ザ・グレート・展開予測ショー

横島クンは神になれるのか?〜その26〜


投稿者名:sauer
投稿日時:(01/ 7/17)

………陽の光が…俺の身体を包み込んでいくようだ………
「………朝か?………朝…………まるで、自分の死期を悟った老人みたいだな俺………」
そう言いながら、自嘲気味に笑みをこぼす………
………死期が近づいているのは……ある意味では間違いではない、と思う。
なぜなら今の俺は、まさに身体だけは……確実な『死』に向かっているところだから……
……しかし、身体はその破滅への歩みを続けようとも……心…つまり、俺の意志は抗っている。
………確実に、力強く………
    ………決して、あきらめることなく………
…そう、俺は死期を悟った老人じゃない。
………これから…新たな『時』を刻み始めようとする……赤ん坊のような………存在?
「……はは……わざわざ…言葉として紡ぎだすことはないか………」
…死期を悟った老人の心境とは………こんなもんなのだろうか?
………こんなに……心が落ち着いて……邪気すら生まれることのない……こんな心境に………

「さて…と。詩人になるのはこのくらいにして…行くか」
 ふっ、と口元が不意に緩む。………まぁ…俺にこんな感傷は似合わないよなぁ………
その可笑しさに苦笑が生まれ………俺は立ちあがろうとした。
「……………?」
………そして……不意に生まれた違和感。………『なにかがおかしい』
……違和感の正体が分からず…困惑する。………何かが、昨日とちがっている……?
「……………!」
………そして新たに生まれた…『違和感の認識』
…今、俺は…『立ち上がろうと』したはずだ………昨日は…どうだった?
……俺が…血を吐くほど、身体は衰弱していたハズだ………!
なのに、今……俺は………
「………何の『苦』も無く…立ち上がる事が出来た………!?」
 ………身体の感覚を確認する………腕に、脚に、力を篭めてみる………
………身体が…思い通りに動く……? ……いや、むしろ以前よりも………『軽い』?
「………これは…ひょっとすると………」
……俺は…昔 誰かから聞いた、こんな言葉を思い出していた………
―――『死ぬ間際……人は、自らの身体が軽く感じられることがあるらしい』―――
「………ッ!!?……ふ…ざけるな!!」
まだ、ココでは終われない!!………あと…3日なんだ!!……たったの3日………!!
 身体が多少死んだ状態になろうと……俺の意志は、あと3日、確実に『生きて』みせる!!
「………やらなきゃならない事は……まだ、残っている………!!」
……そう…『みんな』とまではいかなくても…せめて………『仲間』にだけは………!!
………俺の…『未来』の為に……『過去』を、刻ませて貰わなくては………!

       ……俺が…ここに居た事の………証として………

 俺は、再び全身に力をこめて………事務所の方へと………
…みんなのいる…『あの場所』へと………しっかりと、地の感覚を…一歩一歩確かめながら……歩き始めた………



―――今回も繋ぎです。ちょっと短めなのは、その為です。
 ココからは、ちょっと洒落は控えた展開になります(『最後の日』までは…とりあえず)
 その後、洒落は復活しますので………洒落を期待してる方は、しばしお待ちを……
 

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