ザ・グレート・展開予測ショー

横島クンは神になれるのか?〜その20〜


投稿者名:sauer
投稿日時:(01/ 7/11)

 ………見慣れた建物が俺の目前にそびえ立っていた。
…俺の…馴染みの…建物だ………ココへも…あと、何回来れるだろうか………?
「…やれやれ、下手な感傷に浸ってる場合じゃないな………」
俺はため息をつくと、静かに、ゆっくりと……噛み締めるような足取りで、事務所へと入っていった………


「…はぁ〜っ!?……もぉ、おたくのマヌケさ加減にはあきれるワケ!!」
「しょ〜がないでしょ!?この前は疲れてたのよっ!!」
「そんなの理由にならないワケ!!あんなミスで警察に事情聴取されて…馬鹿みたいなワケ」
「うるっさいわねっ!!あんた達、一体何しに来たのよ!?」
「令子ちゃ〜ん、怒らないで〜〜。それに何しに来たなんて、水臭いわ〜〜〜。
 わたしたち、お友達じゃな〜〜〜い………そんな言い方されると〜〜…わたし…わたし〜〜〜」
「ちょっ!?冥子!?おっ、落ち着くワケっ!!?」
「めっ、冥子?いい子だから、泣かないで?ねっ?」
 わたしは、なんだかとっても悲しくなってしまったので、泣いちゃうところだったの。
…ちなみにわたしが、喋るのが鈍いのは、考えがおっつかないだけであって、速く喋ろうと思えばしゃべれるんだけど〜…
速く喋ると、考えの方がおっつかなくなっちゃうからなの。
 それで、泣いちゃうところだったんだけど〜………
「ふぇぇ……?………あ〜っ、横島クン〜〜〜?こんにちは〜〜〜♪」
「…あっ?冥子ちゃ…さんに、エミさん。こんにちは」
ドアから横島クンが出てきたから、なんとなく泣く気がとんでっちゃったの。
「あら…?横島、おたく………薬でもやってるワケ?」
「へっ?」
「顔色…最悪よ…おたく」
?くすり…?くすりって…おくすりのことかしら〜?
「横島クン、風邪なの〜〜〜?」
「え!?…は、あははは………何を言ってるんですか?そんなわけないでしょ?
 …ほら、よく言うでしょ?『馬鹿は風邪をひかない』……ってね」
そうよね〜、横島クンが風邪なんて、引くこと無いわよね〜…けど………
…なんか今日の横島クンは…横島クンじゃ、ないみたい………
「自分でいう奴も…けっこう情けないワケ………」
「そうですか?自覚してるだけマシなような………」
「横島クン、馬鹿なこと言ってる暇があったら、ちょっと厄珍のところまで行って来てくれない?」
「……ど〜せ、俺に拒否権はないんでしょ?」
「わかってるじゃない。じゃ、お願いね」
…さすがに令子ちゃんは、横島クンの使い方がうまいわ〜〜〜。
………令子ちゃんが何も言わないんだし…大丈夫よね…?
「はいはい………んじゃ、行って来まーすっ!!」
横島クンの背中を見て、不思議なことだけど、心配になったの………



 さて…厄珍のおっさんの店に来たが…?
おっさんの気配はするが………見える範囲には居ないな。
適当にあさっていくか…あ、けど何をもってくれば良いのかわからん………
「…お困りのようアルな!」
「うわっ!?………びっくりした…いつの間にそこに居たんだよ?」
「この厄珍、客の求めるアイテムを提供する為なら、何処からでもあらわれるアル!!」
…それは、便利そうだが…けっこうイヤだぞ………?
「そ〜かい…で、美神さんに頼まれたんだけど…」
「あ〜、はいはい、入荷されてるアルよ〜、ちょっと待つアル」
そう言って、おっさんは実に生き生きとした表情で商品が陳列してある棚へと向かった。
思わず、微笑がもれる。いつもなら何気なく感じられる動作が、実に新鮮に感じられる。
「………なぁ、おっさん?」
俺は、不意に気になったことについて、尋ねてみた。
「ん〜、何か他にも用アルか?」
「…あのさ…おっさん、今しあわせか?」
「………はぁ?」
………はずしたか?しかし、どうしても聞いておきたい。俺は質問を変えた。
「いや…その…商品売れたら、しあわせか?」
「………当たり前アル、商品が売れる。この商売やってて、これほど嬉しい事はないね」
おっさんは、さも当たり前だ、と言わんばかりの様子で、そう答えた。
………そっか…そうだよな………生きてりゃ、しあわせになることだって…できるかもな………
 俺は、急にすがすがしい気分になった。俺の選ぼうとしている道は…やはり間違っていない。
根拠があるわけじゃない。しかし、自分の考えは正しいと、信じるための要素は欲しかった。
「ほれ、これ、持ってくアル。令子ちゃんに、ヨロシクね!!」
「ああ!!………ありがとう!!おっさん!!」
…そして、おそらくこの数日の内で、最高に晴れやかな気分で、俺は厄珍堂を後にした………



―――はぁ…体調崩れ気味……明日は、きっとしんどいだろうと思いますので、
 今日はさっさと寝よう。うん………(なんか今回もヘンだし…あぁぁぁぁ………脱力)

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