ザ・グレート・展開予測ショー

横島クンは神になれるのか?〜その〜21〜


投稿者名:sauer
投稿日時:(01/ 7/12)

「………さて…と。それじゃ、私はそろそろ退散するワケ。
 …おたくのトコとは違って、ウチは除霊の依頼が山ほどきてるから超多忙なワケ」
「なんですってぇ!?…フンッ!!ウチに来る依頼人は、あんたのトコに来るような
 セコイ仕事は持って来ないのよっ!ウチは量より質なの!!…まぁ、滅多に来ない仕事に、
 あんたがピラニアみたく たかってるのは仕方が無いんでしょうけどね………」
ふぅ…と、わざとらしく令子がため息をつく。………この女はぁ………(怒)
「(ピクピク)………たかる餌がないと、ブタもやかましくなるって言うのは本当だったワケ!!」
「(ピクン)………ブ…タぁ…?………何のことを言ってるのかしら?エミ………」
「(ニヤリ)…なんのことを言ってるのか わかんないなんて………
 ………どうやら、餌が無いと、脳の働きも低下するみたいなワケ!!」
「………ケンカ…売ってんのね………!?(怒)」
「………今なら、天下御免の大安売りなワケ………!!」
私と令子の間に、火花が見えた…様な気がした。が、それも一瞬だった。
「二人とも〜〜〜、ケンカはやめて〜〜〜?………でないと〜…わたし…わたし〜〜〜………」
「あぁっ!?め、冥子!?ちっ、違うのよ〜?これはケンカじゃないわよ〜?…ねぇ、エミ!?」
「そっ、その通りなワケっ!!ケンカなんてしないから…泣くのだけは、勘弁してほしいワケ!!」
「くすん…ケンカ…しない〜〜〜?」
「「しない しない!!」」
…いつもながら、情けないけど………私と令子は、首をぶんぶんとふって、冥子をなだめた。
「…じゃあ……冥子泣かない〜〜〜♪」
「「……………はぁっ………」」
私と令子は、ほぼ同時に重いため息を吐いた………


「じゃあね、令子。せいぜいヘマは控えるワケ!!」
「余計なお世話よっ!!」
「じゃ〜〜〜ね〜〜〜、令子ちゃ〜〜〜ん」
そう言って、私達は令子の事務所を出た。
「………さて…と」
私は、少し気になることがあったので、しばらく事務所の近くをうろうろした。
 そして………待つこと、2、3分………
「あっ、横島クン〜〜〜おかえりなさい〜〜〜」
冥子が、どうやら私の目当ての物を………決してそういう意味じゃない、物を、視界に捉えたようだ。
「…あれ?冥子さんに…エミさん?………あぁ、今お帰りですか?」
「ううん、横島クンを〜〜〜、待ってたの〜〜〜」
「………俺を?………なんだろう…なにか俺に御用…なんですよね?やっぱり………」
…わたしは、横島が冥子と交わす会話で、すでに違和感を感じ取った。…いつもなら……
『…えっ!?お二人が俺を………?…………(なにやら溜めて)
 …こ〜なったらお二人揃って俺がめんどう見て………』
「見るなぁぁぁあっ!!!」
「うわぁっ!?………なっ?何するんですかエミさんっ!!危ないじゃないですか!?」
「え………?ああ!………悪かったワケ。ちょっとした個人的イベントなワケ」
…いつもの横島の反応を思い出していたら、思わず現実の横島の方にツッコミを入れてしまった…不覚。
「…まったく………で、なんなんですか?俺に用があるなんて…?
 除霊の事なら、俺よりも美神さんの方が良いんじゃないですか?」
…とぼけている………と、言うよりは…何かを必死になって隠している………
私にはわかる。昔は裏の方でも、けっこう隠し事をする輩は多かったし、現にそれを見破ることが出来なければ……良い隠し事にせよ……悪い隠し事にせよ…敏感に反応できなければ……
死が待っているなんてことは、よくあることだったから………
「えぇ、横島クンの〜〜〜、様子が〜〜〜、なんか〜〜〜、変だったから〜〜〜」
ピクン、と横島が反応した。………注意していないと、わからないくらいに。
「…えぇ〜?そぉですか?………俺はいつも変じゃないですか」
「………誤魔化さないでほしいワケ。………おたく、一体何を隠しているの?」
私は、とうとう核心に触れた。
「………何を、と言われても…何の事かさっぱり………」
「誤魔化すな、といったワケ!!………なんか、おたくが何でもかんでも一人で背負ってるように見えるんだけど?」
「……………」
「…言いたくないなら………別に言わなくてもいいのよ〜〜〜?」
…冥子も…うすうす感ずいていたのか、それともただ単に、心配しているのか?
「…すいません。今は………言えません。しかし………そのうちに、必ず、お話しますから………」
「………横島クン…」
「………まぁ、おたくがそこまで言うぐらいだから…今回は何も無かった事にしとくワケ」
「…すいません………」
「誤る事は無いワケ。もともと、こっちが聞き始めた事だし………」
「そうよ〜〜〜、横島クン、あやまらないで〜〜〜?」
「…冥子が居ると………周りの雰囲気『ブチ』壊しなワケ………」
「…えぇ〜〜〜っ!?ひどいわ〜〜〜エミちゃん〜〜〜壊すならまだしも〜〜〜
 ………『ブチ』だなんて〜〜〜ひどいわ〜ひどいわ〜〜ひどいわ〜〜〜!!」
気がつくと、冥子とのお笑いに突入していた。あまりの情けなさに、キレかかったその時………
「くっ………あはははははは!!…す…すみません…けど、二人とも………すっげーハマってますよ?」
突然の横島の笑い声に、私達は一瞬、唖然とした。…そして、すぐに冥子が………
「…え〜〜〜?そんなに可笑しいかしら〜〜〜?」
「可笑しいですよ………あはははははは………」
「そ〜かしら〜〜〜?………ふふふ…」
「「あはははははは………!!」」
横島とハモって笑い出した。………そして、なんだか私も可笑しくなってきた………
「何笑ってるワケ?二人揃って…こっちの方がよっぽど笑えるワケ……あはは…」
…そして………私達の笑いが街に木霊し、私は全ての謎を解いたような………
妙にすがすがしい感覚を味わっていた………その笑い声が、続く限り………

………そう、このときの横島の笑いが…少しだけ乾いたものであったことに気づかずに………



―――はぁ、なんか半端な時間にひとつ完成しちゃった。今回、エミさんがもっと活躍した方が良かったんですが、
  ココであまり活躍されたら、もうすぐやって来る、『最後の日』の味(?)
 が、落ちちゃうような気がしたんで………次回は、この後起こる、『アレ』のお話です。
 

今までの コメント:
[ 戻る ]
管理運営:GTY+管理人
Original GTY System Copyright(c)T.Fukazawa