ザ・グレート・展開予測ショー

GSキラーtrack16:[ナイトメア・ブラッド「始闘編<聖魔継ぐ者の章>」]


投稿者名:ダテ・ザ・キラー
投稿日時:(01/ 7/16)

おもむろに過去の作品を振り返ってたらご指摘されててありがたいとともにお詫びします。
えーと、まず最初に10話の美神の台詞は考えあっての事です。確かにアシュの反乱は今世紀
最大の事件ですし、横島はルシオラとの幽体結合(とでも言おうか)や美神さんとの合体
で乗り越えたわけですが、だからと言って1年たらずで無能力者からあそこまで化けるのは
いささかベテラン組に立つ瀬が無いように思うんです。でも実際あーなったモンはなった、
そこで俺の仮説「横島は霊力だけがベテラン並」って事です。
西条も「成長しても彼はまだ半人前だ」と仰ってます。経験値って質も量も大切でしょ?
(実は今回の話はそこから始まって「そうじゃないんだ」となる流れです。)
説明不足でごめんなさい。ヒャクメの語尾や円卓、警視庁はただの勉強不足です、
誤字だと思ってください。ただ、連作として不自然にならないように、
こちらは修正しません。平にご容赦を。長くなりましたが最後に、タイガーについては、
またしても俺の調査不足でしょうか?どうも彼、西条と話すシーンが見つからなかったので
八房の時の陰口「あの西条とか言う奴…」を参考に、
「あぁ、タイガーも西条を快く思ってないんだ。敬語は要らんな。」と判断しました。
それでは今後ともツッコミ、批判、要望に至るまで随時受け付けますのでなにとぞ
ご愛顧の程をお願いします。それではどうぞ。「ナイトメア・ブラッド」



ボグシャアァァァァァァ
ピートの強烈な右ストレートがゴーレムの顔面を打ち砕いていた。ピートは破顔する。
「いける!『ロンギヌスの槍』…想像以上だ。」
言うと、ふと、彼はジーク達と別れたときの事を思い出していた。ほんの30分前の事を。

「コイツはお前に貸してやる。『槍』のコア・ユニットのスペアだ。」
ジークはそう言って、血を彷彿とさせる深紅の宝石を無造作に手渡した。ピートが問い返す
「スペア?コアの?言ってる事が判らないな。」
「『槍』のシステムから説明せねばならんか…。まず、『ロンギヌスの槍』とは諸刃の剣…
具体的には、自分が保有する何らかの属性を『槍』の攻撃対象に設定する事で同じ属性の
存在は『槍』で全て破壊できるようになる。例えば、俺は『ニーベルンゲンの指輪』を
『槍』とシンクロさせ、「絶対防御」という属性でオリハルコンを攻撃対象にする。
という風にな。お前は人の部分を持っている、オリハルコンは人と根源を同じくする物
だから、コイツを装備して戦う事が出来るのだ。しかし対象へのダメージは自分にも返る。
人間としての死を迎えたくなかったら、せいぜい2,3体しか相手に出来ん。ま、俺が美神を
選んだのは、万が一、魂に魔の属性が残留していれば死なずに済むと思ったからだ。
そういった意味ではお前の方が適任とも言える。出会えたのは幸運だったのかもな。」
ジークが語り終えて、暫くピートはその内容を反芻していたが、やがて口を開く。
「ありがとう、ジーク。」
「別に感謝される事では在るまい。現地徴用兵にこんな物騒な代物を使わすんだからな。」
ジークは少々意表を突かれたが、鉄面皮を崩さずに答えた。ピートも自分のペースで答える
「その事じゃないさ。『幸運だった』って言うのは、美神さんの身を案じてじゃないか?
やっぱり君は悪人じゃないんだな。任務の事も、何か事情があるんだろう。」
それっきり、二人は口を閉ざし、やがてピートは陽動役として単身正面突破をはかった。…

「天にまします我らが父よ、憎悪に迷う我が兄弟へ、貴方の愛が届かん事を…アーメン」
ビシャアァァァァァァァァッ
「良し!霊波攻撃も純粋な破壊エネルギーに変換されている。勝てるぞ。」
確認するように呟くピートの額には、あの深紅の宝石が輝いていた。宝石から骨針が伸び、
ピートの頭に組み付いていたのだ。ソレが、ピートの攻撃に呼応して一層食い込むのだ。
彼がその激痛から立ち直ると、既に十余体ものゴーレムが彼を取り囲んでいた。
「これは…ちょっと定員オーバーみたいだな…」
(ボケ親父ならココで、「モンキーが努力したところで人間に追いつけるか?
お前らは、この私にとってのモンキーなのだよぉぉ」とかって嘯くんだろうが。)
考え様によれば、たいしたポジティブシンキングと言えるが真似する気などさらさら無い。
もっとも、避けられた戦いでも無さそうではある。ピートは今、選択を迫られていた。
すなわち、人としての自分を捨てるか、友を捨てるか。
彼にとっては、どちらも父を肯定する、悔しい選択であった。


一方、薄暗いビルの1階を疾駆する二人、その片一方が口を開く。
「あたしはどうしたらいいの?」
相手が答える、きわめて無感情に。
「今回の首謀者を抑えろ。アレの入手経路のウラをとりたい。人質の救出は引き受ける。
敵の中枢に潜入する任務はお前の方が適任だろうからな。」
「了解。ケド、しくじらないでよね。」
「あぁ、善処する。」
互いにそれだけ言葉を交わすと、二人は別々の道を選んで進んでいった。


更に暗い穴の淵では、三人の話し声が聞こえていた。
「さて、私らに出来る事はここまでだし、そこらの喫茶店に入って待ってましょうねー。」
「姫?流石にそれでは緊張感という物がございませぬぞ。なぁ、右の?」
「良いではないか、左の。…まぁ、横島に委ねるのは些か不安じゃが…」
後の二人は口々に言うが、最初の女性はそれを無視して歩き出していた。
(彼ら…私を捜してるのねー。
ま、友達思いの私としては追いつかれないようにガンバルねー。)


とある見晴らしの良い高所にて、人影は一つだが、ざわついた様子。
「アネゴー、俺たちゃ今回情報収集しかしないんですかい?暇っスねぇ。」
「…なら、行くかい?どうせ向こうさんも素直に待機してるたぁ思っちゃないよ。」
「なんでぇ、アネゴもヒトが悪い。新兵器も錆付く前にブッ放してやんなきゃ、
可哀想ってモンですぜ。ついでにあっしの羽も鈍っちまわぁ。」
「良ーし、野郎ども、飯は片づけな!一暴れするよ!!」
『イィーヤッホォーゥ!戦闘準備だ、2分でやれー。』
つづく

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