ザ・グレート・展開予測ショー

「五分(ごぶ)の魂...(その七)


投稿者名:TOMO.KIN
投稿日時:(98/ 5/23)

夕刻、西条はひとまず本部へもどった

神界・冥界とのチャンネルは閉ざされたままで、各地ではいつもの倍以上の不成仏霊の事件が多発しており、神仏の加護が得られない現在、その処理もおろそかにはできない身なのである。

美神の事務所では
おキヌが横島のハレあがった顔に薬を塗り終って包帯をまいていた。
「おキヌちゃん、そんなに丁寧にしなくても、自分でやらせときゃいーのに...」
「でも、化膿するといけないのでちゃんと手当てしないと...」
「はいはい、(まったくお人好しなんだから)手当てがすんだらこの部屋の掃除しないとね。」
(壁や床についた血のり...事情を知らない人が聞いたら誤解するぞ)

ふと気づいたが、ヒーリングの力を使えばすぐ治せる...と思ったが、おキヌの方も(たまにはいい薬)とおもったりして...(笑)

そんな時、小鳩が息せき切ってドアを開けて言った。
「あの、横島さんいますか?手紙をことずかってきたんですけど...
...どうしたんですか!!オオケガをなさったんですか?!」
そう思うのも無理もない...横島の姿はミイラ男か透明人間のコスプレかと勘違いするようなありさまだった...

「あっ大丈夫、気にしないで、ほんのカスリ傷さ」
包帯をはずす横島。
さっきまでハレあがっていた顔がもとどおり、
横島のかくれた(?)才能、「超回復」!!(笑)
言葉のない美神、おキヌ...
ホッとして手紙を差し出す小鳩、

「学校から帰って来た時、横島さんの部屋から出てきた女の方から、
《ヨコシマが帰ってきたら渡してほしい》と頼まれたんですけど...
なにか思いつめていたようで...それで急いで渡した方がいいかとおもって...」
語尾がすこしかすれ、小さくなった。
その人との仲が気になるが、それを口にするのをはばかってる、そんなこころの動きがかんじられた...

横島も、それに気づいたか、
「ゴメン...いや、ありがとう、おかげで助かったよ」
美神は(バカッ、もっと気を使った言い方はないの?)と思ったが、
彼女自身も、どう言えばいいか思いつかなかってので二人から目をそらすしかなかった。

封筒から便箋を取り出し、広げた横島の表情が厳しい顔に変わった。
「......こっこれは......」

「どうしたの?!なにがかかれていたの?!」美神は、ソファから立ち上がり、横島の方へと歩いて来る。

「よっ読めないっス!!」 おもわずコケる美神
「外国語らしいんですけど、俺、英語は苦手で...」
「貸しなさい!!」手紙をひったくる美神

しかし、手紙は英語ではなくスペイン語だった...(笑)

ともあれ、手紙の内容は以下のようだった。

「すまないヨコシマ、決着は私がつける...」


(長くなったがあともうチョっとお付き合いのほどを...以下次号(笑)







今までの 賛成:0 反対:0
コメント:

[ 戻る ]
管理運営:GTY+管理人
Original GTY System Copyright(c)T.Fukazawa