横島クンは神になれるのか?〜その18〜
投稿者名:sauer
投稿日時:(01/ 7/10)
俺は唐巣神父の教会を出ると、何も考えずにふらふらと歩いていた。
『あっち』へ行く前に、神父に会えて良かった。できる限り、知人には会っておきたいからな………
「はぁ…やれやれ、残りはあと4日か………時間が足りないな………」
「何ぶつくさ言っとるんじゃ?」
「おわぁっ!!?」
俺はいきなり背後から聞こえた声に反応し、びくっとした………フリをした。
残念なことだが…もう俺はかなりカンが鋭くなっている…後ろから人が近づいてきても、
容易に察知できてしまう…それが、無性に悲しかった………まぁ、今はそれよりも…
後ろを振り向いて、声の主と、その隣に居る少女の姿を確認する。
「…よぉ、マリア!!久しぶりだなぁ!」
「こんばんは・横島さん」
「こんな時間までバイトか?」
「イエス・横島さん」
「へぇ…やっぱ家計が苦しいのか?」
「イエス・けど・マリア・毎日が・楽しいです」
「そうか…えらいなぁ、マリアは」
「ありがとう・横島さん」
「………こりゃっ!!わしを無視するなっ!!」
………俺とマリアの会話に、いつ入ってくるかと警戒していたんだが…遅いぞ、カオス。
「よぉ、カオスのおっさんも久しぶりだな!!あいかわらず、貧乏してんのか?」
「小僧に言われたくはないぞ………それにわしは天才じゃ!!この程度の貧乏など、大いに結構じゃ!!」
「嘘は・良くありません・ドクター・カオス」
「なぁっ!?だ、だまっとれっ!!マリアっ!!」
あいかわらずのやりとりに、かわってないな、と俺は思ったが……次のマリアのセリフに軽く吹っ飛んだ。
「ノー・ドクター・カオス・マリア・もっと・横島さんと・お話したい!」
「………え?」
俺は思わず次に言うべきセリフを失った………あのマリアが、おっさんの言うことを聞かない?
「むぅっ!?………そうか、この前入れたパーツの作用かの………」
「な、なぁ、マリア一体ど〜なってんだ? おっさんに逆らうなんて………」
「うむ、この前、とあるテレビアニメでの。感情が発達したらロボットはど〜なるかとゆ〜ものがあっての。
まぁ、わしも興味があったんで、新しいパーツをつけたんじゃが…あまり変化が無いもんで、忘れておったわ」
「………おっさん…」
「横島さん?・ドクター・カオス・痴呆症・ですか?」
「なぁっ!?なんてこと言うんじゃ!!こりゃ、マリアっ!!しっかりせい!!」
俺は、このやりとりに必死に笑いをこらえていたが、たまらずにフォローした。
「おっさん、マリアはおっさんのことを心配してるんだよ。なっ?マリア」
「イエス・横島さん・マリア・ドクター・カオスが・心配です」
「そ…そうかの?」
「イエス・ドクター・カオス」
…ちょっと、いつもよりも『イエス』が嘘臭く聞こえたのは、俺の心がすさんでいる所為だろう。
「ドクター・カオス・マリア・横島さんと・お話ししたい…」
「わかった、あまり遅くならんようにな…と言っても、もう12時か…」
おっさんが時計を見て、軽くこっちに眼をやる。
「わしは帰るが………マリアにヘンなことをするなよ?」
「…しねーよ」
俺は即答した………
「横島さん・こっちへ」
横島さんが、距離30cmの近さで、私(マリア)のそばを歩いています。
「え?あぁ…」
音声認識プログラム、音声、横島さんのものと判断。
横島さんの声を認識すると、私(マリア)にくみ込まれている全プログラムが、
正常に作動しなくなります。原因・不明、しかし行動に支障はありません。
「横島さん・さっきは・何故・嘘を・ついたのですか?」
私(マリア)が、先程矛盾を感じた行為について、横島さんに質問します。
「えっ?…何のこと?」
横島さんの、心拍、上昇。『嘘』をついています。
「嘘は・良くありません・横島さん」
「………マリアに…嘘はつけないよな…わかった。言うよ。けど…約束してくれ。…誰にも言わないと………」
…命令・受諾しました。
「実は、俺は………」
///////////////
防壁、良好。横島さんの、ココ数分のセリフ・『抹消』
///////////////
「…と、言うわけなんだ。本当に、誰にも言わないでくれよ?」
「イエス・マリア・横島さんの・友達。約束は・守ります」
「ありがとう…そろそろ帰るか?おっさんが心配するだろ?」
「イエス・横島さん」
この場での、会話・及び、行動・すべて、抹消済み。
横島さんと、私(マリア)が、再び来た道を引き返します。
「横島さん…」
「なに?」
「…マリア・横島さんのこと・好きです。ドクター・カオスの・1532,7%好き…」
「え?」
横島さんが、疑問符を浮かべていたその顔に………
………今の、行動を、データに、『保存』します………
「なっ!?ま、マリア、一体何をっ!?」
横島さんの、体温、心拍上昇。しかし、『嘘』をついているわけでは、ありません。
「…ありがとう・横島さん!」
私(マリア)は、そう言うと、ドクター・カオスの居るアパートまでの燃料を確認した後、
フルスピードで横島さんの視界から離脱しました………
「マ、マリアのやつ…ど〜ゆ〜つもりだ?あんなことして…」
俺は今しがたマリアのした行為に驚いて、しばらくは、ただ呆然としていた。
………あと、4日だが……マリアがあんなことをするとは…こっちへの未練が残っちまうな………
………そう、俺には………あと4日しかない………
俺は気を取り直すと、さっと、踵を返し、自分の部屋へと進路をとった…………
今までの
コメント:
- あああああああああああああっ!!!!(爆)
なんか今回、思いっきりわけわかんないぞぉ!!
あわわわわ、どうしよう、どうしよう、ど〜〜しよ〜〜〜〜!?(壊)
………マリアちゃんは、すっごく難しかった。うん。(二度とやるまい………マジで!) (sauer)
- マリアちゃんが、何をしたか・・・『キス』だね。
【キス】スズキ目キス科の海水魚。沿岸の砂泥底にすむ。
全長約30センチ。体は細長く、前方は筒形、後方は側扁する。
背側は淡黄灰色で、腹側は白い。(小学館:『大辞泉』より)
・・・んな馬鹿な・・・・・・・・・? (「sauerの友達」改め・sig)
- ひじょーに人間らしいロボットなマリアでした。
・・すごいよかったです。 (トンプソン)
- なんか、とっても素直なマリアに、心が洗われるよーな気がしました(うるうる)・・・GSキャラって、どっか素直じゃない人が揃ってますからねえ(^^;) (けい)
- そりゃあマリアは一番難しいでしょう(苦笑)
でもそれでも上手くかけてるところがsauerさんの凄い所ですよね
面白いです〜〜〜
頑張ってくださいね
さて、次のやつっと・・・・ (トシ)
ああ、なんと素直なロボット(変な言い方だな)なのか。
でもマリア・・・横島(人)の近くで離着陸するのは危険だから止めといた方が・・・ (S・R)
- 野郎どもからどころか(勘違い)、マリアにまでモテモテとは! どうするよ、横島? (Iholi)
- マリアはかわいらしいですねえ・・・。
いや――横島人気者ですね。 (ARSENAL)
- と、いうかマリアにまで変なことするなといわれる横島って(涙) (hazuki)
- もちろん賛成です (hazuki)
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