横島クンは神になれるのか?〜その22〜
投稿者名:sauer
投稿日時:(01/ 7/13)
………馬鹿みたいに笑って、数分経っただろうか?
冥子さんは、いつものような満面の笑顔で、
エミさんは、決まり悪そうに苦笑しながら、
それぞれ帰っていった。………俺は、彼女達の後ろ姿を見送った後、静かに事務所へと戻った………
「美神さん、ただいま帰りましたーっ!」
俺はドアを開けると同時に、いつものような馬鹿を装いながら、部屋へ入った…が。
「………あれ?…美神さん………?」
「す〜………」
美神さんはここ最近の疲れもあってか、熟睡中だった。俺は思わず吹き出しそうになった。
「美神さん…?………まったく、普段はあんな人でも…寝てる時はやっぱり可愛いもんだな………」
そう呟いて、机にもたれ掛っている美神さんの肩に、そっと毛布を掛けようとした…が!
「…がっ!!?」
俺は突然飛んできた鉄拳を、モロに顔面に喰らってしまった。一瞬なにが起こったのか理解できなかったが………
「……こらぁ…よこしまぁ……なにやってんのよ…」
美神さんの口から、そんな言葉が漏れると、俺は全てを理解した。寝ぼけていたのだ。
…となると、今のは……寝言か…?何て人騒がせな…!………やっぱり美神さんは寝てても美神さんなんだな………
「………はぁ…」
何故か、俺は猛烈に悲しくなった………が、すぐに気を取り直し、さっさと毛布を掛けて部屋を出た………
「ただいま〜………あれ?横島さん?………どうしたんですか?そんなに疲れた顔して」
わたしが学校から帰ってみると、事務所として使っている部屋の前で、妙に疲れ果てた横島さんがうな垂れていた。
「………あぁ、おキヌちゃん…おかえり。今、美神さん寝てるから静かにね」
「え?美神さんが?………どうしたんだろう?こんな時間から………」
「きっとココ数日の疲労が一気に来たんだろ?………やれやれ、今日はもう居てもしょうがないな……」
「えぇっ!?帰っちゃうんですかぁ?」
わたしは、思わず心底残念そうな声で叫んでしまっていた。そして、耳まで真っ赤になってしまう。
「…う〜〜〜ん、このまま帰っちゃうのも何だし……どっか行こうか?おキヌちゃん」
「………えっ?い、いいんですか?………その、今から…でも……?」
「もちろん。それに最近財布の中が暖かいから、そこそこの所には行けるし」
わたしの脳裏に、普段いつも…とまではいかないけど、しょっちゅう思い描いていた光景が広がった。
………横島さんと、二人だけで…お買い物したり、お食事したり、それから………
考えていけば 考えていくほど、横島さんが恋しくなるから…出来るだけ考えないようにしていた事が………
………今から、起こったりして………
わたしは、うれしさと期待に胸を膨らませて………ちょっと、赤くなって………
「あっ、あのっ!着替えてくるから…ちょっと待っててくださいね?」
………そう言って、自分の部屋へと駆け出していた………
「あ、横島。ただいま〜………なにしてるの?」
「…あ、タマモ。おかえり………いやぁ、今おキヌちゃん待ってるんだよ」
「おキヌちゃん、帰ってるの?…って、どっかいくのっ!?」
「…なんだよ、急に嬉しそうな声だして………?」
「あたしも連れて行ってっ!!」
「……………はぁっ!?」
「どっか面白いトコに行くんでしょ?なら、あたしも行きたい!」
………さきに事務所に入っていった、タマモさんの声がする。それと…横島さん?
「…ただいま帰りました」
「…あれっ?小竜姫様……何処に行ってたんですか?」
「ちょっと、シロさんとタマモさんに連れられて、東京見物を………」
「シロとタマモと?」
横島さんが怪訝な顔をする。そして、次の瞬間………
「ただいま帰りましたっ!!………あぁっ!?せんせいっ!!会いたかったでござるよ〜〜〜っ!!」
「あぁっ!?シロっ!!?抱きつくなぁぁぁああっ!!」
そう言っている間にも、横島さんはシロさんの唾液塗れになっていく………
「こらっ!!馬鹿犬は離れてなさいよっ!!」
「なっ!?何を偉そうにっ!!?」
シロさんとタマモさんが、横島さんを取り合っている………あれ?
「シロさんは分かるとして…どうしてタマモさんが横島さんにくっつくんですか?」
「…これから、デートだからっ♪」
「「………なっ!?」」
私と、シロさんの声が きれいにハモる。
「まだ連れて行ってやるとは言ってないだろっ!!」
「えぇっ?おキヌちゃんとは行くって言ってるのに!?」
「「………ホント…ですか?(でござるか?)」
私達の声のシンクロが、さらに強くなった。
「え、いやあの………これはつまり………」
………そうして、横島さんがぼちぼちと白状を始めた………
「ええっと…持っていくのはこれで充分…かな?」
そのとき、わたしは階下で何が起こっているのかを知らなかった。
「あ、服はやっぱりこっちにしようかなぁ………?」
………そして、散々苦心したあげく、階下に行ったわたしの前に居たのは………
「あっ、もうこんな時間だと、デジャブーランドもムードがあっていいかもっ♪」
「…拙者、何か食べに行くのが先だと思うでござる」
「あ、おキヌさん、待ちくたびれましたよ?早く行きましょう?」
………いつの間にか帰って来ていた3人と………
「……………(ごめん、おキヌちゃん!!)」
………すごくすまなそうにしている横島さんだった………
―――あっ!つづく?今回だけじゃ収まりきらなかったね………はぁ…(ため息)
今回も、甘さ控えめ…になったかな?(もっと、かなり甘くてカユくしたかった…)
次回に続きます。絶対に。(次回は、皆さん赤面させてやるぅ!!:←無理)
今までの
コメント:
- トンプソンさん!
はいっ!今回の美神さんは、さらにかっちょ悪い!(ちょっと可愛いかも?)
寝てるんだもんなぁ………「す〜〜〜……」とか言って…(苦笑)
次回、『アレ』、続きです。ではでは。
S・Rさん!
あっ、『すごいよ!!マサルさん』だったんですかっ!?うぁ、なんてこったっ!!
ごめんなさいです。狙ったんじゃないんですケド………
あ、あと、今回のはどうでした?(…弱気路線で) (sauer)
- G-A-JUNさん!
はいっ、『アレ』はまだ続きます!っていうか、泥沼に…!(い、いや…何でも無いです)
次回と今回、あわせて読んでくれたら…何も思い残す事は…(ないわけがない!)
トシさん!
さて、エミさん今回描写だけの登場となっちゃいました。(てへへ…ジーザスッ!!)
あ〜ん、なんか今回のは気合入れたはずなのになぁ〜〜(泣)
次回こそは、みなさんを赤面させるようなヤツをっ!!………(無理か…?) (sauer)
- ASさん!
あぁ、今回あんまりギスギスした会話が無いよ…(泣)
しかし。きっと次回は、ギスギス…(するといいなぁ………って、いいのかっ!?)
今回のはしてませんが、次回挑戦しましょう!では!
NT【C】さん!
『アレ』とは………
「『ア』のシロちゃんとタマモちゃんの日常的ながらも『レ』アな会話」
の事だったんです。ボクも今思い出しました。
最近は、「『ア』の4人娘の、とっても『レ』アな日常」と化してますが……… (sauer)
- けいさん!
まず、お詫びを…最大級のほうは、次回になってしまいました!(shit!!)
けど、今回も、ある程度(!?)がんばったんで…見て欲しい…です…(半泣)
ツナさん!
今回の展開は、次回『アレ』とのツナギみたいなものです。
だからちょっと力及ばず。(てへっ♪)
でも、次回こそ、最大級『アレ』やりますんで…!!(………多分!!) (sauer)
- 横島は美神さんの夢の中でいつも殴られてるんでしょうね。
次回おもしろい展開になりそうですね。 (タモ)
- これは・・考え物だ。
美神が寝ていたから、取りあえずよこしまの肉体的被害が
出ていないのかも?
・・寝ている、美神
裏を返せばそれだけ彼を信頼してるのかなぁ? (トンプソン)
- 横島くんは残りがわずかだというのにこんなにいろいろな人(?)に好かれているんですねぇ。本を正せばおキヌちゃんも幽霊だったし相変わらず人間以外には積極的にもてる彼は男にとっては羨ましい存在なのであろうか? (G-A-JUN)
- ちょっと前のお話に、Iholiさんのコメント発見!
Iholiさん!
コメントありがとうございました!!…をやぢ…
「あっ、わすれてましたねーっ!」(←ヒャクメ様風に)
このお話も、読んでいただければ…嬉しいです!では!! (sauer)
- NO!!おキヌちゃんがぁぁ(笑
いいっすね、これからどうなるんでしょう
それにしてもタマモが可愛い(笑
次楽しみにしてます(同じようなコメントだなぁ・・・) (トシ)
- ・・・おキヌちゃん、かわいいすぎる・・・!
sauerさん! ぼくは、もぉぉぉぉぉぉぉ!(以下略 (タカ)
- 寝てても美神さん、という下りが、すごくらしくて笑ってしまいました。やっぱ可愛くても一筋縄ではいかないんですね。
そしておキヌちゃんの「横島君と二人っきりでデート」計画も一筋縄ではいきませんねえ(^^;)次回は赤面ものの甘い嵐の中、おキヌちゃんは目的を達成させることができるんでしょうかっ!?(笑) (けい)
- ああいうのを書いてて、言える事では無いですが、自分は平和でほのぼのした話が一番、好きです。だから今回は(も)凄く良かったです。 (AS)
- そっか。美神さんでも、疲れるんだ・・・。そっか。
あ。私最近インターネットやってなくてずっとコメントしてなかったんで、
今日コメントしときました。一番最近の「たとえばこんな・・・」のあとからです。
ヒマだったらくだらないコメントですが見てってください! (ARSENAL)
- ……は〜。すごいですねえ、こんなに賛成票が入ってる。ここに投稿したらまず必ず無条件で反対票が一つ入る桜華としてはもうただただ溜息するしかありません。展開予測はあまり読んでいないのだけれど、これは最初から読んでみようかと思います。では。 (桜華)
- ……どこどこまでも横島は邪なきが(汗 (hazuki)
[ 戻る ]
管理運営:GTY+管理人
Original GTY System Copyright(c)T.Fukazawa