横島クンは神になれるのか?〜その25〜
投稿者名:sauer
投稿日時:(01/ 7/16)
―――レポートやっと終わった……!!(先程) レポート教授に叩きつけて、
堂々とコレを研究室で書いてます!さて、今回はマジ路線で………―――
「横島さん、早く来ないと置いてっちゃいますよ?」
「ねぇ、横島、次アレに乗ろうよ!!」
「せんせい、早く早く!!」
…みんな、元気だな………俺は苦笑を浮かべるしかなかった。
あの後、俺は何とか魔鈴さんのレストランを生きて出てきたワケだが………
みんな、さっきの機嫌の悪さは何処へ行ったのやら…すごく楽しそうに笑っている。
そう、ココはデジャブーランド………客は『一片の曇りもない、完璧な夢』を求めてこの場所に来る。
「…完璧な…『夢』…か………」
………『夢』…もしそうだとしたら…どれほど良いことだろう?
今の俺が夢の中だけの存在で………目が覚めると、全てがあの日常のまま………
………もし、そうだったら………どれほど俺は救われるだろう?………いや…
「馬鹿な事を…何考えてんだ?俺は………」
………そう、これは決して夢ではないし、俺の過ごした時間を否定する事など、許されない行為だ………
未来に絶望するよりも、過去を悲観する事のほうがよほど悲しい行為なのだから。
………アイツの為にも…いや、ただ純粋に俺の為にも………
俺は………まだこんなところで『終わる』わけにはいかない。
過去を受け入れ…過去に誓った事を、背負って生きていかなければならない………
「………となると………」
俺はふと、前を歩いている3人の姿を追った。
………みんなは…俺が居なくなったら…どんな反応をするのだろうか?
今、俺がしているのは…みんなを誤魔化すための、下手な演技に過ぎないのかもしれない。
………俺はふっ、と頭を振ると、みんなには聞こえない事を知りつつも呟いた。
「………みんな…ごめん………」
「………どうして、謝るんですか?横島さん」
………聞きなれた声が俺の背後から聞こえた………
「………ッ!!……小竜姫様………」
横島さんは私を見ると、ひどく儚い微笑を浮かべた。
………胸が締め付けられる………!!
彼の本来の表情を知っている者なら、必ずこの感覚に陥るはずだ。
「……………」
「………横島さん、答えてください…なぜ、謝るんですか?」
………そんな事は、十二分に承知している。それは、彼の性格を理解しての事だ。
今回横島さんの身体に起こった事は、決して彼の所為ではない………それでも………
彼にはそんな事は関係ないのだ。それよりも…自分が、仲間の信頼を裏切って、
まだ、何も話をしていない事に……苦痛を感じているのだろう。
………しかし、もし仮に、今までに彼が話していたら…彼の周囲に居る人たちに………
きっといらぬ気を使わせてしまうだろう。それを踏まえての選択だった。
彼は、他人……いや、『仲間』を最も傷つけることがなく………
なおかつ、自らの身に最も負担のかかる選択をしたのだ………
だからこそ…私は許せなかった………全てをその身一つに背負おうとしている彼が………
そして、言って欲しかった………自分には、非がないという事を………
「………横島さん、答えて…?」
「………小竜姫様、俺は神族に加わるんですよね………?」
「……え、えぇ、それが貴方の意思ならば………ッ!?………」
そこから先を言おうとして、私は自分の愚かさにはじめて気がついた。
――それが、『横島さんの意思』ならば――…ち、違う!!横島さんは…本当は神族になる事を望んではいない……!!
「………ご、ごめんなさい………横島さん…」
「………どうして、謝るんですか?」
「…えっ?」
………これは、さっき私の言った事と同じ………?
「…さぁ、答える事が出来ますか?………小竜姫様」
「そ、それは………!!」
「…小竜姫様、貴女ならきっとこう思っているはずだ………
『横島さんは、自分の意思で神族になるわけではない』ってね」
「………!!」
「…カン違いしないで下さい、小竜姫様。俺は自分の進むべき道は…自分で決めます。
いくら死にたくないからといっても…いやいやした選択によって生かされても………
全く生きた心地がしませんからね。………わかるでしょ?」
「……し、しかし………!!」
「………それに、俺以上に…小竜姫様が辛そうに見えるのは………何故かな?」
「…ッ!!よ、横島さん………」
図星だ……今回の事件に、私は己の無力さをこれ以上ないほどに感じている。
「…それこそ、小竜姫様が俺の事で責任を感じる事はありませんよ………
第一、小竜姫様が居なかったら、俺はあと数日の内に死亡ですしね」
横島さんは、まるで普段の彼とは異なる人格が表れているかのように……
―――いや、こちらのほうと、普段の彼が……
………両者のバランスがとれているのが、本当の『彼』なのだろう………―――
私に一片の負担すら掛けさせまいと、話し掛けてくる………本当に…この人は………
「………横島さん…あなたは…優しい人ですね………」
「…そんなことはないですよ……俺は、ただの馬鹿ですって………」
そう言って、横島さんが『いつもの表情』に戻った。あの、見ている者を不思議と魅了する笑顔………
…この人には…やはりこの表情が似合っている………
………私は…命に代えても、彼のこの表情を守っていきたい………!!
それが、力及ばなかった私にできる…せめてもの、償いだと………
「………横島さん…みなさんには、いつお話するのですか?」
「………そうですね…みんなには悪いけど…最後の…晩に………」
「……そう…ですか………精一杯の手助けは…させてくださいね?」
「………いや、自分で言います………それが俺の…………」
彼が、その先を言う事はなかった。なぜなら………
「横島さん、何をしてるんですか!?早く行きましょうよ!!」
「横島、置いていくわよ?」
「せんせいっ、早くあれに乗りたいでござるよっ!!」
………横島さんは、最高の笑顔を彼女達に向けて、
「あぁ!!今行くよ!!………ほら、小竜姫様!」
「え、よ、横島さん?話はまだ………」
と言いつつも、私は横島さんにつれられていた。そして、だんだんと彼のペースに連れられていった………
………ふと、彼の手から流れてくる彼の『気』を感じながら、私は思った………
・・・・・・彼は………何故こんなに、強いのだろうか?と・・・・・・
………彼に残されているのは………あと3日………
―――長いですね、いつもに比べて。しかも、マジ過ぎた!言いたい事が、ちょっと不発気味かも?
はぁ、あと3日しかないんですよ?彼には………どうします?(←謎)
今までの
コメント:
- がんばったね、えらいえらい。コメント返しが入りま〜す。 (sig)
- ASさん!
今回の展開は、面白い物ではありません。これは…書いときたかったので。
次回は、まぁマトモ半分洒落半分に…なるかな?(自信ないなぁ………)
NT【C】さん!
前回と、ものの見事に雰囲気が変わってます。あははは…ごめんなさい(ぺこり)
今回は、お気に召さないかもしれません。けど、やっときたかったので…では。
けいさん!
今回、カウントダウンの重さが前回までとは違います。カウントがゼロになった時が、
いちばん書きたいお話になる予定なんで…どうぞ、お付き合いいただければなと……… (sauer)
- トシさん!
今回は…こんなんですよ〜…ど〜でした?(ちょっと心配)
今回重くしたかったけど………不発っぽいですねぇ………?すみませんです。
トンプソンさん!
猫ちゃん語、可愛すぎです………(あぁっ?い、逝ってしまうかも………?)
今回は、マジな話のつもりなんですけど………どうでしょうか? (sauer)
- Iholiさん!
今回は、Iholiさんなら、きっと適切なアドバイスを授けてくださるだろうと…(他力本願)
お願いです、今回のお話、どうでした?もし御覧でしたら、コメントお願いします。
G-A-JUNさん!
さぁ、前回作のコメント、最高に嬉しかったです!!
今回は…ちょっと話を混ませ過ぎたかな?と反省してるんですけどね………
これからも、お付き合いいただけたら…嬉しいです。 (sauer)
- そうですかボク自身もsauerさんに前回の作品を捧げると言ってもらえて本当にうれしかったですよ。
(あぁやっぱりシロに対しての暴走心がまたしても・・・本当の事を言っているだけなのに何故?)
っと苦悩はそれぐらいにして感想言わせてもらいます。
今回は横島くんの優しさって言うのがよく出ていて良かったと思います。
あと3日後の事が夢だったら確かにどんなにいいだろうか。
期限は残り3日・・・次回も期待して待っています。 (G-A-JUN)
- ・・・はいっ、コメント返しでしたぁ・・・
・・・・・・ざうあ、疲れてるの?レポートで・・・・・・(コメント返しに、元気がないね?)
今日はど〜せ研究室にこもったまんまだろ〜し・・・まぁ、今晩はゆっくり遊びなさい?(苦笑:個人的) (sig)
- 横島の心の中は解らない、というような事を以前書きましたけど、ここまで辛いとは・・・
話は変わりますけど、今回作中での小竜姫の心の言葉。
<・・・バランスがとれているのが、本当の『彼』・・・>
これは本当に良かったです。一歩ひいたところにいるから気づく事として、本当凄く良かったです。
今回、凄く参考になりました。面白かったです。 (AS)
- 横島の手から流れた『気』というのが何を意味していたのか気になります。 (タモ)
- まずはレポートお疲れさまでした。
本当にカウントダウンが重いです・・・あと3日なんですねえ・・・優しいんだけど切ないです。ASさんも仰っておられますが、「バランスが取れているのが本当の『彼』」という言葉は響きました。 (けい)
- アドヴァイスと成るかかどうかはさておき、いつものように読んで素直に感じた事を書きます。
原作からの視点で見ると、「彼女との約束」によって「封印された世界」の展開とも言える訳ですよね、このお話は。
横島には大きく3つのディレンマが有ると思います。それは後に残していく者達への哀惜。抗い難い運命への諧ぎゃく。そして「約束」不履行への無念。
これからの3日間これらと如何に付き合っていくのか、興味深い処です。一応の平成を装っている彼も、そして彼女達も、ね。 (Iholi@一寸ズれている気もする(焦))
- ほえ〜〜・・・・・・
なんかすげえ・・・・・・
そうっすよねえ
横島君は強いです、うん(笑
続き読みますね
(トシ)
- 女神をも心配させるとは!
お前もいい奴だな。横島。
あとの残りは少ない、
どう言う結果になろうとも、
悔いはないように、
がんばれ! (トンプソン)
- せつないよう・・・・。横島ッッ!!!かっこいい!!
スンバラスイ――っ!! (ARSENAL)
- あう。なんか言葉がない
と、いうか言えない(涙)
ざわざわする (hazuki)
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