「五分(ごぶ)の魂...(その五)
投稿者名:TOMO.KIN
投稿日時:(98/ 5/13)
美神の手の中のボールが光を放ちはじめた...
「えっなに?!爆発するのー?!」
おもわず美神は手から落としてしまったが、別に爆発する気配はない...
床にころがっていたそれは淡い光の粒をゆっくりと立ち上らせ部屋の中央の空間にボンヤリと映像を結びはじめた
「ザー」とホワイト・ノイズに混じって声らしきものも聞こえてきた
<<...地球か...なにもかも懐かしいわ... >>
<<えっ美神さん!? ちょっ美神茶あああんっ!! >>
<< ... 眠って・ます >>
<< ...まぎわらしい寝方すなー!! >>
「これは...月へ行ったときの...?」
映像はメドーサと戦った後マリアと一緒に炎につつまれたところで途切れた...
「...よく生きていられたわね...」
美神はあらためて横島の生命力と強運に声を失った...
光が消え、床にあった球を美神はもとあった場所に戻し、その横のやや大きめのうすいブルーとピンクの二色に別れた球を手にとってみた
(これにはなにが...?)
当初の目的を外れているのにやましさより好奇心がややうわまわった
今度は肌を刺すような冷えた空気、と、胸が締め付けられ、喉がカラカラになる感覚...
<< ーーひゃーひゃひゃひやっ!! あの小娘のしたことは何の役にも立たなかったぞぇ >>
(これは!!死津喪比女の声!!)姿は映ってないが美神には忘れようのないあのひびき...
<< くたばれっ化け物ォー >> 銃声...
「ザー」映像が乱れ、画面が代わった
雪の降る中、女学生が自転車にのってこちらへちかづいてくる...
目の前を横切ろうとした時、視線はそれて車のボンネットを向いた。
画面はぼやけていたが雰囲気と言うか、空気がさっきとは逆に足元から暖かく上ってくるのを感じた。
美神は気づいた
この色とりどりの珠のそれぞれが横島の宝物なのだろう...
(そうなると、この部屋には目的のアシュタロスに関する情報があるとは考えにくいわね...)
ひとまずこの部屋を出ようとした時、床に一つだけ転がっている珠に気づいた...他は全部棚にあるし、自分が触ったものは元に戻したはず...ひろってみると何かで引っ掻いたようなキズがいくつかついていた
(なんでこの珠だけが??)
胸騒ぎを感じた美神は赤と黒、そして淡いグリーンがすこし入った珠に精神を集中してみた
( 以下つづく...)
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コメント:
- 日付は今日が発売日! 私の地域はどうだろう?現在AM01:43あと数時間で本編のつづきが判ると想うとドキドキします願わくば辛くても希望を持たせるようであってほしい。私もそう心がけています。 (TOMO.KIN)
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- 現在A.M.03:38。あと数時間でコンビニに並んでいるはずです。ちょっと歩けば午前零時に置いてあることもある店もあるのですが、恐くて(何が?)行けませんでした。どうなるのかな・・・(ドキドキ)・・・。 (Chon)
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