないとその真価が発揮できないんですねー」
「なるほど、奴はさしずめ猫をも倒す窮鼠ですか…。」
「しかし、いかにワシらでは加勢する事も出来ぬとは言え、ほったらかしにするのは…」
横島については納得した鬼門ではあるがやはり神に仕える立場に責任はある。
「そんじゃ、場所変えましょうねー。」
ヒャクメはまた、さらっ、と言って立ち上がった。鬼門の驚くまいことか。
『ヒャクメ様!?』
(こまめに動けば少しはもつでしょうねー。)
横島には少々荷が勝ちすぎる相手だ。ゴーレム2体である。彼、伊達雪之丞が1体を相手に
不覚を取ったのに、彼のライバルにいきなり2体倒せとは無茶な注文であろう。そう考えた。
「…てめぇを秒殺して横島をフォローしにいくぜ。文句は言わせねぇ。」
雪之丞はネクタイを緩めながら大型のゴーレムとの間合いをゆっくり詰めた。
ダンッ、バキィッ
全くの絶妙な間合い。ゴーレムのリーチの1歩外から伸び上がるようにジャンプし、そのまま
ゴーレムの頭を殴りつける。魔装術さえ通じれば今ので決まっていたと確信出来るほど、
完璧に入っていた。だが、雪之丞の猛攻は続く。ゴーレムの周囲が闘気で渦巻くかのようだ
ズガガガガガガガガガガ、ズドドン
「……や…ろぉ…」
雪之丞は驚愕する事しか出来なかった。10発もの突きを受け、最後の蹴りにも全く反応
出来なかったゴーレムが選んだ行動は、反撃だったのである。蹴った体勢のまま、
無防備にゴーレムのパンチを受け、雪之丞は不覚にも戦慄してしまった。
彼自身を超える程の、飽く事無き闘争本能に対して…。
「これはまた…随分とひ弱そうな奴が出てきたな…どうしたものか。」
「ゴ…ゴーレムが喋った?」
痩せぎすのゴーレムの発言に、驚きを隠そうともしない横島。だが、そんな彼に、
お構い無しに切りかかるゴーレム。流石に初撃は軽く見切る横島。そこに迫る2体目。
ズシィッ
なんと、そこへ現れたタイガーが2体目の大型ゴーレムの肩を掴んで後ろに引き寄せた。
「ワッシの体格ならまがりなりにもこいつらと格闘できるケェ、
策があるなら協力しますノー。」
「タイガー。…そんじゃ、ここは任せ…」
ジャウッ
「た?…ぐぅ!?」
言いながら踵を返そうとした横島の背中を、全身刃物のゴーレムの右手が浅く薙いだ。
「クックック…本当にどうしたものか…ヒラキにしてくれようか?
それとも生きたまま刻んでくれようか?迷う迷う。」
「ぐがが…コイツ…、Sッ気全開かよ?じょ…冗談じゃねぇ!黙って嬲られると思うなよ!!」
横島は改めて向き直った。そして、感覚の目を開くかのように霊感を研ぎ澄ました。
(負けられん。勝てんでも構わんが負けるのだけは絶対にいかん!)
空間に穴を穿った。エミがとった行動は他に形容のしようの無い物だった。更に、
「我が欲を足場に、我が業を手がかりに出でよ!超魔幻獣アメミット。」
彼女の呼び声に応え、巨体が穴から這い出した。西条がそれの邪気に気付いて言う。
「エミ君、そいつをしまえ。尋常な代物じゃないんだろ?」
「アタシが半端な覚悟でこいつを呼んだ…いえ、呼べたと思うの?こいつはヴァチカン条約
最警戒クラスの108の禁呪の一つなワケ。さぁ、アメミット、我が欲を満たすべく警官どもの
銃を残らず喰い尽くせ!アタシの欲が満足したエネルギーでアタシを喰いたいんでしょ?」
アメミットは動くや、瞬く間に警官隊の包囲網を駆逐する。エミはアメミットを目で指し、
「オタクらは先に行くワケ。アイツの狙いはあくまでアタシ、オタクらは見えてないワケ」
術者本人の説明に間違いはあるまい。だが、だからこそ先に行く事は出来ない。
「無茶な!アレと一人でやりあうつもりか?人間がどうこう出来るレベルを超えてる!」
「だからって心中する事ぁないワケ!オタクらがいても邪魔にしかなんないワケ!!」
西条は全員を代表して反論したが、エミに追従するただならぬ気配に圧されてしまった
「……わかった。無事を祈る。…」
絞り出すように言うと、西条は他のメンバーを率いて怪物の傍らを走り抜ける。
「なんか…変でしたよね?エミさん…いつもは美神さんに対抗しようと悪者ぶるけど、
今のは本当に冷たい感じでしたよ。」
「…アレは殺気だよ。昔、先生から聞いたことがある、人を殺めた者のみが持つ凄みだ。
でも殺気ってモンは殺し慣れたって身につかない。皮肉な事に自己嫌悪が殺気を生む。」
おキヌの問いに、西条は知っているありのままを答えた。あの殺気も尋常じゃなかった。
(僕は今までライバルなんて言ったって令子ちゃんに本気で張り合えるわけじゃないと
思っていたが…とんでもないぞ!目測でざっと95マイト…5.4はいっている。…
武装してない僕らなど確かに邪魔だろうな。)
一方、エミとアメミットは臨戦態勢に入っていた。先に仕掛けたのはエミである。
「霊体貫通波!」
ドギュァシィッ
しかし、アメミットはこれを難なく前足で軽やかに捌く。だが、エミも終わってはいない。
「連……ぱぁぁ…ぁぁぁぁつ!!」
ズギュルゥゥゥイ
これにはアメミットも反応できずに廊下の隅に吹っ飛ばされる。この隙にエミは考える。
(道具もなく、時間も稼げない以上、コイツに効きそうなアタシの技はこれ1個っきゃない。
しかもコイツは見る者の心の影だからダメージもシンクロしてしまうし、強引な連発で
負担がでかいワケ…切り抜けるには…あの頃のアタシなら互角以上に闘えるか…)
エミは激痛を無理やり思考の外に追いやった。重要な事は目標の消去。ただ、その一点のみ
つづく
今までの
コメント:
- おっとtrack17を入れ忘れた。ちなみに前回のタイトルの正体がバレたみたいなんで少し、
ナイトメアブラッドには先ず普通に吸血鬼=血に縛られた夜の貴族。それから血を模した
アイテムであるにもかかわらず吸血鬼のピートを苦悩させる、悪夢を呼ぶ。っていう
二つのメッセージが込められるので引用したのです。ごめんね、ハーティア。
まぁ、某「ソーサラススタッバー」に関しては弟を介しての知識しかないんでご勘弁を。
それにタイトルはオリジナルなのはほんの一握りですのでみなさんこぞってお探し下さい
正解者には俺でも代理人Y(←コラコラ)でも御指名に答えて「おめでとう」って言います
…ふと思ったら代理人Tだろーか?と書いたら微妙な事になってきた (ダテ・ザ・キラー)
- 言い忘れてたが西条…情けないままでは終わらんよ? (ダテ・ザ・キラー)
- 凄く面白かったです。以前感想を送ったところからまとめて読んで来ました。アクションとか、キャラ同士のふれあいとか、読んでて凄く参考になりました。 (AS)
- スカウター付き西条!(挨拶)
う〜む、90マイトって高いのか低いのか一寸判り辛いですね。アシュ編の時、弓が60台、美神が90台、横島の「美神さんのカタキ」が瞬間300台未満ですから……どうなんでしょう? とにかく頑張れ、エミ!
ヒャクメによる、横島の霊能力分析は中々鋭いですねー(伝染った(笑))。果たしてそこに状況打開の秘策が有るのでしょうか? (Iholi)
- すいません・・・もう一つ。
アンチ・アストラル・メタル、についてとか、他にも『ロンギヌスの槍』に今回の『アメミット』・・・何か参考にしている物とかがあるんでしょうか?
不都合が無ければ、教えてほしいです。
身勝手な事ですみません。
・・・それにしてもこんなにお話進んでたのに、どうして気がつかなかったんだろう・・・ (AS)
- さて、エミさんどうします?(問いかけ)
彼女の過去が軽く出てきましたね。さて、人を殺めていたころの彼女なら、
互角以上というのは・・・一体?次回も気になりますね。 (sig)
- 横島クン、がんばれっ!そして…そのちょっとボケたゴーレム、○れ!(←お好きな言葉をどうぞ)
エミさんどうするんでしょうね?なんか凄く奥深い…次回も必見です! (sauer)
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