ザ・グレート・展開予測ショー

白の花言葉−2−


投稿者名:眠り猫
投稿日時:(01/ 7/18)

(好きな人・・・か)
昨日、アパートに帰ってから朝までずっと考えていた。
好きな人・・・今までクラスメートの女子がその類の話をしても「はっ、顔が良くて、ちょっとスポーツできて、ちぃっとばかし優しけりゃ素敵な人かよ!ケッ!」などとひがんだり、異性にどーのこーのより煩悩の方が勝っていたから、真剣に考えたことなどほとんどない。
たまに考えてみても、トラブルに巻き込まれたりして結局はウヤムヤのままに終わる。
それに・・・
(・・・大切な人を守れなかった俺に、人を好きになる資格があるのか・・・?)
ピピピッ ピピピピッ
「うわあぁ!?あ、なんだ、目覚ましかよ。」
すっかり考えることに集中していた為、時間の事など頭になかった。
なんせ昨日目覚ましをかけたかどうかすら、あまり覚えていない。
鳴り続ける目覚ましを止め、いつものTシャツとジーンズに着替える。
昨日は気をつかわせるのも嫌だったし、理由もあまり自分の口から言いたくなかったのでムリヤリ理由をつけて休んでしまった。今日まで休むと生活が危なくなる。
遅刻をしても給料を引かれる可能性がある。少し慌てて横島は家を出た。
学校のことも、今日は学校で球技大会があることも、横島の頭の中では完璧に消去されいた。


「ちぃーッス。横島で・・・!?」
横島は勢いよく事務所のドアを開けると同時に言葉を失った。
原因は目の前で不機嫌そうにしている女性・・・美神だ。
いつもなら最強煩悩男である横島の視線は、素晴らしいくらいナイスバディな美神の胸に集中しているのだが、今は彼女の左腕に向いている。
彼女の細い左腕には、丁寧に白い包帯が巻いてあった。
一昨日仕事で来た時は間違いなくそんなものは巻いていなかった。
ここのところ美神も横島も更に腕が上がり、いくら怪我が多い職業といえども、そんな怪我を負った美神を見るのは久しぶりで。一瞬頭の中が白くなる。
いや、それ以上に横島の心にある何かが叫んでた。
(あの時と・・・同じ・・・?)
「ど、どーしたんスか美神さん!そのケガ・・・!!」
おキヌ、シロ、タマモの視線が横島に集中してる中、何故か横島は美神の顔が見れなかった。

今までの コメント:
[ 戻る ]
管理運営:GTY+管理人
Original GTY System Copyright(c)T.Fukazawa