横島クンは神になれるのか?〜その24〜
投稿者名:sauer
投稿日時:(01/ 7/15)
……からんからん………
あたし達を歓迎してくれたのは、お店のドアに付いていた、ちょっと可愛いベル(?)みたいな音と………
「いらっしゃいませ♪何名様ですか?」
「えっ?………今喋ったのって…?」
「………この…黒猫で…ござるか?」
………そう、馬鹿犬の言うとおり、黒猫だった。横に目をやると、横島とおキヌちゃんが、クスクスと笑っている。
「…この猫………魔族ですか?」
小竜姫様も不思議そうにしてる。黒猫はさも心外だと言わんばかりに
「そんにゃんじゃにゃいですっ!!れっきとした従業員ですにゃっ!!」
と言った。………従業員なら、魔族じゃないの?
「…あはは…タマモ、不思議そうにしてるな?」
「うん…悔しいけどわかんないわ………何なの?コレ………」
「拙者も不覚ながら………なんでござるか?コレ………」
「ひっ、ヒドイにゃっ!?『コレ』にゃんて言い方、にゃいちゃうにゃっ!!(訳:泣いてしまいますわ)」
猫がなんか言ってるけど、聞こえないことにした。
「この猫はな、この店のオーナーの『魔法』で喋ってるんだよ」
「「………まほう?」」
「?………妖術などではないのですか?」
小竜姫様が横島に聞き、それに答えようとした、その時………
「えぇ、少々異なったものではありますが………」
突然声がして、振り向くと、体に黒いマントを掛けた様な怪しげな服の人が居た。
「「あ、こんばんは、魔鈴さん」」
「こんばんは、横島さん、おキヌさん…それから………ようこそ、可愛いお嬢さん方」
「………私…お嬢さんじゃないんですけど………」
小竜姫様の一言で、場の空気が一気に和んだ………猫意外………
「へぇ〜、お二人とも、横島さんのお知り合いですか?」
「うん………まぁ………」
「知り合いも何もっ!拙者せんせいの一番弟子でござるよっ!……ねっ?せんせいっ♪」
「……………………………一応な…」
「うぐぅ…その間は一体なんでござるかっ?それに一応だなんて………ヒドイでござるよぅっ!!」
拙者はそう言うと、思う様に、せんせいに擦り寄った。………これぞ、師弟間の愛情表現でござる!
「おい、くっつくなよ、食べにくいだろ?」
せんせいは優しくそう言うと、拙者を軽く抱えて――…一瞬、肢体がとろけそうな感覚に陥ったでござる――
…気がつくと、もとの位置にいたでござる………なんでござろう?今のは………
「横島さんのお弟子さんですか?………可愛いヒトだから、てっきり新しい彼女かと思ったんだけど………」
「魔鈴さんっ!!ヘンなこと言うのはやめてくださいっ!!」
「お、おキヌさん、そんなに怒らないでくださいよ………」
なにやら、おキヌどのと、魔鈴……どのが、話しているでござる………しかし………
拙者、なにやら頭がほぉっとして………せんせいに抱きかかえられた時………どうかしたんでござろうか?
ちらっとせんせいの横顔に目をやると……いつもの、優しい表情でみんなを見守っているようでござる。
拙者は………気がつくと、思いも寄らぬ事をせんせいに言っていたでござる………
「せんせい…拙者では、かのじょには成れないのでござるか?」
「「「なっ!…何をいきなり!!」」」
………タマモまで何か言っていたでござるが…気にしてられないでござる………
「…どうしたんだ?いきなり………可笑しなやつだな…?」
せんせいは優しく…とても、優しく微笑むと、拙者の頭に手を乗せて、髪の毛に指を絡ませた。
………心が落ち着く反面…肢体のほうは、力が入らなくなってしまう………
身体が、熱っぽくなって、何も考えられなくなるような…ヘンな感じにつつまれる………
「…あ………せんせい………ごめんなさい………なんでもないでござるよ………」
「「「………えっ?」」」
また、三人が揃ってヘンな声をあげていたけど………気にしないでござる………
だって、拙者は…せんせいの、一番弟子で…せんせいにとって、『かのじょ』ではないのかもしれないけど………
………拙者は、こうしてせんせいの傍にいるだけで…しあわせでござる………
「そっか………シロ、一つ言っておくけど………」
「なんでござるか?せんせい」
「彼女でなくても、おまえは俺の大切な1番弟子なんだからな………」
………やっぱり、せんせいは…拙者だけの『ヨコシマせんせい』は………優しいでござる………
「…えへへ…せんせ〜………大好きでござる………」
拙者はそれだけ言うと、せんせいの身体にもたれ掛かって………
今、こうしている間だけは………拙者だけの『せんせい』でござる………
「シロ………まぁ、今日のところは許してやるけど…せめて飯を食わせてくれ」
………うぐぅ、台無しでござる………けど………やっぱり、せんせいは………
「はいっ♪せんせいっ!」
世界でいちばん、素敵な方でござるよ………
………妙な感覚に襲われたのは、その時だ。
そう、幸いな事に、今朝味わった『あの感覚』では無かったが………
鋭くなった、俺の第六感が………強烈なプレッシャーを感じていた………
おキヌちゃんと…小竜姫様から………それと、なぜかタマモまで………
………早く……デジャブーランドで ご機嫌取らないと…殺られそうだな、俺………
俺にはもはや、飯を無心で食べることしか逃げ道が無かった………
―――ちっ!またも失敗か…赤面計画………
今回、最後のほうで、タマモちゃんまで機嫌が悪かった理由は………
「前半、あたしの独白のはずだったのに…出番が少ない………」
………そうだったのかぁ…うみゅ、納得っ♪(←自分だけで)
シロちゃんのほうに、気合入れすぎました。……………反省。
次回は、ちょっと『アレ』から離れて、また真面目なお話やる気です。では…!
今までの
コメント:
- 個人的ですが…今回のお話を、G-A-JUNさんに捧げます………(いや、迷惑でしょうか?迷惑ですね、ごめんなさい!) (sauer)
- ASさん!
今回も、だなんて、そんな………(真っ赤)
今回は、前回のおキヌちゃん寄りな展開を、ものの見事に覆しています。何故か?
それは………現段階では、どうしても言えません…うぐぅ、ごめんなさいっ!
BOBさん!
あぁ、BOBさん、もしかしておキヌちゃんファンですか?ごめんなさい、今回はシロちゃん中心のお話になってます。
いや、上にも書きましたけど、一応理由はあるんですよ………と、とりあえず今回は、シロちゃんでお送りしました。 (sauer)
- トンプソンさん!
夏休みっ♪小、中、高と、嬉しいイベントでしたが………今年は、キツそうです。
………夏に、学部の実習が………ツライです…ホントに。(泣)
でも、くじけるもんかっ!ひまわりさんに笑われたくないしッ!!(逃走ッ!!)
けいさん!
赤面狙ったんですけど…今回。………消滅です、計画が。(涙)
あぁぁ、タマモちゃんが今回使い方ミスったぁ………馬鹿ですね、ボク…こんなボクを、
なんとかして…(他力本願禁止!) (sauer)
- タカさん!
せっかく、褒めて頂いたのに………がんばったら、偏りました………(泣)
がんばったんです!!ホントです!!信じてください…(←言い訳ですね…最低ですね、ボク…)
あぁ、許してください…タカさん………次で挽回したいです………必ず!!
ARSENALさん!
今回は、可愛いのがシロちゃんに!!………ど、どうでしたか?(ドキドキ………)
次回は、ちょっと真面目なお話に戻しますが、『アレ』はまだまだありますんで……
次の『アレ』には、きっと期待に沿えるものを………!!(握拳ッ!!) (sauer)
- トシさん!
ごめんなさいっ!!今回は横島クンは、シロちゃんに優しいです。
で、でも、理由はちゃんとありますんで、いつかココに書く事もあるでしょう………きっと!
あ、でも、今回どうでした?(それがいちばん気がかりです)
G-A-JUNさん!
…上にも書きましたが………このお話を、G-A-JUNさんに捧げます!!(いらない!と言われたら……どうしよう?)
そう、今回のシロちゃんは、気合ののりが完璧でした!!なんせ、他の描写が犠牲に成っちゃいましたんで…
完璧な力不足です!!うにゅ、どうでした?これ……… (sauer)
- 今回の(自分にとって)の一番は黒猫でした。従業員という主張が特に。なついているシロには、少なからず思い出すものもあったし・・・とにかく面白かったです。 (AS)
- なるほど!
確かに『レア』な会話ですね(笑)
魔鈴さんと小竜姫様の対面が何とも新鮮ですね。
初対面だったか、そう言えば。
それにしても・・・シロ可愛いです!
一番弟子って言われ続けるのもシロにとっちゃ結構辛いですよね。
本人がその事をしっかり自覚してるのかどうかは別ですが(苦笑) (NT【C】)
- シロのこの愛情表現は弟子の特権、誰にも出来ませんね。一番大胆といえば大胆なんだけど(すり寄ったりもたれかかったり)でもどおしても可愛くなってしまうのは、シロちゃんの人徳でしょうか(笑)
それにしても横島くんって・・・ホント自分から墓穴を掘るタイプですね、自覚のあるなし関わらず(^^;)ああでも彼が優しければ優しいだけ、やがて近づくタイムリミットを皆が知ったとき、さらに修羅場になりそうな気がヒシヒシバシバシと・・・ (けい)
- いやぁ〜〜、シロもいいですよね〜(はっきし言っておキヌの次にシロ大好き)
今回?もう最高ですね、いつもながら。
シロの感情が本当にわかりやすいです
次、楽しみです!
期待してますよ〜
(トシ)
- にゃんにゃんにゃん。にゃーにゃんにゃんにゃん。なーお
トンプソン訳
ようやくボクが出れてうれしいにゃ。
でもなにコレはひどいにゃ。
お前等だって犬なのにしゃべってるにゃ。
狐の女の子は・・可愛いからゆるすにゃ。 (トンプソン)
- ↑犬じゃないもんっ!(代弁)
バカな弟子程可愛いってか。あ、この場合バカの意味が違うか(笑)。でも可愛いからいいか。でもバカはバカだしな(笑)。(行の頭に戻る) (Iholi)
- 今回の話はシロ好きな私としては本当に良かったと思います。本当にこの話をボクに捧げてくれるんですか?
だとしたらホントすごいうれしいです。
シロがおもいっきり出ていたから今回の話はとても好きになりました。いつまでも忘れずにいよう。
(まだ少し前に出した投稿作品を書いた時に発生した暴走心がまだ残ってしまっている。下手すると増幅されたかも)
次回はまた普通に戻ると思うけどそれも毎回楽しいので今後も楽しみにしています。 (G-A-JUN)
- シロッッ!!!!ラブリイすぎるぞお前ッッ!!!!!
プリチーだッ!キュウティだッ!!かわいすぎるぞッ!!! (ARSENAL)
- お嬢さんじゃない……じゃあなんなんだろう(汗 (hazuki)
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